先日、ネットで見かけたある靴の履き口がユルユルだったのを見て、
「これじゃいけないなぁ・・・。」
って思いました。
靴の履き口はパリッとしているべきであり、履き口に限らす靴自体がある程度パリッとしているのが良いのに、履き口も靴全体もユルユルでは履いた時にしっかりと足をホールドできません。
だからといって、そうならないようにただ硬い革を使えば確かにある程度はパリッと仕上がるかもしれませんが、それは本末転倒であり、
薄い革でも柔らかい革でも、しっかりと正しくラスティングをして、パリッと仕上げるのが大切です。
そんなことを言いつつ、大先輩から見たら私の作る靴がユルユルだったらどうしようなんて思いながらラスティングです。
ラスティングは、どの部分も手を抜くことができません。
つま先やカカト部分は、芯が入っているからユルユルになることはありませんが、デコボコになってはキレイな靴になりません。
でも、業界で言う内フマズと外フマズは靴のクオリティを左右する非常に大切な部分です。
この部分のラスティングで、どれくらいの技術を持った人が作ったのかわかってしまいます。
それでも、外フマズはまだ無理なく自然にラスティングができます。
イギリスでは、カカトのCPから直線的に引くのがセオリーです。
こちらは内フマズ。
同様にカカトのCPから直線的に引きますが、右手でピンサーを持っている場合には左足の内フマズは変な体勢になり、ちょっと引きにくいのです。
それでも、右足も左足もしっかりと引かなくてはいけません。
そうしてちゃんとラスティングができれば、このあたりにフカフカはありません。
逆に、このあたりのラスティングがちゃんとできていないと、履き口に歪みが出たり、全体的に締りのない靴になったり、内フマズの部分に変なシワが入ってしまいます。
それらに関しては、既成品の靴に関しても言えます。
靴を買うときに、内フマズのあたりや履き口に歪みがあるようなものは、まず避けたほうが良いと思います。
10月までのイベント情報:
9月4日(日) Rifare自由が丘店さんにて、恒例の計測&オーダー会開催 (無理言ってスケジュールを変えていただきました。すみません)
9月9日(金)~11日(日) コージ製靴新潟工場さんの、ファミリーセールに出品します。
久しぶりのコージ製靴さんですが、今回はグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツ(黒)を出品する予定です。隠し球もあります。「ブログ観たよ」とお申し出ください。
10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、早い者勝ちです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
今週末のスケジュールはこちら。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。