今日、あるお客様が靴のカカトの修理のために、靴をお持ちくださいました。
ソールではなく、カカトの履き口の部分です。
ちょうど先日このブログで書いたとおり、履き口のステッチのほつれは、場所によって縫えるものと縫えない部分があり、
今回お持ちいただいたものは幸いにも縫える部分でしたので、その場で修理をさせていただきました。
そもそも、履き口の糸がほつれるということは、どんなことが原因で起こるのかと言いますと、
1,靴ヒモの締め方がゆるかったり、または靴がまだ新しくて屈曲についてこれない時、もしくはカカトが合っていないなどの理由で、カカトが浮いて擦れてしまうことが原因のケース。
2,脱ぎ履きの時に、靴ベラを使わないことで、履き口にダメージを与えてしまうケース。
等が挙げられます。
靴のカカトの内側は、ただでさえ力がかかって擦れやすいので、永く履いている靴の修理メニューのトップいくつかに入っているほどですから、
靴を永く愛用したいと思っている方は、なるべくカカト周辺にダメージを与えないように、脱ぎ履きの際には靴ベラを使ったり、靴ヒモを正しく締めたりして、ちょっと気を使ってあげると良いと思います。
そして、靴屋として皆様に声を大にして伝えておきたいことは、
スティフナー(カカトの芯)は修理がほぼ不可能なので、絶対に踏だり潰したりしないようにしましょう。
スティフナーは、足をしっかりとホールドする際に絶対的に必要なものですから、これがダメになってしまうと履いて歩くときに安定しません。
どうせ履くのであれば、快適な方が良いですからね。
ぜひぜひ、皆様お気をつけ下さい。
次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。
さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
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