余談ですが、Stingの「Englishman in New York」を聴いていたら、
「Be yourself no matter what they say.(誰が何と言おうと、自分らしくあればよい)」というフレーズがあって、この忙しい年末にして心に響きました。
年内に片づけてしまおうとして、何となく心にゆとりがなくなっているような気がします。
そうなると、知らず知らずのうちに、本来の自分のあるべき方向ではない方へと流されて行ってしまうような・・・。
いやいや、そうじゃなくて、自分を見失わずに、自分らしくあればよいのです。
自分が良いと思った方へ進めばよいのです。
さて、昨日で年内のイベントと出張がすべて終わって、これで落ち着いて作業に打ち込めます。
今日は、1月納品の靴たちを完成させた後に、お客様のCさんからお預かりした靴の修理を進めました。
オールソール交換の時期にきていて、ついでなのでウェルトのかけなおしもお勧めしまして、メニューとしましてはウェルトかけなおし+シャンク交換+ボトムフィラー交換+オールソール交換というものです。
Cさんは、なかなか丁寧に履いてくださっているようで、靴の内部を確認してみて状態が良いことでそう感じました。
というのは、年に何足かオールソール交換と一緒に、リフレッシュのためにウェルトもかけなおす修理の依頼が来るのですが、靴をばらしてみるとインソールの裏側が炭化してしまっていてボロボロということがあります。
それはなぜそうなったかと言いますと、靴を立て続けに何日も湿気のたまった状態で履いて、それがインソールの劣化につながったと推測されることがほとんどです。
いつもお願いしておりますとおり、特にハンドソーンウェルテッドの靴はインソールがとっても大切ですので、1日履いたら最低でも2日以上休ませて、靴の中にたまった湿気を排出させてあげる必要があります。
そうしないと、たまった湿気でインソールが劣化してしまうのです。
インソールが劣化すると、ウェルトを縫っているリブが破壊されてしまいますし、インソール自体の割れにつながることも考えられます。
その目安は何かといいますと、靴の内部を覗き込んで、インソールが黒っぽくなっていないかどうかということです。
インソールはもともとうすいピンク色で、経年変化でうすいベージュ色になります。
ベージュ色であればOK、うすい茶色でもまぁOK、ですがこげ茶や黒っぽくなっているのは、インソールが炭化している可能性があります。
靴を永くご愛用いただくために、そうなる前に靴は十分に休ませてあげてください。
Cさんの靴のインソールの裏側です。
6年履いている靴ですが、この状態はなかなか良いです。
もちろん、ちゃんとウェルトも縫えました。
正しく履けば、快適で長持ちしますから、靴はムリをさせないで上手に履きましょう。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
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