その前に、
今日久しぶりにウチの小学生の娘に本を買ってあげました。
もっと小さいころには、何か面白そうな絵本を私が選んで時々買ってあげていましたが、小学生になると学校にも市内にも十分すぎるくらいの図書館があり、そこで本を借りることができるので、あまり買わず借りてくるというのが通例になっています。
でも、やっぱり持っていてほしい本というのもありまして、何度も読んでほしいと思ったので久しぶりに買ってみたというわけです。
それが・・・、
です。
そう、学研のひみつシリーズ。
私たちの子供のころにもありましたから、かなりのロングセラーですね。
私もよくよこのシリーズを読みました。
ただ、私が読んだ頃の奴からすれば、時代も変わっていますから内容もそれなりに変わっています。
こまかいことを言えば、私が読んだのは「発明・発見のひみつ」であり、タイトルも微妙に違います。
今でもこの本で得た情報を家族に向かってこれ見よがしで話すことがありまして、ウチの娘もあと何十年か経ったらそんなふうになるのでしょうか?
さて、今日作業をしながらラジオを聴いていたら、サウンドエンジニアという職業の方が出ていました。
その環境に合わせて音を作り上げるとでも言うのでしょうか、環境が変われば当然に同じ音も変わってしまいますから、必要な仕事です。
クルマの中で音楽を聴くとすると、ロードノイズが影響して低音が細くなってしまったり、風切り音が影響してクリアに聞こえなかったりするように、いつもと同じ音を聞いていても環境で根底から違うものになってしまうのでしょう。
でも、これを逆の方向から考えると、普通の部屋にいるのに大きなホールで聴いているように聞こえるシステムもあったり、違った意味での音つくりもあるというわけです。
じつは、靴にもこれに似たようなことがあります。
例えば、土踏まずの部分をしっかりとホールドすると、とっても快適にホールドされているように感じてしまったり、スポンジのような素材で足をホールドすると、何となくピタリと押さえ込まれているように感じます。
しかし、私はあまりこのような「~のように感じる」フィッティングが好きではありません。
土踏まずの部分にアーチに合わせたパッドを入れておけば、とりあえずフィットしているように感じますが、パッドで足をホールドするにはじつは役不足で、単にそう感じるだけにとどまっていることが多いのではないかと思っています。
少なくとも、革靴はそういうものではありません。
ほとんど伸縮しない革を使って、いかに足にフィットさせるかということがひとつのポイントとして存在するわけですから。
クルマに例えると、基本性能がなっていないクルマに、とにかくデバイスで制御させてそれなりに良くなったように感じさせるようなモノです。
少なくとも音に関しては人それぞれ好き嫌いという好みがありますから、絶対にこうあるべきということはありませんが、靴やクルマに関しては基本性能が高くあるべきということには間違いないと思います。
ちゃんと設計されてちゃんと作られた靴であれば、インソールがある程度平らであってもしっかりと足をホールドしてくれます。
ちなみに、私たちシューリパブリックのオーダーメイド靴のインソールは、土踏まずの部分がややせり上がっていますが、これは土踏まずのごホールドのためではなく靴自体のねじり剛性を高めるためであって、履き初めのころに土踏まずの部分がカッチリと押さえられていたとしても、暫く履きこむとインソールからの押さえ込み感は少しずつ感じられなくなってきます。
あくまでも、履いていない感覚で履いていただけるようなフィッティングを目指した結果(ちょっと極端ですが)です。
ストレスなく履いていただくには、自然の感覚が良いと思います。
10月までのイベント情報:
10月1日(土)~2日(日) 神戸三宮 SUNさんにて、恒例の計測&オーダー会開催。今回は、SUN特別仕様のこだわりいっぱいのチャッカブーツ(ダークグリーン)を用意していきます。こちらは数に限りがありますので、お早めにお越しください。13時オープンです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
今週末のスケジュールはこちら。
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