ボトムフィラーとは、靴のインソールとソールの間の隙間に詰める詰め物のこと。
一般的に、コルクを使うことが多いとされています。
私たちシューリパブリックでも、こちらのコルクを使っています。
私たちが使っているのは、あらかじめシート状になっているシートコルクと呼ばれるものです。
シートコルクに対して粒状のコルクがあり、どちらを選ぶかは作り手の考え方次第と言えます。
私たちシューリパブリックがシートコルクを選んだ理由は、圧倒的に作業効率が良いこと、そして理想とするクオリティのシートコルクが入手できるため。
粒状のコルクを使う場合、コルクを接着剤などで練って靴に塗り込み、暫く乾かしてから次の作業に進みますが、シートコルクはシート状になっているために練る必要も乾かす必要もありません。
必要な形に切って余分な部分を削り落とせばOKなのです。
さらに、練りコルクの場合は靴になってから潰れる割合が比較的大きいのに対し、私たちが使っているシートコルクはそれほど潰れません。
そんなところも、シートコルクが私たちの考え方に合っている部分です。
私たちが使っているシートコルクは、厚さが6ミリのモノです。
一般的に言われるのは、グッドイヤーウェルテッドにおいては3ミリほどのインソール+6ミリのコルクのボトムフィラーで、
ハンドソーンウェルテッドの場合は6ミリほどのインソールに薄いコルクのボトムフィラーという組み合わせです。
その理由は、何でもかんでも厚ければよいというわけではなく、厚すぎるとフワフワしたり落ち着きがなくなったりして歩きにくいため、適当な値というものがあるわけです。
私たちもその考え方に則っていて、6ミリのコルクを使っても取り付けてから接地面側を丸く削るので、丸々6ミリが残っているわけではありません。
厚いインソール+だいたい4ミリほどのコルクのボトムフィラーとなっています。
いくら硬いシートコルクを使っていても、靴を履いて歩いていれば多少はコルクが潰れます。
私たちシューリパブリックの靴のセッティングは、少し履き込んで馴染んできた頃をスタートとして見ているため、およそ半年くらい履き込んでやっと足にフィットし、その頃に歩きやすくなるようになっています。
写真のような極端なソールのラウンドもなくなり、だいぶ歩きやすくなるのです。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
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