今日からウェルティングの作業を進めています。
今月は、出張がちょっと多いので、作業はなるべく前倒しにするように心がけています。
こちらは、つま先のウェルティングの作業をしているところです。
ウェルティングの中でも、つま先の部分に関しては比較的多く疑問を持たれる部分のようです。
具体的には、つま先の部分に糸を絡ませているけれど、これはどうやっているのかということと、
つま先のウェルティングは内側のピッチが細かくなるけれどどれくらいにしたらよいのかといことが多いようです。
現に、私自身も靴作りを始めたころに何の資料もなかったときは、どのようにしてやたら良いのかが全く分かりませんでした。
つま先は、ウェルティングのピッチが細かくなるので、リブの強度を保つために糸を絡めるということ自体、先輩から教えていただいたのです。
細かいことを言うと、つま先はピッチの乱れの心配もありますし、ラインが乱れてウェルトが外の方にかかったり内側にかかったりする心配もあります。
そういう可能性があるということを先に知っておいて、そうならないように作業をすることが大切だと思います。
ピッチに関しては、つま先だけカーブを切っていくと多少の無理がかかるので、若干手前からピッチを調整してあげることも必要なのですが、あまり前の方からピッチを調整すると違う意味で強度的な問題も出てくる可能性があるので、そのあたりのバランスが大切です。
ともあれ、私はこんな感じでやっています。
ピッチを揃えることは、靴自体の強度にもかかわってくるので、作業は丁寧におこなうことが大切です。
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