クギ

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靴の仕事を長くやっているともう当たり前になってしまうことがたくさなります。

思い起こせば、私が靴の学校に入ったばかりの頃に、靴にたくさんくぎを打つことに対して大変な違和感を感じたことがありました。

だって、クギを打って穴が開いたのに、それって全く気にしないわけですから。

先日ちょっと書いたあのカカトのクギもそうですが、

インソールの穴

こうしてウェルティングの際に仮留めのクギは抜くものの、インソールに開いた穴はそのままなのです。

私は変なところで完璧を求めるところがありまして、いくら表からは見えないところでもやっぱり気になります。

そのクギを抜く前は、こんな状態です。

インソールのクギ

でも、何年もこのようなクギ穴に慣れ親しんでくると、次第に気にならなくなってしまい、製作の上でもこれが非常に合理的であり、むしろこの穴はしっかりとハンドラスティングによって丁寧に靴が作られた証と思うようになりました。

なので、もし靴のインソールにクギ穴が開いていて気になった方は、丁寧に作られた証ということで、ご理解をお願いします。

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