これは、もう20年近く使っているPfaffのポストミシン。
知人の方から漉き機とセットで35,000円で譲っていただいたものです。
譲っていただいたのちに、お世話になっているミシン屋さんに持ち込んでメンテナンスをしていただきました。
結構古そうに見えて本当に古く、何年製造だかわかりませんが、Made in West Germanyと書いてあります。
今では縫い割りの部分専用のサブのミシンとして活躍してくれているのですが、最近どうしたことか縫っているとだんだん糸がボソボソに毛羽立ってきてそのうちに切れてしまうという症状が出るようになってしまいました。
どこかしらで必要以上の摩擦や抵抗が発生しているのは明らかなので、修理をしてみました。
まず疑ったのがこの部分。
針の周りです。
新しい針に変えて縫ってみたものの、効果はナシ。
次に疑ったのがこの部分。
糸のガイドです。
永く使っていると、通常なら擦れるところがだんだんツルツルになってくるのですが、まれに錆などが出てしまっていることもあるので、一度外してツルツルに磨いてみました。
ですが、これも効果ナシ。
その次は、このガイドの部分を疑ってみました。
この部分もやはりずっとほったらかしでしたが、もしかしたら錆などが出て抵抗になっているかもしれないと思い、外してツルツルに磨いてみましたが、これもまた効果ナシ。
そうなると、もうこの辺りしかありません。
この私が指している部分が怪しかったので外してみたところ、なんと永い年月の間に磨かれたのではなく削れてしまいバリのようになっていました。
なので、ルーターを使って丁寧にバリを落とし、その後に500番のサンドペーパーと1000番のサンドペーパーでキレイにしてみました。
結果、これが大当たり。
糸が切れなくなっただけではなく、あちこちバラしてキレイにして組みなおした成果もあり、ミシンがすこぶる調子よくなりました。
機械って、ただ油をさすだけじゃ良い状態を保つ事ができません。
思いもよらないところで不具合が発生するパーツもあるので、あちこち疑ってバラしてみたり、時にはお掃除をしてあげる必要もあるようです。
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