昨日のこのブログの記事で書いた「スニーカー通勤など歩きやすい服装」の件に関しては、たくさんの方とお話をするきっかけとなりました。
スポーツ庁からすれば、論点はそこじゃないんだけど・・・ということになるのでしょうけれど、靴屋からすれば長時間歩くのであれば革靴の方が疲れにくいということを知っていただきたいと思ったわけです。
いずれにしても、これをきっかけにたくさん歩くことや靴のことにより多くの方が関心を持っていただけると良いかと思います。
さて、今日はウェルティングをしました。
月ごとのルーティーンなので、だいたい毎月同じようなスケジュールで作業を進めています。
ウェルテッドの靴って、とっても深いです。
上手な人が作ってもハンドソーンウェルテッドの靴ですし、若葉マークの人が作ってもハンドソーンウェルテッドの靴です。
外国のあまりこのような靴を履かないような人が作ってもハンドソーンウェルテッドですし、意図的に簡略化されたハンドソーンウェルテッドもあります。
コシヒカリだったらだいたい大ハズレはないですし、ハイブリッド車だったらそこそこ燃費が良いのに、ハンドソーンウェルテッドは確かに手間のかかる製法には違いないものの、だからと言ってすべてがちゃんと作られているかというとそうではないこともあります。
ハンドソーンウェルテッドはブランドではありません。
それこそ、見えない部分の問題になりますから、作り手や販売しているショップを信頼するしかないのです。
ときどき、グッドイヤーウェルテッドのリブに手作業でウェルトをかけて「ハンドソーンウェルテッド」と言っているような製品もあると聞きますので、
ハンドソーンウェルテッドという言葉をあまり信用しすぎるのは良くないと思います。
ハンドソーンウェルテッドのメリットは、少量生産がゆえに手作業で丁寧にラスティングをされていることや、厚いインソールの裏側にリブ加工をしてそこにウェルトを縫い付けていることで、優しく包み込まれるような履き心地が得られること。
単にハンドソーンウェルテッドだから良いというわけではないのです。
結局は、作り手と使い手の直接の信頼関係がキーになるということなのでしょうか。
お客様には、しっかりと作られている製品を選んでいただきたいと思います。
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【 お知らせ 】
11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、
クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。
詳細はコチラをご覧ください。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
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