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ドッグテイル

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ドッグテイル

なかなかまじまじと見るようなところではありませんが、多くのイギリス靴の後ろのトップはこんな感じになっています。 ドッグテイルという名前は、見ての通り犬のシッポのようだからだそうです。 ドッグテイルという名前、なかなか愛嬌がありますよね。 そもそも、どうしてこのドッグテイルがあるのかと言いますと、 もし、このようなデザインで下から上までずっと縫い割りでドッグテイルがなかったとしたら、脱ぎ履きの際に力がかかったときに糸が切れて裂けてしまうかもしれないからです。 革は、じつはとっても丈夫なため、これくらいのドッグテイルがあるだけで、かなり強度が上がるとのこと。 では、どうしてドッグテイルの尾の先がが内側に向かっているのかと言いますと、なるべくなら補強だのつなぎ目だのは目立たない方にあったほうが良いので、そんな理由からシッポは内側に向いているわけです。 まぁ、そんな難しい話ではありませんから、わざわざこんなブログのテーマにするほどのことでもないかと思います。 ちなみに、私たちシューリパブリックではシューズのみならずブーツにおいてもドッグテイルがついています。 世の中の一般的なブーツの多くは、バックストラップと言って上から下まで15ミリ幅くらいのテープ状の革をパッチのように縫い付けて補強していますが、 私たちシューリパブリックは、機能的な理由からブーツの履き口を少しフレアにしていて、それがキレイに見えるようにあえてドッグテイルにしています。 作る上では、クォーターのパターンを内側と外側とそれぞれ作らなくてはいけないというデメリットもありますが、すっきりとキレイに見えることは非常に大きなメリットですのでこんなふうにして製作しています。 あまり知られていないかもしれませんが、このドッグテイルは強度的に見たときにも、じつはとっても優れている補強なのです。     ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 詳細はコチラをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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