なかなかまじまじと見るようなところではありませんが、多くのイギリス靴の後ろのトップはこんな感じになっています。
ドッグテイルという名前は、見ての通り犬のシッポのようだからだそうです。
ドッグテイルという名前、なかなか愛嬌がありますよね。
そもそも、どうしてこのドッグテイルがあるのかと言いますと、
もし、このようなデザインで下から上までずっと縫い割りでドッグテイルがなかったとしたら、脱ぎ履きの際に力がかかったときに糸が切れて裂けてしまうかもしれないからです。
革は、じつはとっても丈夫なため、これくらいのドッグテイルがあるだけで、かなり強度が上がるとのこと。
では、どうしてドッグテイルの尾の先がが内側に向かっているのかと言いますと、なるべくなら補強だのつなぎ目だのは目立たない方にあったほうが良いので、そんな理由からシッポは内側に向いているわけです。
まぁ、そんな難しい話ではありませんから、わざわざこんなブログのテーマにするほどのことでもないかと思います。
ちなみに、私たちシューリパブリックではシューズのみならずブーツにおいてもドッグテイルがついています。
世の中の一般的なブーツの多くは、バックストラップと言って上から下まで15ミリ幅くらいのテープ状の革をパッチのように縫い付けて補強していますが、
私たちシューリパブリックは、機能的な理由からブーツの履き口を少しフレアにしていて、それがキレイに見えるようにあえてドッグテイルにしています。
作る上では、クォーターのパターンを内側と外側とそれぞれ作らなくてはいけないというデメリットもありますが、すっきりとキレイに見えることは非常に大きなメリットですのでこんなふうにして製作しています。
あまり知られていないかもしれませんが、このドッグテイルは強度的に見たときにも、じつはとっても優れている補強なのです。
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