余談ですが、1年くらい前からカメラのオールドレンズにハマりまして、ペンタックスのカメラにオールドレンズをつけて使っています。
オールドレンズとは、フィルムの時代のカメラ用に作られた主にマニュアルフォーカスのレンズで、昨今のデジカメのレンズに比べるとフワッとした写りやレトロな色合いが特徴で、そんな独特な写真を撮るのに使われます。
私が使っているペンタックスの場合、オールドレンズと最近のデジカメ用のレンズと互換性があって、最近のデジタルのカメラにも昔のオールドレンズを取り付けて使うことができます。
他のメーカーのカメラやレンズでは、レンズアダプターなどを介して取り付ける必要があるのに対し、ペンタックスの場合は直接取り付けることができるので、多少なりともハードルが下がるだけではなく、レンズの型式によっては絞りやシャッタースピードの計算もしてくれるものもあり、非常に使いやすいのです。
そんな感じで、簡単に使えるペンタックスのAレンズというシリーズをつけて使っているカメラです。
このカメラとレンズで工房の靴を撮ってみたところ、
こんな感じに撮れました。
オールドレンズにしては写りがシャープですが、やっぱりオールドレンズはこういう鮮やかな色のものよりもフワッとした風景をとるほうが適しているように思います。
こちらは、昨年の初めに撮った工房の建物の屋上の様子ですが、靴をとるよりもずっとオールドレンズらしさが出ているような気がします。
そう言えば、少し前にお客様のOさんがカメラを買うとのことで機種選びでご相談いただいたのですが、どうしたかなぁって思っています。
カメラって、ただ適当に撮るのなら何でもよいのですが、Oさんは凝り性でどんどん深くはまっていくタイプの方ですから、それなら個性の強いカメラを選んでいただくのが絶対に良いんですよね。
こういう仕事をしていると、のんびりお客様とお話ができて、楽しみながら情報をいただいたりこちらからお伝えしたりできるので、幸せだなぁって思っています。
さて、先日ご紹介した修理の靴ですが、少し進みましてウェルトが付きました。
ハンドソーンウェルテッドの靴は、このようなウェルトを縫い直す修理の場合に、手作業でやるので元の穴を使って縫うことができるため、グッドイヤーウェルテッドのリブのように穴がどんどん増えていくということがありません。
また、真新しい靴よりも履き込んだ靴の方がインソールが締まっているので、ウェルトを縫うリブにしっかりと縫い付けることができます。
このあと、シャンクやボトムフィラーをセットして、ソールを貼ってだし縫いをかけ、ヒールを取り付けて仕上げをして完成・・・。
まだちょっとかかりそうですね。
なるべく時間を作って作業を進める予定です。
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