インソールの見えない部分

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今製作中の2月納品予定の靴たちが、もうすぐ完成します。

これらの靴をお待ちのお客様には、すでにメールでご連絡をさせていただきました。

さて、靴の中は通常であればインソックを貼ってキレイになっていますが、今はまだその前の段階です。

インソックを貼る前の段階は、こんなふうになっています。

靴の内側

クギ穴がたくさん開いていまして、これは製作の際に仮留めのクギを打った跡です。

靴づくりを学び始めたころの私には、こんなにたくさん穴が開いているのは許せませんでしたが、これらにはちゃんと理由があって、さらにこのほかに方法がないことを知ってからは、そういうものだと割り切って考えるようになりました。

また、クギらしきものが10本打ってあるのがわかります。

これは、ヒールを内側から留めるクギで、日本では中打ちと言います。

私の場合は、23ミリのマシンネイルを10本ほど打っています。

ヒール留め

なんとなくイメージができると思いますが、内側からクギを打つことで、接着剤とともにしっかりとヒールを固定します。

この中打ちに関しては、作り手さんによってどこに打つか、何本打つか、どんなクギを打つかという違いがありますが、

あまり端に近いところに打ってしまうと、ウェルティングの糸を切ってしまうのでリブの内側でシャンクの外側に、

マシンネイルはおそらくもっとも抜けにくい丈夫なクギで、それを10本というのは私が知っている限りでは最も多いと思います。

ノーサンプトンの多くのグッドイヤーウェルテッドの靴も、確かマシンネイルを10本打っていた記憶があります。

思うに、履いて歩くための靴は工芸品ではなくプロダクトです。

なので、目指すところは工業製品の丈夫さであり、ハンドメイドの細やかさです。

 

お知らせ

【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。

【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

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