時間が出来たらメンテナンスをしようと思っていた私のモンキーブーツ。
今日の午前中までバタバタとあわただしくしていましたが、発送するべき荷物を発送して少しゆとりができたので、さっとメンテナンスをすることにしました。
アッパーには定期的にデリケートクリームを塗っていたのでさほど状態は悪くないのですが、コバがインクがはげてちょっとかわいそうな状態です。
けっこうたくさんぶつけていて、コバが凸凹になってしまっていたので、細かい目のペーパーでさっと表面を削ってキレイにしてあげました。
コバの仕上げは後回しにして、まず先にアッパーのメンテナンスです。
時々デリケートクリームを塗っていたものの、やはりこの乾燥の時期には革は乾燥しがちですから、保湿のために今日もうっすらとデリケートクリームを塗ります。
そして、擦れて色が落ちてしまっている部分には、色のついた乳化性のクリームを塗ってあげます。
靴クリームを塗り過ぎると、革が硬くなって亀裂の原因になりますので、靴クリームの量、および頻度は極力少なくしておくことがポイントです。
でも、革が擦れている部分に関しては、擦れたままだと革自体の劣化の原因にもなりますので、保護する目的で靴クリームを塗ってあげることも大切です。
靴クリームを塗ったら、丁寧にブラッシングをしましょう。
靴クリームを塗ってブラッシングしただけで、こんなに深いツヤが出ました。
ツヤが出たせいか、イマイチピントが合っていません。
ちょっと残念。
靴ヒモを外したついでに、インソールのメンテナンスもしてしまいます。
もう、8年くらい履いていますが、ヌメの革は使っていると少しずつ表面にツヤが出てきます。
靴のインソールの場合、ツヤが出過ぎてしまうと硬くなったり滑りやすくなったりしてしまいますので、決して頻繁にやる必要はありませんが、数年に1度くらいはインソールの表面にペーパーをかけてあげると良いと思います。
私は、今回は#180のサンドペーパーを使ってみました。
最後に、仕上げとしてアッパーの全体にブラッシングをし、コバにインクを塗ってインクが乾いたらから拭きをして靴ひもを通して完成です。
このあと、ちょっと履いてみましたが、サンドペーパーをかけたインソールは、以前に状態に比べて滑りにくく、ホールドが上がったような印相を受けました。
コバを削ったりする作業などは有償になりますが、お持ちいただければ私どもでお受けすることも可能です。
メンテナンスは、お客様ご自身で定期的に靴の状態を確認することを兼ねてやっていただければよろしいかと思います。
いま製作中のこのグループの靴たちは、これからウェルティングに進みます。
この中には、シューリパブリックの靴は初めて履くという方も何人かいらっしゃるので、ご期待以上のものを作ろうと思っています。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ1】 次回のRifare大阪店さんでの計測会&オーダー会のイベントは、4月15日(土)に開催です。
【お知らせ2】 4月16日(日)には、神戸三宮のSUNさんへお伺いします。神戸周辺にお住まいのみなさま、ぜひお越しください。
【お知らせ3】 3月31日(金)〜4月1日(日)に開催される、コージ製靴新潟工場さんのファミリーセールに出品することになりました。今回は、ちょっと厚めの革でチャッカブーツを作って出品する予定です。詳細は、後日お知らせいたします。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
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