今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 朝からいろいろと雑用を片付けて、夕方にウチの娘と一緒にBOOK OFFに行ってきました。 ウチの娘は最近マンガやアニメにハマっていまして、あれやこれやとお勧めを教えてくれるのですが、好みが私と違うためなかなか一緒に楽しめるものがありません。 そんな中で、数少ない一緒に楽しめるアニメがこれでした。 昨年放送していた「ぼっち・ざ・ろっく!」です。 元々4コマ漫画だったことは知っていましたが、実際にコミックを目にするのは初めてで、物珍しさもあって買ってみました。 みなさん、「ぼっち・ざ・ろっく!」をご存知ですか? アニメ好きの方ならご存知かもしれませんが、「けいおん!」以来のバンドをテーマにしたアニメ(コミック)で、昨年はこの影響もあってエレキギターがとてもたくさん売れたのだとか。 「けいおん!」に関しては、昨年の夏に娘と一緒に訪れた豊郷小学校旧校舎郡が舞台になっていることもあって、思いのほか親近感を持っていましたが(順番が逆なのかもしれませんね)、「ぼっち・ざ・ろっく!」に関しても今どきの子達の気持ちをイイ感じに表現していて、とても好感が持てるお話です。 今回購入した「ぼっち・ざ・ろっく!」は中古でしたが、なかなかキレイな本を非常に安く購入することができまして、私も娘も喜んでおります。 最近は本に限らず中古の商品を簡単に購入できるようになりましたよね。 ヤフオクとかメルカリなどのサイトもありますし、Amazonでも中古の商品を扱っています。 私も時々Amazonで中古扱いになっているのアウトレット(パッケージにダメージがあって安く販売されているもの)を買うことがありますが、Amazonのアウトレット自体は非常にお買い得なのではないかと思っています。 実際に中古の商品というと、モノによってはひどい状態のものを買ってしまうリスクもあるので、パッと見て判断できないようなものはあまり手を出さないようにしています。 本に関しては、まぁだいたい様子がわかりますし、Amazonの中古の本を買う時はそういうものだと理解して買うので、中古なのに新品の状態を求めることはありません。 では、靴の場合はどうなのでしょうか? 靴のプロという立場から言ってしまえば、買っても良いけれどそのリスクをしっかりと理解して買うべきだと思います。 中古の靴を買う時に問題になるのは、誰かが履いた靴が足に合うのかということと、どのような状態であるのかという点です。 またうちの娘の話になりますが、以前に部活(陸上で短距離をやっていました)で買ったばかりのスパイクが足に合わず、先輩にスパイクを借りて走ったらとても走りやすかったということがありました。 世の中には、足の形が合うケースだって無いわけではありません。 ですが、それは非常にまれなケースであり、なるべくならあまり履いていないものの方が今後足に馴染んでいくことを考えると良いわけです。 なので、足に合うか、もしくはあまり履いていないものであれば、形状的な部分ではクリアとなります。 そしてもうひとつ、その靴がどのような状態であるかという点ですが、じつは靴はどのように扱われてきたかということでその靴の状態が大きく変わること、そして年月が経つにしたがって物性的に少なからず劣化してくるのは避けて通れません。 これは掛け算のようなイメージです。 経年変化に関しては、どんなに素晴らしいメンテナンスを続けて来ても、インソールの裏側やリブ、ボトムフィラーの劣化、さらに接着剤の劣化は仕方ないものなのです。 時々、数十年前のビンテージの靴が新品として販売されているものを見かけたりしますが、あれって革の状態や接着剤の状態がどうなっているのかとっても心配になります。 5年とか8年くらいなら、さほど心配はありませんが、数十年となるとちょっと怪しい気がします。 そんなわけで、中古の商品もちゃんと理解して購入して使うのならとても素晴らしい買い物になりますので、後悔しないようにしっかりと特性を理解しておくようにしたいものです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む久しぶりの革の入荷になります。 今回入荷したのは、イタリアのConceria800社のVacchetta 800というシュリンクの革です。 それも・・・、 みどり色。 Vacchetta 800自体は、もうだいぶ前から入荷していて実績もあり、たくさんのお客様にお選びいただいてたくさんの靴を作らせていただいていますが、Vacchetta 800でこのみどり色は初めてになります。 あぁ、あのVacchetta 800なら以前に作ったよという方もいらっしゃるかと思いますが、見た目以上にかっちりとしていて安心感がある革で、履き込んでいくとイイ感じに変化していく革ですよね。 これまでには、黒やネイビー、そしてこげ茶を入荷しました。 そして、今回入荷したみどり色は、写真でご覧いただいておわかりの通り、ELBAMATTの深緑とはだいぶ異なり、とってもラテンなみどり色です。 日本の製品で使う赤とかみどりって、ラテンのそれらとはだいぶ雰囲気が違いますよね。 やっぱりイタリア製というだけあって、みどりがラテンの色です。 こんなみどりの色のフィアットやランチアなんて、とっても格好良さそうです。 革の雰囲気は、これまでのVacchetta 800と同じで、シボが比較的はっきりしているシュリンクです。 ちなみに、裏側はこんな感じ。 このVacchetta 800は、製品になってから厚さを揃えているようなので、裏側は漉いた跡が見られます。 そんなVacchetta 800のみどり色ですが、とっても格好良いと思いませんか? 私一人で大喜びしていますが、実物はとっても格好良くて、本当にラテンの乗りなのです。 最近はだんだんオフィスもカジュアルな服装が一般的になってきていて、そのカジュアルでどのように差別化を図るかがポイントになってきていますよね。 他は普通なんだけど、足元だけはこだわりを持って、みどり色のシュリンクの革の靴を履いているって、なかなかステキです。 私だったら、黒い細めのパンツに、このみどり色のギブソンシューズとか、もしくはチャッカブーツなどを合わせてみたいですね。 ご興味を持っていただけた方は、ぜひ一度工房に実物を見にいらしてください。 今回の入荷は3足分です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むついに買ってしまいました。 日産の新型フェアレディZとスバルBRZ。 トミカです。 フェアレディZとBRZの2台持ちなんて、なんと贅沢な・・・。 と言っていて、じつは当然ながらGR86も買いました。 私は決してトミカを集めるのが趣味なわけではなく、買ったクルマを見ながらこのクルマでこんなところに行ってみたいなぁって妄想するのが楽しいです。 YouTuberのタカアキさんはZ33で旅をしていますが、スポーツカーでも十分に旅ができるということをしっかりと証明してくれています。 なので、私もこのZ34だったりBRZだったりで旅に出たらこんな感じなんだろうなぁって考えるわけです。 私はこれまでに何台かのトミカを買っていますが、初めの頃はちょっと珍しい車種を中心に買っていたのですが、最近はもっぱらこのクルマで旅に出たいという基準で選んでいます。 少し前に買ったハイラックスもそうですし、数年前に買ったシボレーカマロもそうです。 そして、もうひとつ私が選ぶトミカの選考基準がありまして、それは実際には絶対に買わない車種ということです。 実際に買うとしたら、仕事のこともあって荷物をたくさん積めることとか、長距離を運転しても疲れにくいとか、好みの問題なのですが車重があまり重くないのが良いとか、結局は条件に当てはまるクルマがほとんどなくなってしまい、 ちょっと格好良いなって思うクルマであったり、欲しいけどちょっとだけ条件に合わないというクルマは、みんなトミカになってしまうのです。 さて、今日はこのBees Rich Creamの話です。 これは、私が工房で使うために仕入れたもので、買ってからそろそろ1年くらい経ちます。 普段使っているのはモゥブレィのクリームが多いのですが、このBees Rich Creamはモゥブレィのクリームに比べてちょっとだけツヤが出るので、工房に置いている靴たちのメンテナンスの時に使っています。 乳化性のクリームなのでまぁまぁ柔らかいのですが、モゥブレィのクリームに比べるとちょっと硬いなぁっていう印象です。 と言っても、油性のワックスに比べればはるかに柔らかいです。 本来は、ブラシなどを使って塗った方が良いのかもしれませんが、寒い時期なのでこんなふうに塗ってもOKでしょう。 この色はニュートラルで、黒やこげ茶色の革以外に使っていまして、例えば・・・、 グリーンのギリーシューズのつま先に塗って布で磨いてみると、 まぁまぁイイ感じに光ります。 普段こんなツヤが必要かというと私個人的には不要だと思っていますが、一応工房に置いている靴たちはキレイに見えてほしいのでこんな仕上げをしています。 このBees Rich Creamは値段がちょっと高めですが内容量がかなり多いので、実質変わらずといったところです。 イギリス製でなかなか良い感じですので、気になった方は工房にありますのでテスター代わりにお試しください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むオウルとは、ハンドソーンウェルテッドの靴を作る際にウェルトを縫い付ける作業があるのですが、ウェルトを縫う糸を通すための下穴を開ける工具です。 針という名前がちょっと紛らわしくて、糸の先についているもののようなイメージがありますが、そちらはブリストルと言いまして別のもので、こちらのオウルは千枚通しの針先が曲がったような形をしています。 ちょっと話が逸れるのですが、5~6年ほど前に靴の材料が集まっている浅草で、すくい針がなくなったということがありました。 それはどういうことかと言いますと、それまで作っていた職人さんが突如亡くなってしまい、供給が絶たれてしまったのです。 関西方面ではどういう状況だったのかわかりませんが、とにかく関東周辺では結構な騒ぎになっていました。 私は一応買い置きが何本かあったので特に慌てることはありませんでしたが、今後入手できるかどうかわからないという状況だったので、それをきっかけに国産の針からイギリス製の針に切り替えることにしまして、イギリスから一生分に相当するくらいの大量のすくい針を購入したのでした。 その針がこちら。 使う時には、この右側に柄が付くのですが、これは取り外した状態になります。 じつは、私は最近ウェルティングの作業で以前よりも時間がかかるようになりまして、どうしたんだろう?もう歳で昔のようにテキパキできなくなってしまったのだろうか?と思っていたところ、ふとこの針の形状を見て気づきました。 この2つ針を見て違いがわかっていただけますか? 上側の針はこれまで使っていたもので、下側の針は新品のものです。 そうです、これまで使っていた針はちょっとだけですが毎回使うたびに研いでいたので、針の先が削れて短くなってしまっていたのです。 なので、下穴を開ける際に結構奥の方まで刺さなくては行けなくて、そのために一針ごとに余計に時間がかかっていたのです。 新品の針に比べて7ミリくらいでしょうか、短くなってしまっています。 そんなわけで、この機会に新しい針に交換しまして、針先を研いでウェルティングに臨んだところ、片足ダブル(ぐるりと一周縫う仕様)でだいたい50分で、以前の調子よかった頃と変わらない作業時間でした。 改めて工具の作業性の大切さを実感しました。 工具のメンテナンスは、本当に大切です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日、靴のご注文のためにお越しいただいたKさんは、私たちシューリパブリックの初期のころからのお付き合いの方で、1足目の靴はすでに17年が経過しています。 経過しています・・・と言っていますが、今日Kさんとそんな話をしていて、私自身大変驚きました。 その1足目の靴もまだまだ全然元気なのですが、今日はKさんのモンキーをご紹介させていただきます。 まず、今日履いてきてくださったモンキーブーツです。 色味がちょっとブレてしまっていますが、サンドベージュのスウェードで作ったモンキーブーツです。 このモンキーブーツは、Kさんのご希望で筒がチャッカブーツの丈になっています。 クルマを運転する時に、これくらいの丈の方が運転しやすいとのこと。 そして、こちらはダークグリーンのモンキーシューズです。 じつは、スウェードのほうは10年以上、ダークグリーンのもうも7年ほど経っていて、でもそんなふうには全然見えません。 以前は、通勤の際にカチッとした服装をされていたので、ビジネスタイプの靴をよく履いていらっしゃったそうですが、最近は在宅でお仕事をされることが多くなって、外出の時に履くのはこれらのカジュアルテイストの靴が多くなったそうです。 そのほか、モンキーは夏の間に丈の短いパンツに合わせるのにも良いとのこと。 モンキーブーツにしてもモンキーシューズにしても、適度にカジュアルな雰囲気があって、でもちゃんと上品さを兼ね備えているので、使い勝手が良いのかもしれません。 Kさん、これからもぜひたくさんご活用ください。 11足目の靴、完成をお楽しみにお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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