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積み上げのこと

カテゴリー: @ Work:アットワーク

カカト周り

9月完成予定の靴たちは、だし縫いが終わってこれからカカト周りの作業に入る予定です。 今月は、夏休みの予定が決まっていたのでスケジュール的に製作足数をやや少なめにしていましたが、ちょうどそのことを知っていたかのようにオーバーホール修理のご依頼がありまして、結局のところ9足のグループで作業を進めています。 今思えばちょうどよい数です。 このあとカカト周りの作業に進むのですが、簡単に言ってしまえば積み上げとカカトのトップピースを取り付けるということになります。 私たちシューリパブリックでは、積み上げはドイツ製のレザーボード材を使っていまして、時々コストダウンの為と言われることもありますが、全然そんなことはありません。 だいたいこの材料はレザーボードなのにすごく高いですし、作業性だって革の積み上げに比べて非常に良くないのです。 では何のためにこの材料を使うのかと言いますと、ダイナイトを使う前提でこの積み上げにすると接地感が凄く良いのと重量のバランスも良くなること、そして設置したときの音も心地よいものが得られるからなのです。 もしこの材料の代わりにレザーの積み上げを使ったとすると、接地したときに硬く感じるというか、底付き感があるというか、足も疲れやすくなってしまって全然靴の履き心地が変わってしまいます。 そんな理由から、積み上げはこのレザーボードにしているのです。 レザーボードが、こんな感じでシート状になっています。 これをクリッカーを使って必要な形状に裁断します。 抜型を使ってポコポコと抜いていきます。 そして、貼り合わせた積み上げにダイナイトのトップピースを貼り付けてカカトが出来上がります。 次の作業では、このカカトを靴のソールに貼り付けるわけですが、ソールの方は平らではなく凸のカーブになっているので、その形状に合うように積み上げの接着部分を削ります。 これもなかなか技術が必要な作業です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ネックファン

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 先週しっかりと夏休みで休んだのに、毎日こう暑いと身体にもこたえますよね。 ところで、先週私が旅行に出た時に持って行ったものがありまして、これが思いのほか役に立ったのでご紹介したいと思います。 それがこちらです。 最近よく目にするかと思いますが、少し前に若い方々が手に持っていた扇風機の進化バージョンと言ったところです。 今回の旅行で、初日はあの暑い日に京都の街を散策しまして、2日目はやはり暑い日に倉敷の街を散策しまして、3日目は建物の中にいましたが4日目も暑い日に彦根の街を散策しました。 その際に、この首にかけるファンが大変活躍してくれました。 と言っても、初日と最終日はウチの娘が使っていまして、大変涼しかったと言っていました。 だいたいこういうものって誇大広告をはじめとする怪しい広告が多くて、本当に役に立つのかちょっとわからないというケースが多くあると思います。 実際、私もそういう思いをしながら少しでも役に立てばという思いで半信半疑で買ってみたのですが、エアコンの部屋にいることに比べればそりゃ全然足元にも及びませんが、炎天下に出るという前提で考えるとなかなか悪くないと思います。 まず、私が購入したものですが、Amazonで約2,500円ほどのもので、バッテリーが4,000mAhという表記になっていました。 実際にそれだけのバッテリー容量があるのかはわかりませんが、表記はそうなっていました。 使ってみた感想ですが、風量が3段階になっていまして、炎天下を歩くときに2段目まで上げれば十分くらいの風量を得る事ができ、これが有ると無いでは大きな差を実感できました。 ただ、首のところから風が来るという構造上、風を切って結構なスピードで歩いたり、もしくは自転車で走ったりするとその恩恵は感じられなくなってしまうことがわかりました。 あくまでも歩くくらいのスピードを前提にしたもののようです。 たぶん3段目まで上げるとかなり涼しいと思います。 スイッチはこの簡単なボタンのみで、これでon-offと強さの切り替えをするのですが、バッグの中に入れておいたら何度となく作動していたということがありました。 バッテリーの容量は何とも言えないのですが、私が普通に使って1日くらいなら十分に持ちました。 使い心地に関しては、ヘッドフォンのようにしっかりとしたものではなく、この左右をつなぐアームの部分がやや柔らかめなので、首にかけておいて落ちることはないもののちょっと心許ないという印象は感じられました。 改善点は多数あるものの、出かける直前にAmazonですぐに買えて価格以上の仕事をしてくれたので、私は及第点をあげたいと思います。 あとは、いろいろなメーカーからもうたくさんの似たようなものが出ているので、危険な商品を掴まされないように気を付けていただくだけです。 私が買ったこの商品は、今確認したら在庫切れになってしまっていました。 「HAMOIARC」というメーカーの商品なんですけど、たまたま大丈夫だったということなのかもしれないので、あまりこのメーカーにこだわる必要はないかもしれません。 旅行以降、ウチの娘がこれを気に入りまして、娘のものになりそうです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

お客様に靴を製作して革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになったら念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回ご紹介する革は、こちらです。 イタリア製の黒いスムースで「Burro」という商品名の革です。 非常に高い質感で、靴として完成したときの雰囲気もとっても良く、大変人気の革です。 少し前に残りが1足分になってしまったので、倉庫にしまっておいたものです。 革の部位としては肩から首の近くなので、こんなシワ(グロースマークと言います)も入っていますが、このような深いシワの部分は基本的には使いません。 もし使うとしてもベロなどほとんど表に出ないパーツに限られます。 ただ、目立たない部分で薄いシワが入ることはご了承ください。 革の厚さは測ってみたところ1.5㎜でした。 革そのものがしっかりしているので、ちょうどよい厚さだと思います。 革の雰囲気から、お勧めのデザインを考えると、チャッカブーツやギブソンシューズ、ギブソンブーツなども良いですね。 いわゆるベーシックなブリティッシュの靴が似合そうです。 ただ、革の残りがこれくらいなので、あまりパーツ点数が多いデザインや取り割が悪いデザインは難しい場合もございますので、どうだろうと思ったらご相談ください。 ただ、写真には載っていませんがこのほかにもう少し革がありまして、それほどカツカツで作るわけではありませんのでご安心ください。 ちなみに、私がこの革で作るとしたら、ちょうど黒いサイドゴアブーツが欲しいと思っていたのでサイドゴアブーツでしょうか? もしくは、何足あってもいいチャッカブーツですね。 このプランの仕様は以下の通り 〇 ご注文をお受けできるのは1足のみ(早いもの勝ち)。 〇 価格は基本仕様が95,000円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 デザインの制約はありませんが、シューリパブリックでお受けできるものの範囲でお選びください。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 ビジネス仕様のオックスフォードなども格好良さそうです。 皆様からのご連絡をお待ちしております。 この革を使った企画は終了いたしました。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

今日のお客様は、東京都にお住いのYOさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 今回完成したのは、こちら。 デュプイのシャトーブリアンのブラウンの革を使って製作したギブソンブーツです。 じつはこちらは今年の春ころに企画商品として発売した「アフターコロナを楽しもう企画」のギブソンブーツで、この企画にご興味をお持ちいただいたYOさんが真っ先にご連絡くださったのです。 今回のギブソンブーツは、YOさんのご希望が入っていまして、クロケットアンドジョーンズのあのモデルに似た雰囲気でということでした。 たまたま私がそのモデルを持っていたので、キャップの大きさなどを参考にしつつ、あくまでも似た雰囲気ということで製作いたしました。 実物をご覧いただいて、雰囲気的にはOKとのこと。 また、YOさんはギブソンブーツをお履きになるのは初めてで、革が少し硬いこともあって足首のタイト感をご指摘していらっしゃいましたが、履き込んでいくうちに気にならなくなるのでその辺りはご心配いりません。 お客様の中には、ギブソンブーツが一番足をしっかりとホールドするので一番気に入っているという方もたくさんいらっしゃって、履き心地に関しては私も自信を持ってお勧めしています。 これからたくさん履き込んでいただいて、たくさんご活用ください。 今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: ギブソンブーツ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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インソール

このシリーズは発売してからもう何年たつのだろう? 毎年適当な時期にご注文を受け付けている「旅チャッカ」のシリーズです。 昨年は、サイドゴアブーツも販売しましたが、基本的な仕様は同じです。 その一番の特徴ともいえる「交換できるインソール」ですが、ちゃんと毎回交換して使っていても何年か使っているとだんだん黒ずんできたりクタクタになってしまったりするので、適当なタイミングで新しいものを新調してください。 これまでご注文いただいたお客様の交換式インソールは、全てデータを残しておりますので、 「〇〇だけど、旅チャッカのインソールを3足分ください。」 という感じでご連絡いただければ、製作してお送りさせていただきます。 交換用のインソールは、価格は変わらず1,100円/1組(税込み)です。   そしてご注意なのですが、時々この旅チャッカにおいてインソールを交換しないで履いていらっしゃる方がいらっしゃるようで、 そうすると交換用のインソールはもちろん、交換できない方のインソールまで悪くなってしまうので、これはおやめください。 旅チャッカは、一度履いたら必ず次に履くときにはインソールを交換してお履きください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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つま先の芯

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

トーパフ

昨日で夏季休暇が終わり、今日から通常営業です。 さて、今日は靴のつま先に入っている芯の話です。 スニーカーなどは別として、ほとんどの革靴のつま先には芯が入っています。 これには目的が2つありまして、ひとつは靴のつま先の形を保つため、そしてもうひとつは足の先を守るためと言われています。 通常、こうして靴を見てもつま先の芯の存在はあまりわからないこともありますが、ちょっと触ってみればすぐにわかるはず。 靴のデザインにもよりますが、だいたいこんな形状の芯が入っています。 ただ、材質は靴の価格帯や生産国によって異なり、写真のような革の芯を使っているのはいわゆる高級靴の中でもかなり時間と手間をかけているもののみです。 私たちシューリパブリックでは、このような革の芯を水溶性の接着剤で固めて使いますが、手作業でラスティングをする場合には瞬時に固まってしまうような芯ではなく時間をかけて固まる水溶性の接着剤の方が作業に合っています。 この芯の厚さはだいたい2ミリくらいですが、ラスティングの際にかなりたくさん叩かれるので、靴になっている時にはもう少し薄くなっているはずです。 いずれにしても、つま先の芯はお伝えした通り形が変わらないようにしっかりと固められていて、言い方を変えれば形が変わってしまったら元に戻すことがかなり難しいのです。 ということは、靴のつま先は潰さないように気を付けていただくことや、もし既製品の靴を買う時につま先がきつかったらそれは調整ができないことを知っておいていただくこと、この辺りがつま先の芯に関する注意事項となるわけです。 靴の世界では、つま先が靴の顔とも言われていて、最もきれいにしてあげたい部分です。 なるべく傷をつけないように気を付けていただくだけではなく、芯を変形させないということにも気を付けていただくと、靴をキレイに保つ事が出来ます。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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旅行と靴

カテゴリー: Message:伝えたいこと

チャッカブーツとスニーカー

今年の夏休みは今日で終わりで、明日から通常の営業に戻ります。 京都・岡山・滋賀への旅行は毎日大変充実していまして、この夏の良い思い出になりました。 ところで、今回旅行に行く際に靴選びでちょっと迷いました。 というのも、7月の下旬はお天気が良くない日が続いていて梅雨に戻ってしまったかのような気候だったので、観光に行って雨の中をたくさん歩くのであればそれに適した靴が良いわけですが、 幸いにも直前の天気予報では雨に降られる心配がなさそうとのことだったので、革靴はチャッカブーツとモンキーブーツの2足、そしてスニーカー1足という3足体制で臨みました。 チャッカブーツと、普段家の近所に出る時に履いているサッカニーのスニーカーです。 結局、京都市内を歩き回った時はチャッカブーツで、倉敷を観光してきたときはモンキーブーツで、彦根を散策したときにはスニーカーという割り振りになったのですが、 今回の教訓として得たものがあります。 それは、暑い季節のスニーカーはめちゃめちゃ暑いということ。 それは、今回履いていたのがこのサッカニーだったからなのか、もしくはスニーカー全般に言えることなのか、検証したわけではないので何とも言えませんが、それでもやはりスニーカーを履いていたウチの娘も暑いと言っていたので、やっぱりスニーカーは暑い季節にはあまり適さないのではないかと思っています。 小走りだったり靴の軽さが要求されるようなケースならスニーカーの方が良いと思います。 ただ、今回のように暑い時期に歩いて観光をするような場合だと、靴の中の環境はもう明らかに革靴の方が快適でした。 まぁいろいろと条件もあるでしょうし、普段革靴を履きなれていない方が旅行だからと言って急に新しい革靴を履いたところで快適と感じるかは微妙です。 革靴が快適と感じられる条件としては、普段から革靴を履いていて、靴が十分に馴染んでいること。 そして、その革靴が足にちゃんと合っていること。 この辺りが重要なポイントだと思います。 普段から革靴を履いていれば、足のそれなりに鍛えられているはずなので、革靴を履いて歩きまわっても足が負けてしまうこともないでしょうし。 今はまだ暑くて、観光でたくさん歩きたいと思う方は少ないかもしれませんが、これから秋になって良い季節になったときに観光に行くようなことがあるのなら、今のうちから革靴を慣らしておくのが良いと思います。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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滋賀

昨日は帰宅が遅かったので、ブログの投稿をお休みさせていただきました。 そんなわけで、4日目(最終日)の様子です。 前日は、岡山を出発して彦根まで移動し、彦根で1泊しました。 もう帰るだけなので、のんびり帰ればいいくらいに思っていたものの、ナビで自宅を入力したところまだあと450キロもあったことに驚きでした。 ウチの娘は、滋賀県に入った時点でもう家の近所だとわけのわからないことを言っていましたが、まだまだ先は長いです。 宿を出発して、最初に目についたのがこの子。 交差点やら横断歩道やら、民家の入り口やら、もうあちこちにこの子が潜んでいて、ウチの娘も大喜びでした。 飛び出し君と名付けてウォーリー君を探せバリに探していましたが、帰宅してから調べてみたところこの子はとび太くんと言って滋賀ではかなりの有名人なんだとか。 グッズも販売しているそうで、かなりの人気者のようです。 そんな大量のとび太くんに見送られて私たちは最初の目的地の豊郷町立豊郷小学校旧校舎郡に向かいました。 もう、見るからに歴史を感じさせる気品ある建物で、ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって設計された建物だそうです。 ちなみに、このウィリアム・メレル・ヴォーリズさん、どこかで名前を聞いた事があると思って調べてみたところ、かつて観光で訪れた近江八幡の近江兄弟社を設立した人であり(メンソレータムやメンタームにかかわる話なのですが、ちょっとややこしいので今日は割愛)、 更には私の母校である明治学院のチャペルを設計した人でもあるのです。 まったくの余談ですが、私は明治学院のチャペルにあるパイプオルガンに惹かれてこの大学に入学しました。 入学式だったか、他の時だったかはっきり覚えていませんが、とってもステキな音色でした。 私自身は鍵盤は、ほとんど弾けないんですけどね・・・。 そんな豊郷町立豊郷小学校旧校舎郡ですが、旧校舎というくらいなので今は小学校としては使われていなくて、子育て支援センターや図書館、そして観光目的に使われているようです。 この木の廊下は、私たち世代には懐かしいはず。 階段の手すりにウサギと亀のモニュメントがありました。 踊り場ではウサギが居眠りをしていて、その先をゆっくりと亀が進んでいる様子を見る事が出来ます。 豊郷町のマスコットキャラクター「よいとちゃん」です。 でも、じつはもっともっとこの校舎を有名にした立役者がいます。 それは・・・、 アニメ「けいおん!」なのです。 けいおん!の中で、この校舎が使われているそうで、けいおん!の聖地で調べてみるとすぐにこの校舎が出てきます。 その他、たくさんのドラマで使われているようで、気になる方はこちらをご参照ください。 アニメオタクのウチの娘も、黒板に絵を残してきました。 世代的にはあまりよく知らないのだそうですが、スマホを観ながらど真ん中にこんなに大きく描いてきました。 豊郷小学校旧校舎郡を堪能して、次に向かったのは彦根城です。 もう、尋常じゃない暑さだったので、外堀だけ見て帰ろうと言ってったのに、ウチの娘は天守閣が見えてきたら突然に城好きを豪語し、炎天下の中どこまでも続く階段を上がっていくことになりました。 わたしゃ、城なんてあまり興味がないんじゃ。 こうして写真だけ見ている分にはキレイでよいんですねぇ。 向こうの方に天守閣が見えたところ。 途中、遠くに琵琶湖が見えました。 天守閣まであと少し。 靴を脱いで天守閣の中に入る事が出来るのですが、この時代の城にエアコンなんてあるはずもなく、ましてや今はマスク着用なので、とにかく暑くて辛かった。 鉄砲坐間自体が凄いもののはずなのに、暑さでスルーです。 天守閣の中はこんな感じ。 昔、この城を使っていた人たちは、今のようにのんびりと過ごすことなんてほとんどなかったのでしょうね。 一番手前に見える山は、たぶん荒神山じゃないかな? 近江八幡は、もっと左の奥の方。 琵琶湖は比較的近いです。 この後、この琵琶湖のそばの道を走って帰ったのですが、民家の隙間から見える彦根城は日常でありながら非日常を感じられる風景でした。 ひこにゃん。 彦根城を後にして、次に向かったのはお隣岐阜県の垂井という町。 電車好きには上り下りの線路が計3本あるということで有名なところですが、私の目的は電車ではなく水まんじゅうでした。 昨年、岐阜に来た時に買った水まんじゅうがおいしかったので、ぜひ今回は大垣の有名店でと思っていたのですが、まだまだ先が長かったのでそれはあきらめて垂井のバローというスーパーで買うことにしました。 水まんじゅうは、和菓子好きの方ならきっと好きになっていただけるはず。 ユーチューバーのスーツさんも好きだと言っていました。 バローによって飲み物と水まんじゅうを買い、後は帰宅するだけ。 垂井からだと、埼玉の加須に向かっていく場合、中央道と圏央道を使うのが一般的ですが、あいにく中央道に渋滞の表示が出ていたので私は諏訪湖の近くで中央道を降りて上信越道に抜けるルートを使って帰ることにしました。 上信越道は、長野に行くときによく使っている道なので、もうここまでくれば帰って来たようなものです(私もだいぶおかしなことになってきています)。 慌てず焦らずいつもの道をゆっくりと走って、無事に帰宅しました。 あとで計算したら、この4日間で走った距離が1,480キロほど。 なかなかの距離でしたが、思っていたほど疲れることもなく、元気に帰宅する事が出来ました。 娘と二人で遠出をするのが初めてだったので、私にもとても楽しい思い出の夏休みになりました。 父と娘の距離は、ちょっとくらい縮まったかな? ★★★お知らせ★★★ ★幸運のラストワンプランは、只今こげ茶のスウェードを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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岡山

夏休みの旅2日目(昨日)は、京都から岡山に移動してこちらで1泊しました。 自宅から京都まで約500キロ、京都から岡山までが約200キロなので、前日の移動に比べたら全然大したことないと感じてしまうくらい感覚がおかしくなっています。 そして、今日は岡山でお土産などを買ってからの移動だったのですが、じつは私は今回事前に岡山の美味しいものをリサーチしていまして、色々と買って帰ろうと企てたものの、狙っていたのは生のお菓子が多くクーラーボックスの容量を考えるとあれもこれも買うわけにもいかず、 とにかく厳選して少しずつ買って帰るということにしました。 ところで、まだ書いていませんでしたが今回の旅の目的はウチの娘の趣味に付き合うことです。 付き合うというよりも、中学生では一人で来れないので同行というのが正しいかもしれません。 数年前よりウチの娘は東京喰種にハマっていまして、昨年は石田スイ展が名古屋で開催されたのでそちらに行って私と家内は名古屋観光で、娘は石田スイ展を見るというその流れに引き続き、 今年の開催地は岡山ということで、親馬鹿というかバカ親というか、娘に石田スイ展を見せてあげたくて岡山まで来てしまいました。 ですが、ウチの家内はそんな遠くまで行きたくないと言い、結局は私と娘の親子二人旅になりました。 そんなわけで、昨日は娘が石田スイ展を見ている間に私が倉敷観光をし、今日もまた石田スイ展を見る事になっていたのでその間に私はお土産を買っていたのでした。 そんなわけで、今回のお土産は主にウチの家内に向けたものになります。 一言で言えばウチの家内は食いしん坊なので、お土産は食べるもの以外考えられません。 今回いくつか選んだ中で、買えなかったのが和菓子の「むらすずめ」と十字屋の「ワッフル」です。 逆に今回選んだ中で、私のおすすめは、岡山キムラヤの「バナナクリームロール」なのですが、たぶんこのレアさをわかってくれないでしょう。 ところで、今回岡山で約2日間過ごして感じたのは、岡山では思いの外多くの人がデニムを履いているということ。 それも老若男女を問わずです。 都内でこんなにデニム履いている人を見たかなぁってちょっと思いました。 もしかしたら、私がそういう先入観で見てしまっているのかもしれませんが・・・。 夕方になって、今日は滋賀まで移動してきました。 今日の移動距離は約250キロ。 途中、地元のスーパーに立ち寄ってちょっとした買い物をしたりしましたが、比較的順調に移動することができました。 途中で渡った橋と、 途中で見えた景色。 本当はもっとたくさん写真を撮りたかったのですが、途中から暗くなってしまってきれいに撮れませんでした。 京都では、遠くに京都タワーが見えてとってもキレイでした。 この度もいよいよ明日が最終日。 明日は到着が遅くなりそうなので、ブログのアップはお休みさせて頂く予定です。 ★★★お知らせ★★★ ★幸運のラストワンプランは、只今こげ茶のスウェードを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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岡山

夏休みの旅1日目の昨日は京都で過ごしましたが、途中から暑さで体調が徐々に悪くなり、もうこれ以上進めないかと思うほどでした。 早めに宿に戻って早めに夕食をとり、早く寝て早く起きたら今日はもうすっかり元気になっていたのでひと安心です。 今日は更に西に進み、岡山県に来ています。 クルマを駐車場に止め、電車に乗って移動です。 国鉄115系電車が黄色く塗ってあるのを直に見るのは多分初めてです。 途中、同じ115系だと思うのですが103系のような顔をしている車両を見かけ、どういう経緯でそうなったのかとっても不思議でした。 今回電車に乗って向かったのは、倉敷です。 倉敷といえば、最近では児島がデニムで有名になったり、美観地区が観光名所になっていたりと、訪れるには十分すぎるところですが、この暑さでそんなに遠くに行く元気はありません。 倉敷から出ている水島臨海鉄道は、時間の都合で今回は乗ることができませんでした。 残念。 駅前にそびえ立つ天満屋さん。 地方に行くとその土地の百貨店があって、それも旅情を感じます。 そして、私が向かったのはこちら。 倉敷美観地区です。 暑くて、もうここが限界です。 美観地区は駅から歩いて10分ほどのところにあり、写真のようなレトロな町並みが続く地域です。 この美観地区に関して調べてみると、かつて江戸時代に物資の集散地として発展したことや、旧倉敷紡績(クラボウ)に関わることが書かれており、昔から主要な場所であった事がわかります。 そんな場所を改めてキレイに保存している地区で、もう少し季節がよかったらのんびりと散策するのも良いのかもしれません。 これはご存じの方も多いかと思いますが、岡山といえばフルーツ王国で、今の時期だと桃がとっても美味しいとのこと。 私も買ってきて宿で食べてみました。 ちょっと高かったけれど、とっても美味しかったです。 明日はきびだんごを買って岡山を堪能したら、また移動です。 ★★★お知らせ★★★ ★幸運のラストワンプランは、只今こげ茶のスウェードを使ったご注文を受け付け中です。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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