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修理

今月はオーバーホールの修理でお預かりした靴が数足あり、その中の最初の靴の修理が完了しました。 毎回お伝えしていることですが、ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、インソールの裏側に加工してあるリブが元気なら何回でもウェルトを縫いなおす事が出来ますし、靴の状態で判断させていただいていますがウェルトまで交換しなくてもソールだけの交換も可能です。 今回のお客様は、ウェルトまで交換してこれからも安心して永く履いていただけるような修理内容になっています。 それにしても、何年も履いて足に馴染んだ靴のウェルトやソールが新しくなってシャキッと元気になるというのはとっても嬉しいことですよね。 真新しい靴と異なり、足に馴染んでいるというのがポイントです。 靴好きの間でよく言われるのは、靴は新品の時よりも履き込んで履きやすくなった時の方が良いということ。 なので、靴は使い込んで経年劣化ではなく経年変化と言います。 これからもまたたくさん履いてください。 明日発送させていただきます。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴

これは殆どのお客様にはほとんど気にする必要のないことなのですが、ごく一部のお客様において正しくご理解していただけていないケースがございましたので、これまでのポリシーを変更するとともに改めてお知らせしたいと思います。 それは何かといいますと、ご注文いただいて仕様が決定した以降の仕様変更に関してです。 多くの方々がご存じの通り、オーダーメイドの契約は売買契約ではなく請負契約であるため、基本的にはクーリングオフの対象ではなく、キャンセルはもちろんのこと、仕様の変更などをしないということが一般的な解釈になります。 私たちシューリパブリックにおいても、ご注文が決定した以降のキャンセルはお受けできません。 そんな中で、これまで私たちシューリパブリックではご注文いただいてから2週間は仕様の変更可としてきましたが、先にもお伝えしました通り2週間以内なら何度でも仕様の変更ができるとして全く違うものに変更を重ねるケースや2週間を過ぎた以降も仕様変更のご依頼がありました。 私たちシューリパブリックでは、品質はもちろんコストにおいてもお客様に納得していただくことを目的として、バランスよく作業効率を改善していますが、度重なる仕様変更があると作業効率的に非常に大きなマイナスが発生したり、発注した材料や製作したものがムダになることがあり、 それらをすべて受け入れると今後の製品のコストにも大きく影響を及ぼす恐れがありましたので、ここで改めて仕様変更に対する考え方をお伝えするとともに、仕様変更をお受けするタイミング、さらにはお受けする方法を見直すことにいたしました。 実際には99%以上のお客様は、仕様変更をする必要のないように打ち合わせ時にしっかりと確認をしてくださっており、仕様変更される方でも例えば今はまだ決めきれないので2日くらいで決めて連絡するといった具合で作業には全く支障がないことがほとんどなのですが、 ごく稀に打ち合わせで確認をした以降に大きな変更をされる方がいらっしゃるため、このような判断をさせていただくことにいたしました。 本日(2022年7月10日)以降、注文確定後の仕様変更はできる限りご遠慮いただきたいという前提で、どうしても変更を希望される場合は打ち合わせの日を含めて3日以内にメールでご連絡いただくこと、そしてどのように変更するのかを明記していただくこととさせていただきます。 ただ、お客様の中にはあまり靴に関して詳しくないので変更をしたいのだけれどどう伝えたら良いのかわからないという方もいらっしゃるかと思います。 そのような場合には、打ち合わせの日を含めて3日以内に最終決定できるようにお早めにメールで仕様を変更したい旨のご連絡をください。 メールにこだわるのは、変更の内容を書面で残すためです。 私たちの基本的な考え方として、 ・ どのお客様にも公平であること・ 先にいらっしゃったお客様が損をしないこと・ お客様と良いお付き合いを継続できるようにお互いに約束や取り決めをしっかりと守っていくこと・ 専門家としてお客様に親切かつ丁寧に接すること・ 品質と作業効率をバランスよく追及すること などを心がけております。 そして、これはオーダーメイドの一般的なことなので合わせてお伝えさせていただきますが、ご注文が確定した以降でお客様都合のキャンセルの場合は、内金をお返しする事ができかねますのでご注意ください。 これに関しては、お客様に対して十分に納得できるように打ち合わせ時にはしっかりと決めてくださいねという気持ちを表すものであることをご理解ください。 また、参考までにお伝えいたしますと、オーダーメイド靴はオーダーメイドという商品の性質上、返品や交換はお受けできません。 ご了承ください。 ですが、常に作り手はお客様に対して最善の姿勢で臨ませていただいております。 全てのお客様が気持ちよく靴をご注文いただけるように、良い靴工房でありたいと思っております。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。                           シューリパブリック 代表 高山純一 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革

お客様に靴を製作して革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになったら念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回ご紹介する革は、こちらです。 イタリアの革で商品名はserenoといいます。 どの革にも似ていない個性的な風合いで、実物の色はもう少し落ち着いたトーンのとっても雰囲気があるステキな革です。 ツヤがあるシボの革なので、そのままプレーンのチャッカブーツやギブソンシューズを作ってもいい表情をするでしょうし、ここであえてセミブローグやフルブローグなど思いっきりにぎやかな仕様にしても格好良さそうです。 革の厚さは1.5㎜ほどで、見た目の割にはカチッとした雰囲気に仕上がりそうです。 この革自体が昔の革のような作りなので、ちょっと重みがあります。 革の残りは余裕を持って1足分ですので、革をたくさん使うモンキーブーツやフルブローグでも余裕を持って作れます。 こんな革を使って靴を作ってみたいという方、ぜひご連絡ください。 このプランの仕様は以下の通り 〇 ご注文をお受けできるのは1足のみ(早いもの勝ち)。 〇 価格は基本仕様が95,000円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 デザインの制約はありませんが、シューリパブリックでお受けできるものの範囲でお選びください。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 赤系のシボの革は、ブルーのデニムにも合いますし黒いパンツにも合わせやすそうですね。 適度にカジュアルな雰囲気を出してくれる革なので、使い勝手が良さそうです。 皆様からのご連絡をお待ちしております。 こちらの革は完売いたしました。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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難しい修理ですが

カテゴリー: @ Work:アットワーク

修理

昨日ご紹介いたしましたオーバーホールでお預かりしたお客様の靴です。 一度ソールやボトムフィラー、シャンク、そしてウェルトまで取り外し、新たなウェルトを縫い付けシャンクを貼り付けたところです。 じつはこの靴はお客様が大変気に入ってたくさん履いてくださったようで、インソールのつま先の辺りがかなり劣化してしまっていました。 インソールの裏側が黒っぽくなっているのがおわかりになるかと思います。 こうなると、インソールの裏側に加工したり部は炭化したような状態になってボロボロとこぼれ落ちそうな状態であり、縫っていた糸も松脂が剥がれてパサパサになってしまっていました。 気に入ってたくさん履いてくださったのはとっても嬉しいことですので、そんなお客様の気持ちにお答えしたいという気持ちで、いろいろと手を尽くして修理をしてみました。 コチコチのリブにデリケートクリームを塗って染み込ませ、しばらく放置すると、多少柔軟性を取り戻したような感じになり、負担をかけないようにウェルトを縫い付けます。 おそらくこれでまたしばらくは問題なく履いていただけるはずです。 リブが弱っていたとしても、すごい力が一か所に集中してかからない限り、リブが飛ぶことはないでしょう。 このあと、ボトムフィラーをセットして、ソールを貼ってだし縫いです。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です(残りが少なくなってきました)。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

あるお客様からオーバーホールの為の靴をお預かりしたのですが、修理を始めて気になったことがありますので皆さんにお伝えしたいと思います。 こちらの写真をご覧ください。 よくあるつま先の修理なのですが、じつは私たちシューリパブリックの靴の場合、この修理はちょっと良くないのです。 では、修理をする前のいわゆるソールが新品の状態をご覧いただきたいのですが、 こんな感じになっていて、ステッチ(だし縫いと言います)がしっかりと縫ってあります。 ちなみに、一般的に機械で作られる大量生産の靴の場合、このだし縫いを縫う(業界の用語でだしをかけると言います)前の状態では作業効率のために強力な接着剤でウェルトとソールを貼り付けるのですが、ハンドソーンウェルテッドなどの手作業で作る靴の場合は、弱い接着剤で仮留め程度に貼ってあります。 その理由は、そのあとの工程のだし縫いでしっかりと縫いつけるので、だし縫いまで剥がれないでいてくれれば良いということと、将来的に修理の際にソールをはがす時に靴に負担をかけずに、だしの糸を切ればソールを取り外せるようすにるためです。 なので、普段からハンドソーンウェルテッドの修理に慣れていない修理屋さんが修理をすると、このようなことになってしまい、ステッチが効いていないので最悪の場合履いているとパッカリとつま先が開いてしまうのです。 では、つま先だけの修理はできないのかというとそういう訳ではなく、このように補修をしたのちにつま先の部分にだしをかければOKなのです。 このお客様にも、お伝えしておきます。 それから、これもよく訊かれることなのですが、履いているとソール側のだし糸が擦り切れてしまうことがありますが、そうなったらすぐにソールが剥がれてしまうのかということについて、 これはだし縫いの機械がよくできていまして、だし縫いの機械は上糸と下糸があるロックステッチで縫っていまして、上糸と下糸が絡む部分にちょっとした玉ができます。 この玉は比較的ソールの面に近いところにできるようにセッティングしてあるので、表面の糸が切れてもこの玉のおかげて簡単にソールが剥がれることはありません。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です(残りが少なくなってきました)。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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革

倉庫の中の革を保管している棚で、革を1本後ろ側に落としてしまったため、救出するために棚にあった革たちを一時的に出して避難させたところ、すっかり忘れていた革を発見しました。 ちなみに、私たちシューリパブリックの倉庫の革の棚は、国産の革、インポートの革、インポートの中でもオイルを含んだ革、インポートの中でもボックス調の革、スウェードの革、そしてライニングという感じで分かれていまして、 後ろ側に革を落としてしまった時に私がその棚にもぐって入って行って革を救出するにはスウェードの革を避難させてそこに通路を作るということになります。 それで、今日発見したのがこちらの革です。 パッと見てよくわからないかもしれませんが、 表面がこんな感じの革です。 これは、じつは革の裏側を加工したものなのですが、通常革の裏側はスウェードのような感じになっているものを、あえて加工をしてこんな雰囲気にしています。 具体的にどんなことをやったのかは私にはわかりませんが、スウェードの革に何か薬品を吹き付けてプレスをしたような感じです。 ちなみに、これはイタリアの革です。 なので、この革の裏側は普通のスムースのようになっています。 断面を見ると、床面を加工して言うのがよくわかります。 そんな特徴的な革に関して、この革をどんなふうに使うと良いのかということですが、このような雰囲気の革はどちらかと言えばカジュアルの靴を作るのが合っているわけで、さらに裏面はギン面がついているので耐久性は非常に高いわけですから、 ちょっとキレイ目な靴を作るのであればダブルモンクやギブソンシューズという手もアリですね。 もしくは、チャッカブーツやギブソンブーツなども格好良いと思います。 フルブローグなどカントリー調の靴も革の雰囲気に合っていますし、サイドゴアブーツだって個性的で格好良く仕上がりそうです。 つまり、どんなデザインの靴を作ってもみんな格好良く仕上がりそうという訳です。 フォーマルなオックスフォード以外なら、ほぼみんなOKですね。 革のメンテナンスに関してご心配れる方がいらっしゃるかもしれませんが、この手の革はほったらかしかミンクオイルを塗るのが良いでしょう。 なかなか面白い靴が出来そうです。 この革で作ってみたいという方は、是非その旨ご連絡ください。 残量は2足分です。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です(残りが少なくなってきました)。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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三千円を考える

カテゴリー: Message:伝えたいこと

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 いつもながらお休みの日にはあれやこれやと片付けてしまわなければいけない事がたくさんありまして、午前中には自宅の家庭菜園の草取りをしたり、午後にはに荷物を発送するために佐川急便さんの営業所に荷物を持って行ったり、 さらに夕方には中3の娘のお供で近くのショッピングモールに行ったりと、出たり入ったりの一日でした。 そんな中で、ショッピングモールの書店で見つけた1冊の文庫本です。 まったく内容は読まずに、タイトルと表紙だけで買ってしまいました。 じつは昨日の仕事終わりに急にケーキが食べたくなって、近所のシャトレーゼに行って家族のぶんのケーキとアップルパイを買って来たのですが、その金額が二千と数百円。 普段Amazonのサイトを見ていて、一瞬欲しくなって、でもよくよく考えると要らないというものがよくあるのですが、そういうものがだいたい三千円くらいなのです。 三千円はちょっと買ってしまえと思って買える金額ですが、それが不要なものだと何ともムダな大金に感じてしまいます。 最近はムダなものはもちろん買いませんし、必要なモノだってちゃんと買うタイミングを考えて買い物をするようになりましたが、中にはムダだとわかっていても欲しくていつまでも欲しいものリストに入れたままのものもあります。 そう考えると、シャトレーゼでケーキとアップルパイを買わなければあれが買えたんだけどと思いますが、ずっとほしいと思っているものは手に入れれてしまえばもう忘れてしまいそうなくらいのものなので、やっぱりシャトレーゼでケーキとアップルパイを買って正解だったと思うのです。 お金の遣い方って、難しいようで簡単なようで、でもお金は遣わなければ全く意味のないものだと思っているので、貯め込むばかりではなく自分や家族が幸せになるような遣い方をしたいと思っています。 私は毎回そう思って清水の舞台から飛び降りています。 クルマだってカメラだって自転車だって、お客様にすれば靴だって、そこそこの金額のものですが、それらに支払った以上の価値を見いだせればそれを買ったことは成功ですし、むしろ買ったのなら使い倒して支払った以上の価値を感じられるようにすれば良いと思います。 高いから買わないというのは間違いで、その金額に見合った価値があれば高いと感じるのは一瞬で、きっと満足感を感じられるのだろうと思います。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です(残りが少なくなってきました)。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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バックル

余談ですが、先日映画「今夜、ロマンス劇場で」を観ました。 2018年の作品のようで、今からすればちょっと前のモノですが、なかなか良い映画でした。 じつは私は昔から綾瀬はるかさんのお芝居が好きで、普段はあんなにポーっとしているのに演技になるとパリッと格好良くなるところがスバラシイと思っています。 決してずば抜けて凄いわけではないのかもしれませんが、その場の空気がガラッと変わるのは、やっぱり良い役者さんなんでしょうね。 ですが、そのほかにもこの映画にはスバラシイキャストがいまして、坂口健太郎さんも本田翼さんも個性があって良い役者さんだとおもいます。 でも、私が綾瀬はるかさんと同じくらい私が大好きなのが加藤剛さんです。 加藤剛さんは、若い方はご存じないかもしれませんが昔は時代劇の「大岡越前」で大岡忠相(大岡越前)役を演じていました。 それが温和な加藤剛さんの雰囲気にとても良く合っていて、毎回何か事件が起こってそれを奉行である大岡越前が裁くのですが、いつもみんなが幸せになるような裁きを下すのです。 悪人にはその人が悪事を働いた事情があるわけで、そこまでしっかりと向き合って情のある裁きを下すのは加藤剛さんじゃなきゃっていつも思っていました。 加藤剛さんは、「今夜、ロマンス劇場で」の公開の4か月後にがんで亡くなってしまい、この映画が遺作となってしまったのですが、また若いころの加藤剛さんの大岡越前を観たいなぁって思いました。 もしご興味をお持ちいただいた方がいらっしゃったら、こちらをご覧ください。 三方一両損という有名なお話です。 さて、余談が長くなりましたが、少し前に入荷したダブルモンクストラップ用のバックルです。 真鍮のバックルで、今回はあえて無塗装で入荷しています。 これまで使っていたダブルモンクのバックルは何種類がありますがだいたいこんな感じのもので、それに対して今回入荷したものはかなりガッチリとしていて重さも重めです。 通常はこれだけガッチリとしていると盗みと言って軽量化の為に裏側を空洞にしていたりするのですが、 このとおり裏側もしっかりと詰まっていて、ソリッドのバックルなのです。 真鍮は、使い込んでいくと色が変わってくるので、経年変化も楽しめる素材です。 こんなバックルを使って、ぜひダブルモンクストラップシューズを作ってみませんか? 黒い革にもこげ茶色の革にも良く合いそうです。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です(残りが少なくなってきました)。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

オーバーホール(オールソール交換+ウェルト交換+ボトムフィラーなど交換)でお預かりしたお客様の靴です。 一度ウェルトまで取り外し、その後ウェルトを縫い付けた状態です。 この靴は、ソールを取り外してみた時にインソールの状態がなかなか良かったので、作業が比較的スムーズに進みました。 ですが、もしインソールの状態が良くない靴の場合、特につま先周りに湿気が溜まっているようなケースだと、インソールが炭化してしまっていてリブ(ウェルトを縫い付けるために彫ったヤツ)がボロボロと崩れてしまい、修理が困難ということもあります。 その判断材料としてインソールの表面の状態を見ていただくのですが、黒くなっていたり亀裂が入っているような場合は、インソールの裏側も炭化している可能性が高くなります。 せっかく修理をして永く履けるというのがウリのハンドソーンウェルテッドなのに、使い方で寿命を極端に短くしてしまうのは何とももったいないことです。 そんなことにならないために、靴は1日履いたら十分に休ませることや、靴を休ませている時にはちゃんと湿気が抜ける環境に置いてあげることなどを守っていただけると良いでしょう。 先ほどの靴は、こんな感じでウェルトがキレイに縫われて、この後の作業に進みまたたくさん履いていただけるように仕上げます。 これまでの経験からすると、初めて靴をオーダーしたらとっても履きやすかったので、他にも靴があるけれどついついそればかり履いてしまうということになったりすると、後々にインソールが大変な状態になっていたということが多いようです。 履く頻度が上がらないように、できれば足数を増やしてまんべんなく履いていただくのが良いと思います。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です(残りが少なくなってきました)。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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夏ブーツ

カテゴリー: Message:伝えたいこと

モンキーブーツ

余談ですが、私はお昼休みやお休みの日の夜にドラマを比較的よく観る方なのですが、改めてちょっと前のドラマを観てみるとこの俳優さんこのドラマに出ていたのかと驚くことがあります。 最近かなり驚いたのが、木村文乃さん。 「99.9-刑事専門弁護士-のseason2」に出ていたり、「#家族募集します」にも出ていたり、あとは「コントが始まる」にも出ていました。 そのほか、「ちょこっと京都に住んでみた。」も改めて観たら木村文乃さんだったり、あと映画で「ザ・ファブル」にも結構わかりやすい役で出ていて、全く気付きませんでした。 気になってWikipediaで調べてみたところ、驚くほどの作品に出演されているようで、そこでまたびっくりでした。 結構個性の強い俳優さんだからもっと分かるかと思っていたのに、それは木村文乃さんが個性を消しているのか私がボーとしているのか、どっちなんでしょうか? さて、お客様にお会いした時に靴の調子をうかがうことがありますが、まれに・・・、 「夏だから最近はブーツを履いていないんだよ。」 とおっしゃる方がいらっしゃいます。 ブーツは冬の履物だと思っている方もいらっしゃるようですが、作り手としては一年中履いていただくことを想定しています。 たしかに冬の寒い時期には、足首が覆われていた方が温かいのは間違いなく、ただそれが夏になると足首が覆われていることで暑くて辛いかというと、多くの場合でそうではないと思います。 ドロンジョ様のようなニーハイのブーツは別として、アンクル丈のブーツは足をカバーしている面積が極端に変わるわけではなく、さらにはシューズに比べて足をしっかりとホールドしてくれるため、靴の中で足がズレてストレスを感じたり摩擦熱が発生するリスクが少なく、結果として夏でも快適に履いていただけるのです。 こちらは、モンキーブーツです。 筒の高さはギブソンブーツと同じ5.5インチで、私たちシューリパブリックで製作している中で一番高さが高いモデルになります。 このモデルでも、足が厚くて汗をかいた場合にしっかりとインソールが汗を吸収してくれるため、靴の中が蒸れて気持ち悪いということもなく、真夏でも非常に快適なのです。 色の使い方はお好みでお選びいただけます。 この写真のように生地色のウェルトを使って夏っぽさを強調しても良いですし、真っ黒にしてシックな感じにしても格好良いです。 いずれにしても、夏にブーツを履かないというのは非常にもったいない話です。 持っているのなら、是非ご活用いただき、季節のことが理由でブーツを控えているのであれば、是非お試しください。 ★★★お知らせ★★★ ★The フォーマルプランは、現在受付中です。  詳細は、7月1日のブログをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。  私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。  打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。  ご検討中の方は、見学も大歓迎です。  また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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