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トゥパフの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


靴のつま先には「トゥパフ」と呼ばれる芯が入っています。

その目的は、外からの衝撃に対してつま先を守ること。

安全靴などに入っているスチールなどと同じ目的です。

但し、一般的な革靴ではスチールほどの強度は必要ないので、サーモプラスチックであったり、ケミカル素材であったり、革であったりします。

私たちシューリパブリックの靴は、厚さ約2ミリほどの革を使っています。

目的がつま先を守ることなので、さほど大きいトゥパフは必要ないのですが、

デザインの関係で多少大きめのトゥパフを使うこともあります。

その例が、ストレートキャップ(写真右のブーツ)の場合。

写真左のプレーントゥのデザインや、ウィングキャップなどの場合は、三日月が少し太ったような形状(月齢で7歳くらい)で、直線よりも多少くぼんだ形の芯を使いますが、

ストレートキャップの場合は、キャップとほぼ同じラインになるように、半月より少し太い月齢が9歳くらいの凸のラインの形の芯を使います。

その理由は、靴に折れジワがキャップの部分に入らないようにすることです。

そうなると、まれに問題が発生することがあります。

ストレートキャップと同じラインとなると、プレーントゥのトゥパフよりも多少大きくなり、折れジワが入る部分が非常に狭い範囲になるため、

その結果として折れジワが足に当たる可能性がいくぶん高くなるのです。

まぁ、あくまでも確率の話なので全員にそのような症状が出るわけではなく、

私たち作り手もそうならないようにできるだけ注意を払って製作していますし、

もし万が一折れジワの問題が発生しても、対策があるのでそれほど心配する必要はありません。

ただ、可能性という話では若干の差がありますので、知識として知っておいていただけると良いと思います。

既製品の場合は、履く方の足の形に合わせて細かい調整がされているわけではないので、足が細い方や厚みの薄い方は、

ストレートキャップではないデザインのほうがより安心です。

おそらく、これまでにトゥパフに起因する折れジワの問題で困ったという方がいらっしゃるかと思いますので、

今後の靴選びの参考にしてみてください。

お知らせ

【 お知らせ 1 】

5月25日(土)と26日(日)に、Rifare仙台一番町店さんにてイベントを開催いたします。

Rifare仙台一番町店さん におけるイベントは、今回が初めてとなります。

詳細は、また改めてお知らせいたします。

【 お知らせ 2 】

6月2日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお伺いする予定です。

11時のオープンから19時のクローズまでずっとおりますので、足の計測をご希望の方、靴のオーダーをご希望の方、

靴のことに関してご質問のある方、そのほか特に用事がないけど興味があるという方、是非お気軽にお越しください。

【 お知らせ 3 】

6月8日(土)に、Rifare恵比寿店さんにてイベントを開催いたします。

Rifare恵比寿店さんでは、久しぶりのイベント開催です。

お近くの方、ぜひお気軽にお越しください。

【 お知らせ 4 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。







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