アーカイブ

折れジワの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


昨日のディッパーさんの靴の話の続きになります。

オックスフォードブーツを一宮のイベントで納品しまして、暫く試し履きをしていただいて問題ないことを確認しましたが、

「週明け月曜日、夕方頃までは快適だったのですが、しかし帰り道で両足とも親指の付け根が痛くなり、

特に左足は最初の履きジワが良くなかったのか、先芯の切れ目でグッと食い込んできて当たるために、親指の付け根にマメができてしまいました。」

とのこと。

ディッパーさん、痛い思いをさせてしまって申し訳ございません。

さらに続きがありまして、

「ギブソンのときはこんなことはなく、今まで持っていたオックスフォードでも同じよなところが痛くなったりマメができやすかったので、私の足はオックスフォードに合っていないのかもしれません。」

とのことですが、私の経験則では確かにギブソンよりもオックスフォードの方が折れジワが当たりやすいということがあるようです。

構造的な理由も、確かにあるように思います。

もちろん、作り手としてはそうならないように気を付けて製作しているのですが、構造上どうしても履き初めのしばらくの間においては折れジワが当たってしまうことが避けられません。

全くない方、もしくは片足だけという方もたくさんいらっしゃるのですが・・・。

折れジワは、遠くの方から刺さると足に対するダメージが大きくなるので、折れジワができる部分においては足の上側の隙間を極力小さくして、折れる場合でもなるべく近くから小さく折れるようにラストを調整しています。

そうすることで、折れジワは当たるけれど比較的早いタイミングで解消するという結果になります。

じつは、比較的硬い革を使うイギリス靴の多くがそのような手法をやっていまして、靴をつま先側から見ていただいた時に、親指側の厚さが足の厚さに対してギリギリくらいになっています。

もし、新しい靴を履いていて折れジワが当たるような場合は、こんな対策をとってみてください。

それは、靴下の上からで構いませんので、折れジワの当たる部分に絆創膏を貼ります。

これで、折れジワの痛みが緩和されます。

そして、靴の折れジワの部分のライニング(内側)を少し濡らして革を柔らかくしたうえでちょっと履いて歩いてみます。

革は、濡らすことで柔らかくなり、その状態で折れジワができる環境を作るのですが、当たる部分は絆創膏が貼ってあり、さらに折れジワ自体が柔らかくなっているので、ガッツリ当たらなくなり、

折れジワ自体が次第にマイルドになっていきます。

これは革の特性ともいえるのですが、折れジワなどで当たる部分がある場合の対策としては、革を柔らかく慕う上で馴染ませるという方法が効果的のようです。

実際、ディッパーさんのケースもこの方法で改善したというご連絡を頂いています。

折れジワ自体、しばらくすれば自然と解決するのですが、それでは当たる部分がとても痛いので、まずは足の方の当たる部分をしっかりと保護したうえで馴染ませるというのが良いようです。

 

たぶん、皆さんも自然にそのような対処をされているのではないかと思いますが、折れジワに関し手の対策として覚えておいていただければと思います。

折れジワ

ちなみに、キャップがある靴とない靴ではトーパフの形状が異なりますので、折れジワがとっても気になる方、もしくはいつも悩まされてしまうという方は、ギブソンでキャップのないプレーンのデザインの方がより安心です。

 

お知らせ

①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。

②2018年1月より、靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは mail info@shoe-republic.com です。


   |  

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

↑トップへ