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ギブソンシューズ

ここのところ、一宮のイベントの話ばかり書いているような気がしています。 もう、イベントは来週末に迫っていまして、おおよその作業は完了しましたが、あと少しだげちょっとした革小物の製作をしなくてはいけないといったところです。 そして、今日のこりのグッドイヤーウェルテッドのギブソンシューズが完成しました。 Vacchetta 800を使って製作したネイビーのギブソンシューズです。 そうそう、この革に関して1点訂正です。 このVacchetta 800はTempestiの製品だとばかり思っていましたが、確認したところ同じイタリアのConceria 800社のものでした。 すみません。 とにかく、そのVacchetta 800を使ったギブソンシューズは、まぁなかなかの雰囲気に仕上がっています。   靴を作っていると、「木を見て森を見ず」という言葉を思い出します。 既製品の靴を見ると、本当にキレイに仕上がっていて、先日ちょっと立ち寄ったある靴メーカーのアウトレットショップでは、ほんの少しだけ革に問題があるからということでB品になっていました。 もちろん、作り手はできる限り良いモノを作ることは必要ですが、天然由来の素材を使って製作するうえでちょっとしたトラ(仔牛の身体にあるスジ状の柄)まで検品ではじかれる要因となっています。 その程度があまりにもひどいモノは確かに検品ではじかれてしまいますが、それをはじいていたら靴を作れなくなってしまうと思うような印象も受けました。 かつて聞いた話では、日本の靴の企画では、革の味と言えるようなまだらな部分も検品ではじかれてしまうために、それを嫌ってまだらにならないようなベッタリと顔料を塗った革を使うようになったらしいです。 昔の話ですが・・・。 裁断する前の革を見ていただくと、部位によって色味が全く違うモノもあったり、シュリンクの質感が全く違っていたりということはザラです。 そういう条件の中で見栄えばかりを優先してモノづくりをしていては、良いモノなんてできません。 靴は天然由来の素材を使っているからこそ履きやすいということを理解して、全体の雰囲気を見ていただきたいと思います。   そんな基準で見ると、なかなかの雰囲気に仕上がっているギブソンシューズです。 こまかい部分はザックリですが、つくりの部分や仕様においてはけっこう良いと思います。   もう、イベントに持って行く予定の16足は、みんな靴箱に入りました。 このほかに、ハンドソーンウェルテッドの靴のサンプルを10足ほど、そしてイベントで使うテーブルやイス、ポップやパネルを立てるイーゼル、その他こまごましたものを持って行かなくてはいけないので、 全部クルマに積めるのかがかなり心配です。 そんな心配は積み込みの時にすればよいとして、 今回のグッドイヤーウェルテッドの靴は、いわゆる普通の既製品とは違う、オーダーメイド靴屋が作った既製品です。 ラストの形状もかなり複雑ですし、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴と同じ素材をたくさん使っています。 オーダーメイドの世界へ足を踏み入れるステップとしても良いですし、普通の既製品ではちょっと物足りない方にも良いと思います。 サイズ表記がUKサイズですのでちょっと迷ってしまうかもしれませんから、なるべくお客様の足を計測して最も良さそうなサイズのモノをお渡しできるようにしたいと考えています。 シューリパブリックの靴の特徴は、優しい履き心地、真夏でも蒸れにくいつくり、長時間履いていても疲れにくいといったところでしょうか。 皆様のお越しをお待ちしております。   ★★★お知らせ★★★ 11月11日(土)と12日(日)に愛知県一宮市にて、 クリエーターの仕事をその場で見ていただき、クリエーターたちとのコミュニケーションを目的としたイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。 一宮はモーニングサービスの発祥の地です。 イベントにお越しいただく方は、ぜひこちらをご覧ください。  シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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