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ギブソンブーツとチャッカブーツ

今日お越しいただいたお客様のアトムさん(ニックネーム、私が名付けました)は、2年ほど前に2足のブーツを納品させていただいたお客様です。 1足は黒のギブソンブーツ、そしてもう1足は茶のチャッカブーツです。 アトムさんは、これまでにけっこうたくさんの靴を購入されているのですが、なかなか足にピタリと合うものがなくて困っていらっしゃったようです。 足が平たくて幅も広め、でも屈曲点あたりは結構薄くておまけにアーチが低め。 さらに、夕方になると足がむくみやすく、汗もたくさんかくそうです。 そんなアトムさんが納得できる靴がなかなか見つからなかったそうです。 有名ブランドの靴を買って履いてみたけれど、履き初めはちょっときつめだったのがいつの間にか緩くなってしまったり、かと思うと違うブランドの靴はいつになってもきついままだったり・・・。 そんな経験を経て、私たちシューリパブリックにいらっしゃったと記憶しています。 私たちシューリパブリックで製作した2足のブーツは、履き初めのころのギブソンブーツはちょっと硬めで、筒が引っかかる感じがありましたが、 チャッカブーツの方は比較的ストレスなく履いていただけたそうです。 そして、2年ほど経過して靴とその履き心地がどう変化したかと言うと、 ギブソンブーツはもう何も言うことなしで、唯一あるとすればブーツであるために脱ぎ履きがやや面倒なことくらい。 そしてチャッカブーツはと言うと、革の色が明るい茶色だったこともあって、汚れが目立つことや、ギブソンブーツに比べるとホールドがやや甘い感じがするそうです。 そう聞いて確認させていただきましたが、これはチャッカブーツのデザイン的な問題と言いますか、押さえている部分が比較的足首の近くになるため、土踏まず当たりの締まり具合がちょっと足りないようでした。 じつは、これは履く方のお好みと言える部分でもあるので、一概に良いとか悪いとかいうことができないのですが、アトムさんには土踏まず当たりのホールドが足りなかったということになります。 ただ、履いていて不快というわけではなく、例えるなら何も履いていない感じとのことでしたので、今後修理などの時に一緒に調整をさせていただきたいと思います。 また、どちらの靴にも言えることなのですが、インソールがしっかりと沈んでいて良い感じに成長していました。 ローテーションに関しても、適度に休ませていると見えて、インソールの状態も良かったです。 初めのうちは、ギブソンブーツはちょっと硬かったようですが、ちゃんと成長させると快適なブーツになるということです。   これはハンドソーンウェルテッドのどの靴にも言えることなのですが、履き初めでピタリちょうど良いフィッティングだと、靴が成長した時にインソールが沈んで緩くなってしまいます。 私たちシューリパブリックは、その靴のアッパーの革との兼ね合いも考えて、ある靴はちょっとタイト目に、ある靴はさほどタイトではないようなセッティングで製作します。 さらに、アッパーの革のみではなく、お客様の体格や足の形状も考えてそのタイトさを決めています。 なので、ぜひハンドソーンウェルテッドの靴は最低半年から1年くらい履き込んで、ちゃんと成長させていただけるようにお願いいたします。 ちゃんと成長すれば、その先は永い間快適に履いていただけるはずです。 靴と仲良くお付き合いください。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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