ライニング

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靴の裏側(内側)には、ライニングと呼ばれる専用の革を使います。

ライニング

時々、このライニングのことを甲革(表側の革)の裏側だと思っている方がいらっしゃいますが、これは違う革を縫い合わせているものです。

ところでライニングの革は、なんでも良いわけではなく、甲革と違って少しばかり制約があります。

たとえば、まれに素足で履く方がいらっしゃって、かぶれたりしないような素材であることや、

靴下に色が移らないように、色落ちしにくい素材であること、

更には、多少なりとも耐摩耗性の高い素材で、カカトの部分が擦れてすぐに穴があかないようになっている素材であることなどなど。

完全ではないものの、ライニングの素材はそのようなことを考えて作られています。

 

通常、ライニングのパターンは甲革のパターンよりも数ミリほど大きく作ってあり、

ライニング

ミシンを掛けた後に、この数ミリほど大きく作ってある部分をトリミングして、

ライニング

そして、私たちが知っている靴のアッパーになるのです。

ライニング

私が靴の学校に入ったばかりの頃にライニングというものを知って、このギリギリのところにステッチがかかっていることに驚いたものですが、その作り方を知って納得です。

私が通っていたイギリスの靴の学校には、ブレードと呼ばれるトリミング機構のついたミシンがあって、それはミシンをかけながらトリミングをしてしまうという非常に便利なミシンでした。

おそらく日本にもないことはないはずですが、靴の業界ではミシンを掛けてから専用の工具を使って手作業でトリミングをするのが一般的です。

その専用工具は裁縫で使うリッパーのような形をしていて、トリミングの際には甲革よりちょっとだけ控えて、それでもってミシンで縫った糸を切らないようにギリギリのところをトリミングするのです。

これも、やや技術が必要な工程です。

 

次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。

さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。

 

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