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修理の時に仕様変更

カテゴリー: Message:伝えたいこと,@ Work:アットワーク


お客様のOさんから、オールソール交換+ウェルトかけ直しの修理でお預かりした靴の作業が、だし縫いの前まで進みました。

修理

Oさんから、元々ヒールの仕様がシングルだったものをダブルに変えてほしいというご依頼をいただき、この状態からだとリブの加工ができないためカカト周りにウェルトを縫い付けることができないのですが、そんなふうに見えるものであればOKとのことで、ちょっとカスタムしてみました。

シングル仕様とは、このようにカカト周りにウェルトを縫い付けないでカカト周りはスッキリと小さく仕上げる仕様の事です。

修理

対して、ウェルトをぐるりと一周縫い付けるのがダブルです。

修理

今回は、こんな感じにしてみました。

修理

まだだし縫いが縫われていない状態ですが、パッと見るとダブルのようにも見えます。

これでだし縫いをぐるりと一周縫えば、ほぼ見た目はダブルになります。

Oさんによると、この靴の雰囲気からすればカカト周りはドッシリとしている方が好みなのだそうで、ちょうどオールソール交換なのでそんな仕様変更ができないかと思い訊いてみたとのことでした。

ちなみに、私がまだ靴の学校に通っている頃に、授業で作ったグッドイヤーウェルテッドの靴がこんな仕様でした。

シングルのつもりで作ったのですが、機械でだし縫いを縫っている途中で先生から、

「一周縫っちゃおう!行っちゃえ行っちゃえ!!」

って言われて(もちろん英語ですが)一周縫ったことがあり、仕様はシングルだけどだし縫いは一周縫われている靴が出来上がったということがありました。

違和感は皆無で、それはそれで良いと思います。

もちろん強度的にも問題ありません。

こんな感じの仕様変更は、できるものとできないものがありますが、もし何か気になることがあったらお気軽にお問い合わせください。

ただ、Lストームウェルト仕様のものを平ウェルトにしたり、その逆は構造上全く異なるのでできないのです。

ご参考までに。

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