私たちシューリパブリックのオーダーメイドの靴は、お客様の足に合わせてラスト(木型)を調整します。
お店の中にはラストの削りはできませんというところもあるようですが、私たちの場合はお客様一人一人に専用のラストを用意させていただきますので、必要に応じてガッツリと削ることもあります。
ちなみに私たちシューリパブリックのシステムでは、数種類のラストの中からお客様にお好みの形をお選びいただき、
そのベースラストをお客様の足のサイズの合わせて縦横に拡大縮小させてとりあえずのお客様用ラストを製作(この部分は木型屋さんにお願いしています)し、
お客様の採寸データや足の特徴を踏まえて、私たちの工房でさらに削ったり肉付けしたりなどの調整をして、お客様専用のラストを作っています。
言葉で説明するとちょっと面倒ですが、簡単に言ってしまえばゼロから削り出すよりもはるかに手間とコストをかけずにお客様の専用ラストが作れるのです。
こちらは、調整途中のMKさんのラストです。
ジョイント周辺がやや肉付きが良く甲が薄めなので、こんな感じになります。
甲の部分は、すべて手で削っていては時間ばかりかかってしまうので、たくさん削るときにはグラインダーでガーっと粗削りをします。
なので、この時点では甲の部分がガタガタなのです。
先ほどよりも、少し進みました。
甲の部分のガタガタは少し滑らかになっています。
でも、まだこれで完成ではなく、MKさんの足に合わせてカカト周りを削ったり、ちょっとだけウェストを絞ったりという調整を加えます。
靴を作るときのラストは、履き込んでいけば靴が足の形に合ってくるので、数値だけ合わせておけばよいという部分と、フィッティングや履いた時の安心感・安定感に影響を及ぼすために細かな形状まで調整する必要がある部分とがあります。
どちらかと言えば後者の方が多いのですが、そのあたりのメリハリも履き心地に関係してきます。
人の足はあくまでも人間の体の一部ですから、数値だけ追っていれば良いというのではなく、履く方の好みや体調の変化、歩くときの癖などを考慮する必要があって、単なる3次元にとどまらないところが靴づくりの面白さです。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ】
#SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
今週末のスケジュールはこちら。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。