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ライニングの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

余談ですが、今日も月がキレイだったのでカメラを持って屋上に上がって空を眺めてみたら、 ちょうど日が沈んだところで、富士山のシルエットがとってもキレイでした。 そして、東の空には真ん丸の月が。 こういう時に、超望遠があったらいいのにって思います。 ちなみに、富士山は50ミリで、月は200ミリのレンズで撮りました。 APS-Cのカメラなので、実際には1.5倍計算になります。 さて、靴に興味を持っていらっしゃる方も多いかと思いますが、皆さんライニングのことはご存知でしょうか? 一言でいえば、靴の内側の素材です。 服でいえば、裏地ですか? ライナーとも言うと思います。 その靴のライニングですが、たぶんあまり気にされていないかもしれないけれど、このライニングはとっても重要なものです。 昔の話になりますが、私がまだ靴の学校に通っていたころに、学んでいるときにありとあらゆる経験と失敗をしておこうというつもりでいましたので、 ライニングのない靴を作ってみたことがあります。 靴の前側のパーツをヴァンプと言い、後ろ側のパーツをクォーターというのですが、 それぞれのライニングをヴァンプライニング、クォーターライニングと言います。 ヴァンプライニングのない靴を作った時には、つま先の芯(スティフナー)を入れることができず、つま先がフニャフニャな靴になってしまい、 クォーターライニングのない靴を作った時には、そうです、皆さんの思った通りでカカトの芯(スティフナー)のない、とても歩けない靴になりました。 この時に、スティフナーの大切さを実感しました。 スティフナーのない靴の時には、さすがに先生が見かねて貼り付けることもできるスティフナーを使わせてくれましたが、 靴として成り立つものの、カカト周りが硬くて痛かった思い出があります。 ライニングがないと表の革の裏側に直接足が触れるため、 革の色が移ったり履き心地がとっても硬かったりして、製品では難しいなぁって思いました。 さらに言えば、このライニングの素材で履き心地も変わってきます。 例えるなら、先日のブログでも書いたような、新しくて柔らかい靴下と、ちょっと古くなったゴワゴワの靴下の違いにも似ています。 牛革のライニングは、肉厚でしっかりしていて非常に心地よいのに対し、 豚革のライニングは、素材にもよりますが私が使ったものはちょっと硬かったです。 ということで、こちらは私たちが普段使っているライニング用の牛革です。 大きさ的にはキップ程度、半裁でだいたい140デシ前後くらいです。 この革は牛の体の右半分で、奥のほうがお尻、手前が首です。 お尻まわりですが、写真の上側が背中で、下側が後ろ脚になります。 同じく下側が前足で、右のほうが首。 なぜそんなに細かいことをお伝えしているのかと言いますと、 動物の革は部位によって生地の詰まり具合が全然違っていて、お尻から背中、肩にかかての部分は非常にパリッとしていてしっかりしているのに対し、 手足の近くで人でいえばわきの下や、腹周り(縁と言います)の部分は生地がフカフカしていて強度が必要な部分にはとても使えません。 特に、クォーターライニングはカカトをしっかりとホールドしたり、脱ぎ履きよく擦れるのでしっかりとした生地の部分を使う必要があります。 それに対し、ぜひフカフカな部分を使いたいというところがあるのですが、どこだかわかりますか? それは、タン(ベロ)のライニングです。 そもそもタンの役割は、ヒモをギューッと締めた時に甲の部分が痛いから、甲の部分を守るためにあるわけで、 ということは、タンのライニングは特に擦れることもなく、むしろフカフカしているほうが好ましいのです。 実際、クリッキング(裁断)のセオリーでは、タンライニングは縁の部分を使うようにということになっています。 ここで、また私が靴の学校に通っていたころに作った実験用の靴ですが、 タンライニングのないものと、牛革でセオリー通りのタンライニングをつけた靴を履き比べたところ、 やっぱり柔らかい牛革のタンライニングのついた靴は心地よかったです。 パリッとした部分もフカフカな縁の部分も牛革じゃないの?って言われるかもしれませんが、本当に全然別の素材のようなので、これはちゃんとセオリー通りに縁の部分を使うのが正しいと思います。 これは、コストのことに関しても理にかなっていますし、関連してゴミが減ることや革を無駄なく使えることにも役立っています。 たかがタンライニングですが、ちょっとしたことでも人間の体は非常に敏感ですから、素材も適材適所で対応することが大切なのだと思います。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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雰囲気を出す

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

今日、外に出てみたら月がきれいだったので写真を撮ってみました。 50ミリのレンズだったので、この辺りが限界です。 でも、思っていたよりもキレイに撮れました。 さて、似たようなデザインの靴でも、ウェルトの仕様やソールの厚さ、アイレット&靴ヒモの仕様を変えることで、 靴全体の雰囲気が全然変わり、思いっきりカジュアルな仕様にしたり、シュッとした雰囲気にすることもできるということを以前に書きました。 たとえば、おそらく多くの方がご存知のトリッカーズのカントリーのシリーズで、 あのストーム付きのウェルトを取り外して、控えめに平ウェルトをつけてみると、 全く雰囲気が違ってしまうということです。 ただ、これはあくまでも雰囲気の話ですので、実際にはやらないようにしてください。 というのも、メーカーによってウェルトの仕様でリブの位置を変えていますので、 ストームウェルトを外して、そのまま平ウェルトを取り付けようとしても取り付けることができないとともありますから。 ご注意を。 そして、靴の場合はそれ以外でも雰囲気を変えている要素があります。 それは、ステッチの仕様。 こんなふうにミシンをかけるのですが、 たとえばこの縫いあがったアッパーのステッチですが、針のピッチは1インチ当たり12針前後、糸の太さは#20というものを使っています。 針のピッチは、細かくなるほど繊細かつエレガントに見えますが、あくまでもそれは糸の太さとのバランスを重視する必要があります。 #20という糸は、男性モノの靴では普通の太さですが、いわゆるビスポークらしさを追求したアーティスティックな靴だと、もう少し細い番手の糸を使うことが多いようです。 言い方を変えれば、糸が細くなると華奢に見えてしまうため、雰囲気との兼ね合いで糸を選びます。 私たちシューリパブリックでは、あまり繊細さを追求するつもりはなく、むしろ強度のことを考えてこの#20という糸を使うことにしています。 #20の糸でしたら、1インチ当たり12針というのは標準ではないでしょうか。 ミシンの針のピッチは、細かすぎても粗すぎても強度が落ちてしまいますので、 ほどほどが良いのです。 ただ、前にも書きましたがステッチにも雰囲気を出したいので、ちょっとしたこだわりとして私たちは斜針という、針先のメスが斜めに入るタイプの針を使っています(写真だとイマイチよくわかりませんが・・・)。 この針で縫うと、ステッチがやや斜めに並ぶので、ちょっとクラシカルな雰囲気が出てステキです。 じつは、この斜針の雰囲気をより引き出すのであれば、もう少しピッチを粗くしてあげたほうが良いので、靴のデザインによってはちょっとだけピッチを粗くすることもあります。 まぁ、そんなことをしつつ、シューリパブリックらしい靴の雰囲気を出していたりします。 細かい部分は、意識して見ないとよくわかりませんが、このような針の仕様やピッチなどはなんとなくの感覚で受け取っていて、 なんかちょっと違う・・・くらいのことは誰もが感じているはずです。 それが故意的にあっていることもあれば、その人のクセであることもあって、 結果的にその人の手を通して出来上がる味や雰囲気になってきます。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのAKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 じつはAKさん、ご注文にいらっしゃったときにお話を伺って発覚したのですが、 なんと私の小学校、中学校、そして高校の後輩とのこと。 今日もローカルな話で盛り上がりました。 まず、完成した靴を見ていただきまして、最初の言葉が・・・、 「かわいい!」 でした。 今回完成したのはネイビーのチャッカブーツです。 それも、あのELBAMATTの型押しバージョンの革を使って製作したもので、 こうして女性の方がスカートに合わせていただくと、男性が履くチャッカブーツとはまた違った雰囲気でステキです。 AKさんは、ここでは書けないくらいオモシロイ方なのですが、 「やっぱり、こういうものってお願いするタイミングってありますよね。あまり若いと金銭的にちょっと余裕がなかったり、反対にあまり年齢が行ってからだと靴のヒモが面倒になったり。私はたぶんそういうタイプだと・・・。」 とおっしゃっていました。 いやいや、靴ヒモはいくつになってもちゃんと締めて履いてください。 そして、履いていただいたご感想を伺ってみたところ、 「指先がちゃんと動かせて、でも緩いわけではなくて、ちょうど良いって言うか・・・」 きつくなくて緩くなくて、ちゃんとフィットしている感じって、なかなか表現が難しいですよね。 明日さっそくこのブーツを履いてお出かけしようかとおっしゃっていました。 とっても気に入っていただけたようで、私も非常にうれしいです。 AKさん、ありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: キップ型押し ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRLA+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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捨てるタイミング

カテゴリー: Message:伝えたいこと

今朝、おろしたての靴下を履いたら、いつも履いているものと比べてとっても柔らかくて心地よく、靴下ってこんな履き心地だったのかとビックリしました。 何年か前に、私は靴下を大量に購入し、それもボーダーのモノばかりなのですが、 その靴下たちをずっとまんべんなく交代で履いていまして、知らないうちにそれら全部がへたってきていたのでしょう。 靴下は、穴が空いたら捨てるものって思っていたのですが、 こういう形で捨てるタイミングが来るとは、思ってもいませんでした。 それに、革靴を履くときには、どの靴もほぼ足に馴染んでいるものばかりなので、靴下に対して極端に負担がかかることも少なく、 そんな理由もあって穴が開かなかったのかもしれません。 Tシャツなども似たようなことが言えますね。 私は厚い生地の7オンスくらいのTシャツが好きなので、生地が伸びたり擦り切れたりすることはなく、 でもよくよく見てみると、間違いなく買ったころよりもゴワゴワしています。 今はまだ大丈夫ですが、気づかないうちに何かが起こってTシャツの限界が来るのかもしれません。 これらは、私が普段の作業の時に履いているスニーカーで、少しずつ買い足して今は5足を交代で履いています。 スニーカーも、捨てるタイミングが難しいです。 あまり外を歩かないので、ソールはそれほど減っていません。 でも、多少ウレタンはへたっているようです。 まだ履けるので、捨ててしまうのはもったいないけれど、もしミッドソールやインソールがへたっていて足に悪い影響を及ぼすようではいけません。 そう考えると、そもそもの目的が果たせなくなったら捨てるというのが正しいタイミングなのかもしれませんね。 靴下は、靴下として足へのダメージを防ぐことができないとか、衛生面での問題があるようなら捨てて新しいもを使う。 Tシャツは、多分これはTシャツとして着ることができなくなったら、もしくは着る機会がなくなってしまったらウエスなどにするということで良いでしょう。 スニーカーは、これはちょっと難しいかもしれませんが、私の基準では衛生面で問題があるようなら、もしくは正しく歩くことの支障が出てきたら廃棄のタイミングだと思います。 革靴に関しては、いつもお伝えしている通りなのですが、 ヒールのトップピースやソールは修理をすることができますので、敢えて靴自体を捨ててしまう必要はありません。 革靴は、アッパーの革が激しく裂けてしまったとか、 インソールに亀裂が入って割れそうだという場合、 もう靴として限界となります。 これは、経過した時間ではなく取り扱い方に大きく影響されます。 アッパーの革が激しく裂けてしまわないように、 普段から乾燥させないように適度に保湿をし、 逆にクリームを塗りすぎないように程よいメンテナンスをお願いいたします。 インソールに関しては、必ず1度履いたら2日以上、できれば3~4日くらい休ませること、そして休ませているときは湿気の多い玄関のコンクリートの上などに直接置かないようにお願いいたします。 革靴は、本当に取り扱い方次第で靴の寿命が大きく異なります。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのTIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 じつはTIさん、私が仕事でお世話になっているある先生で、 昨年の秋に打ち合わせの時に突然・・・、 「今日、私も靴をオーダーしてみようかと思っていまして・・・。」 という具合に不意打ちで来たので、ちょっと私もビックリしましたが、 いわゆる義理とかそういうものではないようで、 この機会にとご注文を考えてくださったのだそうです。 今回完成した靴がこちら。 ダークグレーのチャッカブーツです。 PCを通してみると、何色なのかちょっとわかりにくいかもしれませんが、 実物は濃いめのグレーです。 でも、光の加減で普通のグレーに見えたりこげ茶のように見えたり、 はたまた今私がPCを通してみているのは青紫?というような色であったり、 とにかくちょっと話題になりそうな色の靴です。 つい先ほどTIさんからメールをいただきまして、 「初めてのオーダー靴で、とても感激している。」 とのことでした。 また近いうちにお会いする予定なので、その時に改めて靴のご感想をうかがってみようと思っています。 TIさん、ありがとございました。 靴の仕様 デザイン: チャッカブーツ レザー: カーフ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴ヒモの話

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

先日のブログで、最近は南海トラフを震源とする地震についてかなり騒がれていて、今のうちから準備をしておきたいというようなことを書きましたが、 私もさっそく今日のお休みを利用して、近所のホームセンターに買いに行って買ってきました。 それは・・・、 固形燃料用のコンロ。 よく、旅館などに行くとご飯の時に出てきて、これの上に薄くて小さな鍋を置いて、固形燃料に火をつけてコトコトいうヤツです。 そして、もちろんこちらも。 25グラムの固形燃料。 ネット通販で買うよりも、単価がずっと安かったです。 コンロに関しては、エスビットという選択肢もありましたが、敢えて持ち歩くこともなく、できれば簡単な作りでしっかりしているものが好ましいと思い、 いわゆるベーシックな鉄の鋳物のものを購入しました。 家に16センチの蓋つきの鉄の鍋がありますので、それを使ってご飯を炊くことができるはず。 来週にでも練習してみたいと思います。 さて、前置きが長くなりましたが、 まず今日はお知らせが2つほど。 ひとつ目は、昨年皆様からご好評をいただきました私たちシューリパブリックの15周年記念モデルですが、 ぼちぼち革も終わりに近づいているということで、今月末を持ちまして受付終了とさせていただきます。 ご注文を考えていらっしゃる方は、お早めにどうぞ。 ふたつ目は、先日もお伝えいたしましたが、予定通りに行けば今年の10月から消費税率の改定となりまして、 ただこれは商品のお渡しの時を基準とするため、ご注文は製作の期間を考慮する必要があるわけですが、 前回の税率改定の時と同様に今回も経過措置が適用されるとのことで、 ご注文からお渡しまでに日数がかかるものに関しましては、税率改定の半年前、つまり3月末日までにご注文いただいたものに関しましては、旧税率の適用ということになるそうです。 一言でいえば、3月31日までにご注文いただいたものは、消費税率8%が適用になるということです。 ですので、靴のご注文を検討されていらっしゃる方は、3月中にお願いいたします。 お越しいただくのが難しい場合は、メールでその旨ご相談ください。 以上、お知らせでした。 ここから本題です。 靴ヒモに関しまして、時々ゆるく結んでいる方を見かけます。 締め付けられるのが嫌いなのか、すぐに脱げるようにしているのか、いずれにしても靴ひもをゆるく結んでいるのはあまり好ましいことではありません。 というのも、特に革靴はしっかりとひもを締めて履くことを前提として作られていますので、 もし靴ヒモの締め方がゆるいとカカトが浮いてしまったり靴の中で足が動いてしまったりして、 余計な摩擦熱が発生したり、余計なところに負担がかかってしまったり、 さらには、ライニングの革が擦り切れてしまったりということになりかねません。 そうなると、靴にも足にもダメージがあり、歩きにくいですし、悪いことばかりです。 革靴は、足に合ったサイズのものを履いていれば、靴ひもをある程度きつめに締めても不快に感じる(個人差はありますが)ことは少なく、 ちょっときつめに締めていただいても、履いているうちに体温や湿気で革が少し緩んでくるため、むしろきつめに締めていただくほうが好ましいのです。 革靴を履きなれていない方や、サイズが合っていない方だと、正しい締め方ができていないことが多いように感じますので、 ぜひヒモの締め具合はこれくらいが正しいというのを知っていただきたいと思います。 私は、お付き合いのあるショップにお邪魔して、足の計測のイベントを結構頻繁に開催しています。 近いところでは、3月に長野市のIVY PRODUCTSさんと、自由が丘のRifare自由が丘店さんにお邪魔する予定です。 これらのイベントにお越しいただいて、正しい靴のフィッティングと一緒に正しい靴ヒモの締め方も覚えていってください。 ちょっとしたことで、日々の足元の快適さが大きく変わります。 皆さまご自身のために、覚えていってください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 4月13日(土)に、大阪梅田のRifare大阪店さんにて、店舗移転後初のイベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 4 】 4月14日(日)に、神戸三宮のSUNさんにお邪魔して、皆様の足の計測をさせていただきます。 SUN×シューリパブリックで今後新企画の靴の発売を予定していますが、それに先駆けてご自分のサイズをご確認いただくための計測です。 ご注文の予定の有無にかかわらず、お気軽にお越しください。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 5 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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今日は午後から地元加須市の商工会主催のフォトセミナーがあり、 事前に申し込みをしておいて参加してきました。 写真は、今ではスマホなどで簡単にとることができ、インスタなどのSNSにおいては不可欠なものとなっています。 私たちのようなネットで何かを発信しているような立場としては、写真はある意味生命線と言えるかもしれません。 講師の先生の言葉を借りると、写真は私自身であるそうで、 私が何かを感じて何かを思って撮った写真から、皆さんが何かを感じ取ってくださって、 そうなると、やはりいかに私が自分で考えていることや思っていること、伝えたいことを上手に伝えるかは非常に重要で、 あまり難しいテクニックやプロの手法は要らないにしても、 最低限の自己表現くらいはできないといけないですよね。 そんな理由で今日のセミナーに参加してきたのですが、 まず今日の講師の先生が非常に素晴らしかったです。 変に商業的なテクニックに偏ることなく、 心を中心に置いた写真の撮り方を上手に教えてくださって、 その補足として必要な理論を加えてくださるという、 私にとってはこの上なくありがたいセミナーでした。 でも、このセミナーを受けて写真が著しくうまくなったかというとそういうことはなく、 理論は理論としてあって良いもので、それ以外の部分では個性を含めた写真で良いと思います。 理論は知っておくべきことで、それに振り回される必要はありませんから。 そして、これまでお客様からさんざん言われていた・・・ 「写真よりも実物のほうがずっと格好イイですね。」 という状況は、これからも変わらないことでしょう。 私が目指しているのは、ギリ実物未満で魅力を伝える写真ですから。 実物を越えてはいけません。 でも、今日教えていただいたことの中で、これまでに知らなかったことがいくつかあって、それは実戦で活用していきたいと思っています。 F先生、とっても楽しい講義をありがとうございました。 年齢を重ねてから何かを習うのって、とっても楽しいです。 さて、靴には男性用のものと女性用のものがありまして、 同じようなデザインの靴、例えばチャッカブーツやギブソンブーツなどにおいて、男性用と女性用は違うのか、もし違うのであればどう違うのかということを時々訊かれます。 男性用と女性用は、既製品の世界でもオーダーメイドの世界でも違います。 上の写真は私たちシューリパブリックで既製品の靴を作る際に使うラストで、左のラストが男性用、右のラストが女性用で、どちらも同じsize7です。 女性用でsize7というのは既製品ではちょっと珍しいかもしれませんが、最近は背の高い女性も多くなっていて、オーダーメイドでは全然普通です。 これらのラストを比べてみると、パッと見て感じるのがラストの長さでしょうか。 男性用のラストのほうが一般的にはつま先の捨て寸を長めにとってあるので、ラストの長さが少し大きくなります。 その理由は、やはり男性は足を少し大きく見せたいという方が多く、女性はその逆で少し小さく見せたいという方が負いということのようです。 でも、中には男性で身体の割に足が大きいので、少し小さく見せたいという方もいらっしゃって、 そういう場合には捨て寸の短いラストをお勧めすることもあります。 ラストの長さは主に捨て寸の違いですので、私が指さしているVampの位置は理論上は男性用も女性用も同じサイズであれば同じ位置になります。 そのほか違うといえば、既製品のラストでは女性用よりも男性用のほうがカカトのつくりが大きくなることが多いのですが、 オーダーメイドの場合はあくまでもお客様の足に合わせて調整をしますので、そのあたりはお客様の足次第です。 足を計測した数値に対する締め具合も、男性だから女性だからという理由でセッティングの違いはなく、あくまでも足の状態によって変えています。 結局、男性用のラストと女性用のラストの違いは捨て寸の違いのみで、 その結果として女性用の靴は、ややノーズが短めになって女性っぽい可愛い雰囲気の靴になるわけです。 こちらは、女性用のギリーシューズのパターンを作っているところです。 パッと見て、男性用の靴よりも少しつま先が短く感じますよね。 カチッとする中で柔らかい雰囲気を出しつつ、女性っぽさを表現したいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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備えあれば

カテゴリー: Break Time:ブレイクタイム

今日の午後、私たちシューリパブリックの工房がある加須市では、やや大きな地震がありました。 震源地は、お隣の茨城県古河市のようでしたが、加須市内でも震度4を観測したところがあったようです。 加須市って、じつは思いのほか大きくて、利根川の向こう側も今では加須市ですので、 加須市内で・・・と言っても私たちのところは全然大したことがないということもしばしばあります。 とはいえ、最近では私が気にしているせいもあるかもしれませんが、南海トラフを震源とする地震のニュースが以前に比べてとても多くなって、 普段聴いているラジオでも災害時に必要なものをひとまとめにしたバッグの案内をしていたり、 やっぱり気になることがとっても多いように感じます。 私個人的には、キャンプをすることもあっていざという時の道具は結構そろっています。 まずそろえておきたいのは、食料と水と明かり。 8年前の東日本大震災の時には、まったく予期していなかったところに大きな地震が来て、 そのころからアウトドアの道具はそろっていたので、ご飯を炊くこともできましたし、家の中もちゃんと明かりがあって不便なことはほとんどありませんでした。 どうしても災害時の準備というと、最低限必要なものを考えてしまいがちですが、 それ以外にも気持ちが落ち込まないように、例えばいつも通りにコーヒーを飲むことができるようにその準備をしておくとか、 情報としてだけではなく、気晴らしのためにラジオを聴くことができるようにスマホのスペアバッテリーや携帯ラジオの電池を用意しておいたり、 とにかく気持ちにゆとりを持てるような準備が必要だと思います。 私の場合は、まず温かいご飯を食べたいと思いまして、 今日は簡単なコンロをリサーチしてみました。 私がリサーチしたところでいいなぁって思ったのは、アウトドアでも使える「エスビット」というドイツ製のモノです。 固形燃料を使うことができます。 ここまでくると、メスティンというアルミの飯盒も欲しくなてしまいますが、 目的がだんだん趣味のほうに逸れていってしまうので、それはナシで。 家にある小さめの鉄鍋でも十分に役を果たします。 エスビットは、コンパクトでしっかりしていて価格も安いので、一家にひとつあっても良いのではないかと思います。 25グラムの固形燃料とセットで常備しておくとよいかもしれませんね。 いやいや、家に何もないのでこの機会に買っておこうという方は、メスティンもそろえて時々ご飯を炊いて練習しておくと良いかもしれません。 自然災害は、いつどんな時に起こるかわかりませんので、とにかく日頃から準備をしておくことが大切です。 そして、もし大きな災害が起こってしまったとしても、時間がたてば少しずつでも復興しますから、それまでいかに前向きな気持ちでいられるかも大切なことです。 そのために、いざという時のための明かりを用意しておくこと、 いざという時にも暖かい食べ物を食べられるように準備しておくこと、 そしてできれば周りで困っている人がいたら、ちょっとでも助けてあげられるくらいの余裕があること、 普段からそれくらいの準備をしておけると良いと思います。 今日は靴とは全然関係ない話でしたが、必要としている方へ情報として伝われば幸いです。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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目的に合ったモノ

カテゴリー: Message:伝えたいこと

良いものを買って永く使うという考えは、非常に理にかなっていると思います。 納得できないものを妥協して買ったところで、やっぱりあっちが欲しくなってまた改めて買うことになったり、 本当に気に入ったものではないものを買って、大切に扱うことができなかったり、 結局は良いことがありません。 でも、一番気に入ったものを買い求めるのは良いことですが、 意味もなく一番グレードの高いものを買うというのは、私は好ましいとは思えません。 たとえば自動車。 同じモデルでもグレードがいくつかあって、それはエンジンの違いだったり、装備の違いだったりしますが、 一番上のグレードは確かにたくさんの装備がついていて豪華であるものの、 実際には必要のない装備がついていたり、必要以上にエンジンのパワーがあったり、その結果として燃費が悪かったり重量があって運動性能が落ちてしまったりということだって考えられます。 私はクルマのシートはレザーではないものを選ぶようにしていて、 それは好みもありますが、私のようにクルマは道具だという考えでは、使い勝手の面においてレザーのシートはちょっと・・・という印象があります。 できればパワーウィンドウよりも手動のほうが軽くて壊れる心配も少ないですし、 エンジンだってトルクのあるターボチャージャー付きよりもNAで回して走るほうが好きです。 必要のない装備があると、その分壊れる可能性というわずらわしさが増えるわけで、当然に重くなるというおまけもついて、良いことないです。 なので、もしできることなら不要な快適装備は全部ナシにしてほしいと思っています。 こちらは、昨年入荷したオイルを含んだヌメベースの革です。 さすが見る目のある方は迷わずに選んでいらっしゃいます。 じつはこの革はステアで、世の中の革の序列からすれば後ろのほうになります。 だれもが思うのは、仔牛の革であるカーフが最もよくて、次はもう少し大きい牛の革のキップ、そして成牛の革であるステアは・・・。 でも、それは単に生地の単位当たりの価格の話で、カーフで作った靴がすべて優れているかというと、それは違います。 カーフの革は厚さがだいたい1ミリ弱、見た目は確かにキレイですがちょっと大きな傷が入ったら裂けたり貫通してしまう可能性すらあります。 耐久性に関しては、カーフだからとかキップだからということ以外に、扱い方が重要になるので何とも言えませんが、 でも物性的に見てカーフよりもキップやステアのほうが丈夫だろうと感じます。 カーフは単価が高いのは違いありませんが、すべてに於いて優れているわけではなく、 あくまでもキメ細かく磨けば鏡のようなツヤが出て繊細なかわであるという、どちらかと言えば見た目の部分が多く(ただ折れの耐久性はキメが細かいぶん高いと言えます)、 靴の素材として考える場合、人の身体を支えることや、何かにぶつけたりしてキズが付くことを考えると、より肉厚のあるキップやステアのほうが私は適していると思っています。 どの素材を選ぶのかは、あくまでも何を求めているのかということによるわけで、 カーフが高価な素材だからカーフが良いとか、ステアは目が粗いからよくないというわけではありません。 そこではなく、見た目を重視したフォーマルな靴が欲しいからカーフで作りたいとか、 こういう服に合わせるときにはカーフが良いとか、 自分の目的を改めてよく考えてみたら、こんな服装をするからこの服装に合うザックリな雰囲気の革が良いとか、 目的に合わせた素材の雰囲気や質感を追及していただきたいと思いますし、 その結果としての素材選びをしていただきたいと思います。 いつでもご相談に乗りますよ。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ギブソンシューズ

今日のお客様は、埼玉県にお住いのJKさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 JKさんとは、もう結構永いお付き合いになります。 うかがってみたところでは、今回の靴がおそらく7足目ではないかとのこと。 では、早速履いていただきました。 今回完成したのは、ややオレンジがかったキャメル色の型押しの革を使ったギブソンシューズです。 JKさんはとっても堅実な方で、ちゃんと計画的に靴をご注文されていて、 今回の靴はこれまで履いていた靴がもうだいぶへたってきたために、入れ替えのためのものだそうです。 私たちシューリパブリックの靴が少しずつ増殖中・・・? 型押しの革は、スムースとは一味違って独特の雰囲気でとても格好良いと思います。 こうしてデニムに合わせても浮いた感じもないですし、ジャケット+スラックスに合わせても適度なカジュアル感があってとってもステキです。 ちなみに、履いていただいたご感想はというと、 「いつも履き初めは同じ感じですけど、ダイナイトのセンターのポッチが気になりますね。すぐに気にならなくなるのはわかっていますけど。あとは、全く問題なしです。」 とのこと。 何足も履いていただいているので、この後どんなふうに変化していくのかもご存知です。 型押しの革は、スムースに比べると多少カジュアル感があって、素材としても面白みがあるので、とても使い勝手の良い靴になると思います。 JKさんのこのギブソンシューズも、これからたくさん活躍してくれそうですね。 今後の成長を楽しみにしています。 今日はありがとうござました。 靴の仕様 デザイン: ギブソンシューズ レザー: 型押し ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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