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革イロイロ

カテゴリー: Leather:革入荷情報

余談ですが、ちょっとYouTubeである曲を聴いていまして、 昔流行った曲を何年もたった今改めてこうして聴くのっていいなぁって思いました。 この曲が流行ったのって、もう20年以上前ですよね。 なのに、みんなそれなりに歳をとったけれどちゃんと歌う人がいて、演奏する人がいて、ちょっとアレンジが変わっていて、 気の知れた仲間と昔話をしているような気分です。 さてさて、先日ご紹介しましたアノネイのボカルーに関しまして、たくさんのお問い合わせをいただきましてありがとうございます。 この革自体はご存知の方も多いかと思いますが、そのままのモノです。 また、入荷したのは黒のみです。 写真で見るのと実物とでは、やはりだいぶ雰囲気が異なりますので、 ぜひお時間がございましたら私どもの工房へお越しいただきまして、実物をご覧になってみてください。 そのアノネイのボカルーです。 こちらの革は、芯通ししていない革で、触っていると昔の革の面影を感じます。 しっかりしているというか、目が詰まっているというか、まさにもう20年以上昔の革で重くてやたらと丈夫なあの雰囲気を感じます。 とっても素晴らしい革ですので、ぜひこの機会にご注文ください。 そのほかにも、今私どもの工房にはこれくらいの革の在庫があります。 正確に言えば、これは在庫のすべてではなく、倉庫を探すとまだすっかり忘れていた革も出てきます。 たとえば、ベーシックな革で作るチャッカブーツと、ちょっと個性のある革で作るチャッカブーツでは、全然雰囲気が違って完全に別物ですし、 同じような革で作ったとしても色が違えばまた違います。 さらに、色も似ていたとしても、ウェルトの仕様が違えば、また全然違う個性を感じることができます。 実際、ブリティッシュクラシックの靴のデザインはそんなに多くないのですが、 これらの仕様の組み合わせで、終わらない楽しみを感じることができると思っています。 日々履くものですので、心から楽しめるものを履いていただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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スニーカーと革靴

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

この話は、以前からぜひ皆さんにお伝えしたいと思っていました。 私自身、作業の時にはスニーカーを履いていまして、 私は何が何でも革靴派というわけではなく、 スニーカーと革靴のそれぞれが異なる方向性を持っていますので、適した環境で使い分けていただくことが望ましいと考えています。 決してこれがスニーカー代表というわけではありませんが、 私がここ何年か気に入って履いているサッカニーです。 スニーカーのいいところは、気兼ねなく履けて動きやすいところ。 普段からスニーカーをメインに履いていらっしゃる方も多いと思います。 その動きやすさから、スニーカーって履きやすいと感じる方々も多いかもしれませんが、 じつはスニーカーがすべてに於いて歩きやすいかというと、決してそうではないように思います。 もちろん感覚的なことなので好みも関係ありますが、 そもそもスニーカーはスポーツをするときに履くことを目的としているので、 いわゆる私たちがイメージするようなスポーツの時には、スニーカーのほうが履きやすいということは間違いないと思います。 ですが、私がお伝えしたいのは長期的に見た時の足の健康面です。 スニーカーは、特に最近のとっても良くできているスニーカーは、外からの衝撃を上手に吸収してくれるため、 足にとっては良い面もある反面、悪い面もあります。 このローテクスニーカーでさえ、こんな感じでソールに厚いEVAを使っています。 となると、快適な環境にある足はいつの間にか怠け者になってしまっているということも考えられます。 人間の体は環境に適応しますので、常に硬いところを歩く環境にあれば、おのずと足も硬い環境に慣れて上手に衝撃を吸収できるようになりますが、 靴が衝撃を吸収してくれるとなると、足は退化してしまうかもしれません。 実際、私が普段からたくさんの方々の足を計測させていただいていますが、 おそらく今の人は私を含めて子供のころからスニーカーを履いてきた世代だからか往々にして足の縦アーチが低めで、 さらには横アーチがほとんどない方が非常に多いのです。 それがすべてスニーカーが原因とは言えませんが、無関係ではないはずです。 そのため、硬い靴を履くと足が痛くなるとか、スニーカーでさえも痛くなってきたという方もいらっしゃるほど。 私の考えでは、やはり日常生活の中で週の半分くらいは革靴を履いてスニーカーよりも硬い環境に置かれることで、足の機能を向上させるべきだと思います。 そのほか、スニーカーの弱点とでも言いますか、革靴に比べて及ばない部分ですが、 写真のように靴をねじった時のねじれ剛性が低いこと。 そして、カカトをホールドするための芯が弱いこと。 さらに、ウレタンを多用しているため、靴の中が蒸れやすいこと。 このような理由で、足が疲れたり靴の中が蒸れて気持ち悪くなったりすることもあります。 実際に足に合った革靴を履いてくださっている方はご存じなのですが、 長時間歩く場合には、スニーカーよりも足に合った革靴のほうが疲れにくいと言われています。 言い方を変えると、日頃から革靴を履いている方のほうが足を機能させて歩いているわけで、その結果として足の健康状態が良く、 ねじれ剛性の高い革靴を履いて歩くことで、無駄にに足が振られることなく長時間歩いても疲れにくいということのようです。 なので、靴屋としましては歩くときには足に合った革靴を、スポーツをするときにはスニーカーを、機敏な動きが必要な時にもスニーカーを、 あとはキレイな格好をするときにはぜひ革靴を合わせていただきたいと思います。 目的に合わせて、適した靴をお選びください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革靴の持ち方

カテゴリー: Message:伝えたいこと

時々ご存じない方がいらっしゃるので、機会があればお伝えしています。 革靴は、絶対にこう持たなくてはいけないというわけではありませんが、よくよく考えてみるとこんな風に持ったほうが良いという持ち方があります。 違っていたからと言って、目くじらを立てる必要はないけれど、マナーのひとつとして知っておいていただければ良いと思います。 では、ただし持ち方ですが、こんな感じに靴のタンのあたりを持ってください。 これは、ブーツでもシューズでも一緒です。 いけない持ち方は・・・、 こんな風につま先を持ってしまう持ち方です。 その理由は、つま先はキレイに磨いてあることが多いこと、 そして、つま先には芯が入っていまして、通常はそんなにダメージがあるとは思えないのですが、もしかしたら持ち方で芯がつぶれてしまう可能性だってゼロではありませんから。 これは売り物でも誰かの靴を持つときでも一緒。 せっかくキレイに磨いた靴のつま先を、指紋ベタベタにされたら嬉しくないですからね。 革靴を履く人たちの常識として、ぜひ知っておいてください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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靴が完成したお客様から、 「メンテナンスはどんなふうにしたら良いですか?」 という質問を頻繁にいただくのですが、 ポイントは至って簡単。 革を乾燥させすぎないこと、 そして逆に湿気の多い環境にしないこと。 大切なのはこの2点です。 というのも、革は乾燥を嫌います。 革が乾燥すると、表面がシワの部分からピリピリと割れてしまうため、 永く愛用していただくためには、適度に保湿してあげる必要があります。 革に保湿+栄養補給をするためのクリームとして、こちらのデリケートクリームをお勧めします。 月に1度くらい、布を使ってざっくりで構いませんので塗ってあげてください。 また、ハンドソーンウェルテッドの靴はインソールとアッパーの革とウェルトを麻糸で縫っていまして、 上の写真のようになっているのですが、 この麻糸は湿気の多い環境に置かれると、内部に染み込んでいる松脂のワックスが剥がれてしまうことがあります。 そうなると、途端に麻糸の強度が落ちてしまい、糸が切れてしまう可能性が高くなります。 麻糸が切れてしまうと、靴はバラバラになってしまいます。 そうならないために、靴は必ず1度履いたら数日乾燥させるようにしてください。 乾燥させるためには、湿気の多い玄関のコンクリートやタイルの上に置いておくのは好ましくないので、多少でも湿気の少ないところに置いていただくとよいでしょう。 決して難しいことではありません。 靴の状態を確認するバロメーターとして、靴のインソールの色を見てください。 靴の後ろ半分にはインソックという革が敷いてありまして、 前半分はインソールの革が見えます。 このインソールの革の色ですが、健康な状態の靴はうすいベージュ色、もしくはうすいピンク色をしています。 それが、もしこい茶色などになっている場合は、十分に湿気を逃がせていないことを意味しています。 そんな時は、今からでも構いませんのでもう少し休ませる時間を長くしてあげてください。 一般的には、1日履いたら2日以上休ませることをお勧めしていますが、 足の汗の多い方の場合は2日や3日では足りないことがあります。 状況に応じて靴を十分に休ませていただくことをお勧めします。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。  詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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その前に、余談ですがイチローさんと豊田章男社長と小谷真生子さんの対談がおもしろかったです。 お時間のある方は、こちらを観てみてください。 さてタイトルの件ですが、今年の10月から消費税率が10%になることが予定されています。 軽減税率などもありますが、私たちシューリパブリックで扱っているオーダーメイド靴は10%の商品に該当します。 税率が10%になるのは、2019年の10月以降に納品するものに対してということなので、 2019年9月にご注文いただいても納品が10月以降となると、消費税率は10%となります。 ただし、ここで経過措置というものがありまして、数年前の5%から8%に変わった時も同じでしたが、 納品まである程度時間のかかるものにおいては、経過措置がとられまして、 具体的にそれは何なのかと言いますと、2019年3月末日までにご注文いただいたものに関しては、 納品が2019年10月以降になったとしても、消費税率は8%を適用するというものです。 なので、確実に消費税率8%を適用するのであれば、2019年3月末日までにご注文ください。 そういったことが、国税庁からアナウンスされているようですので、お伝えさせていただきます。 ちなみに、2019年4月以降のご注文でも、納品が2019年9月末までに終わっていれば、その場合は消費税率は8%が適用になります。 ただ、あくまでも推測ですが、私たちシューリパブリックにおいては現時点でも納期が約7か月となっていまして、さらに3月には駆け込み需要が見込まれますので、 4月以降のご注文の場合には、消費税率は10%が適用になる可能性が非常に高くなります。 消費税率に関しては、皆様それぞれにご意見があるかと思いますが、この経過措置に関しましてはほぼ決まっていることなので、柔軟に対応していくのが良いのだろうと思っています。 あとは、どこまでが注文とされるかということですが、これまでも私たちシューリパブリックでは、ご都合でお越しいただけないお客様に於かれましては、メールなどでご注文をお受けしていましたので、 ご連絡をいただいてそれで実際に製作に入れる状態になれば、ご注文ということでよいかと思います。 細かい点に関しましては、いろいろと取り決めがあるようですので、国税庁からの情報に従うことになります。 そのうち、また靴をオーダーしようかなぁて思っていらっしゃるお客様、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 3月2日(土)と3日(日)に、長野市のIVY PRODUCTSさんにお邪魔して、恒例のイベントを開催します。 今回も、足の計測をさせていただいたり、ご希望の方がいらっしゃればオーダーメイドの靴のご注文を承る予定です。 詳細が決まりましたら、また改めてお知らせします。 【 お知らせ 2 】 3月17日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、イベントを開催します。 詳細は、また改めてお知らせいたします。 【 お知らせ 3 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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先日もちょっと書きましたが、 最近私はとにかく寒いのが嫌で、かと言ってダウンジャケットは嫌いなので、 ダウンジャケットではない暖かいコートを探していました。 ダウンジャケットがとっても軽くて暖かいのは十分に分かっているのですが、 でもやっぱりちょっと苦手です。 暖かいコートと言えばメルトンやツイードのものも持っていますが、 それらは素材の特性からそうそう頻繁に着ていると生地が傷んできてしまいそうで、 そう考えるとあまり普段着として着られません。 難しいですよね。 暖かくて丈夫で、それに私もいい大人なのであまり子供っぽいのは着られませんから、 そこそこちゃんとしていて、もちろん暖かくて、普段から気兼ねなく着られるものを探したところ、 見つけました。 生地はポリエステルで、中わたにサーモライトが入っていて、私たちくらいの年齢からすればもう少し大人っぽモノが好ましいのかもしれませんが、 気兼ねなく着ることができて、とっても暖かいコートです。 メルトンやツイードに比べたら、全然気にしないで着ることができますし、 雨に濡れても拭いて乾かせばよいですし、 使い勝手の割に非常にリーズナブルで、普段からどんどん着てしまいそうです。 例えるなら、スズキのジムニーのような、もしくはランドローバーのディフェンダーのような、ある意味道具的なもので、 使ってナンボですね。 フォーマルな環境には相応しくないかもしれませんが、 それ以外の時には日常用として使い倒したいと思っています。 じつは、私たちシューリパブリックの靴もそういう立ち位置でありたいと思っています。 1足約10万円というと、靴の相場からすれば決して安いものではありませんが、 それはとことん歩きやすいものを作るために手間をかけた結果であり、 決してフォーマルな環境のためのものではありません。 使っている革は繊細なカーフではなく、キレイさと丈夫さが適度にバランスのとれたキップをメインに使っていますし、 ソールは実用靴としてたくさん歩いていただくためのダイナイトソールです。 シューリパブリックの靴は、どんどん気兼ねなく履いてください。 履いて歩いてそこ、その真価を実感していただける靴です。 歩くための道具として活用していただきたいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

今年最初の革の入荷のお知らせです。 今回入荷したのは、こちらの黒い革です。 この革は、通常私たちが扱っている半分に裁断してある半裁のものではなく、 1頭分を1枚の革にしたマル革と呼ばれるもので、 日本ではキップに相当しますが、ヨーロッパではギリギリでカーフに含まれることもあるようです。 この表示を見てどこのタンナーのものかがわかる方は、かなりマニアックな方ですね。 別にクイズを出しているわけではありませんが、私たちがこういう革を入荷することはないと思っていましたので、ちょっともったいぶってしまいます。 この革の厚さは、1.25~1.3ミリほど。 厚さの割にはパリッとしているのでもう少し厚く感じられます。 この革のタンナーさんはAnnonay、 そして革の商品名はVocalouと言います。 そうです、あのアノネイ社の革です。 これまで半裁で120デシくらいで、コシとハリがあって、靴を作った時に永く履いてもそう簡単にへこたれないキレイな革を使ってきましたが、 なかなかそのような条件に合う革が少なくなってきまして、 おそらく皆様もご存知かと思いますが、以前は簡単に入手できたボックス調のキップなどフォーマルの靴に使えそうな革が激減しています。 本当に入手するのが困難です。 なので、ずっとずっと革問屋さんにそのような革を探していただいていましたが、 ついにここに行きつきました。 質感に関しては、申し分ありません。 かつて取り扱ったLusso社のWindsorと肩を並べるクオリティです。 今日、ちょっとだけ試しに裁断してみましたが、とってもイイです。 本当にしっかりしています。 Vocalouは、このようなグレージング仕上げがされています。 少し前だとマットな仕上げが好まれましたが、最近ではおそらくこのようなグレージング仕上げのほうが好まれるのではないかと思います。 その理由は、5年くらい履いた時の革の雰囲気です。 この辺りは好みもあるかもしれませんが、グレージング仕上げの革は普通に手入れをしていれば5年くらい経ってもほとんど古びた感じになることもなく、 一言でいえばいつまでもキレイな靴であり続けられるわけです。 実際に靴が完成した時には、この革のツヤほどのピッカピカではなく、適度にツヤ感を落として落ち着かせますのでピカピカ嫌いな方もご心配なく。 ともあれ、私としては待望の革の入荷といったところです。 ぜひこの革でお仕事用のオックスフォードやギブソンシューズ、もしくはギリーシューズ、 さらには、お仕事でもオフの時にも履けるようなチャッカブーツやギブソンブーツ、さらにはフルブローグのブーツなどを作っていただきたいと思います。 こんなキレイな革だからと言って、絶対にフォーマルな靴を作らなくてはいけないということではなく、 ちょっとキレイ目な服に合わせていただけるような黒い靴を作っていただけると嬉しいです。 なお、こちらの革は革自体の価格がかなり高かったため、4,000円(税別)のオプションとさせていただきます。 ご了承ください。 では、ご興味のある方はお早めに実物を見にいらしてください。 本当にキレイな革なので、ぜひこの機会にどうぞ。 また、関西方面のお客様や、長野方面のお客様の中でこちらの革で靴を作りたいという方がいらっしゃいましたら、その旨ご連絡ください。 長野には3月の初めにIVY PRODUCTSさんにお邪魔する予定なのでその時にご覧いただきたいと思っていまして、 関西方面には、日程はまだ未定ですが神戸のSUNさんに一度お伺いしたいと思っています。 なので、その際にご覧ください。 ただし、革のご予約が予定数に達した時点で終了とさせていただきますので、ご興味のある方はお早めにどうぞ。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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今日のお客様は、東京都にお住いのKWさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 KWさんとは、もうそこそこ永いお付き合いになりますね。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、私たちシューリパブリックの15周年記念モデルの第2弾企画のフルブローグです。 履いていただいたご感想は、 「かつての靴たちよりも、履き初めのフィッティングが良いようです。」 とのこと。 常に少しずつですがフィッティングやセッティングにおいて改良を加えていますので、その効果を実感していただけたようです。 KWさんは、お話を伺っていてもわかるのですが、靴がとってもお好きな方です。 これまでにヴィンテージの靴や、有名ブランドの靴を履いてこられて、 でも、最近はもっぱら私たちシューリパブリックの靴を履いてくださっているようです。 ほかの靴屋さんでオーダーしたり購入したりしないのかうかがってみたところ、 「やっぱり、こちらの靴は何といってもコストパフォーマンスがずば抜けていますからねぇ。ラストを削って作ってもらえて、それでいてこの価格だと、ほかのお店に行く必要がないですよ。有名ブランドの既製品の価格よりも安いですし。それに、靴自体がちゃんとしていますから。初めにほかのお店でオーダーしたら、そのあとにこちらに来ることもあったかもしれないですけど・・・。」 とのこと。 ありがとうございます。 ただ単に安いだけではなく、効率よく製作して、価格に見合った製品を作ることを心がけています。 フルブローグの靴は、適度にカジュアルとも相性が良くて、使い勝手が良いですよね。 デニムとの相性も良いので、オフに日にもぜひ履いてください。 この革は、この後どんどんいい雰囲気に成長していくと思います。 またしばらくたったころに点検をさせてください。 今日はありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: フルブローグ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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私たちシューリパブリックは、明日から通常営業です。 お正月休みって、あっという間ですね。 でも、何日も休んでいたらきっと仕事したくて落ち着かないのではないかって思ったりして、 これくらいがちょうど良さそうです。 そしてタイトルの件ですが、プチ新サービスを試験的に始めたいと考えています。 どんなことかと言いますと、 すみません、本当にプチで大したことないのですが、 2足まとめてご注文のお客様には、わずかながらメリットがあるようにと考えまして、 同一のお客様の靴を1度に2足まとめてご注文いただいた場合には、 通常の靴代金1足あたり96,000円(税別)に対して、1足あたり95,000円となり1,000円だけですがお値引きさせていただきます。 その理由は、まとめてご注文いただければ打ち合わせの時間が1回で済むので合理的なことと、ラストの調整も1度で済むので、作業上もメリットがあるというわけです。 このサービスをいつまで続けるかはまだ未定ですが、様子を見ながら判断したいと思います。 また、新サービスを始めるときにはだいたい予想外のご質問をいただいたりして判断に困るようなことがあるのですが、そんな時はその都度判断していきたいと思います。 なお、このサービスはハンドソーンウェルテッドのプロパーの商品のみとさせていただきます。 時々ご注文を受け付ける企画商品(出張用の靴など)は対象外とさせていただきます。 シューリパブリックの靴を履き始めてから、そればかり履いてしまうという方、ぜひこの機会にご検討ください。 インソールの色が濃く変色している方は、もう少し靴を休ませてあげる必要がありますから、 そのような方もローテーション要員を是非ご検討ください。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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余談ですが、今日は久しぶりに小学生の娘と二人で近所のショッピングモールに行ってきました。 初売りのせいか、驚くほどの人で、駐車場は空いているところを探すのに一苦労し、店内は人をよけて歩くのが大変なほどでした。 そんな中、あちらこちらでショップのスタッフさんの掛け声が響き、 「本日は60%引きです~!」 とか、 「ただいまから70%引きです!!!」 などという、驚くばかりの割引率。 アパレルの服って、確か原価率が低いもので20%前後だったかな? そして比較的高いもので40%くらいって聞いたことがありますが、少し前に話題になったUNITED TOKYOが50%超えを売りにしていたと記憶しています。 なのに60%も引いてしまうと利益ないんじゃないの?って心配になるほど。 もしくは、その価格でもちゃんと利益が出るようにしているのか、 または、初売りということで利益よりも今の時期の在庫を早々に処分してしまいたいのか、業界が違うので私にはまったくわかりませんが、 いずれにしても驚くばかりでした。 ユニクロなどのファストファッションのお店では、期間限定で割引率を大きくしたりしていて、当然に利益率は低くなっているかもしれませんが、あれはあれでしっかりと商売になっているはずです。 スーパーマーケットで、牛乳やもやしなどを利益度外視で集客のために驚くほど安く販売して、それ以外のものを買ってもらって利益を生むというスタイルとは違うはず。 ただ、一概に利益率が高いからと言ってそれが良いとはいえない部分があって、非効率な仕事をしていればそれだけ原価率は高くなてしまいますし、 その逆で効率を追求して無駄を省いて生産し物流の管理をしていれば、その分原価率は低くなります。 ちなみに、私たちシューリパブリックに関しては、あまり細かいことは言いませんが、ここだけの話お客様に対して非常に良心的な原価率になっています。 製造業ベースの設定といいますか、自分たちで作って管理して販売するというスタイルですので・・・。 さてさて、昨年の末にずっと気になっていた私の靴たちのカカトのトップピースの交換をしました。 カカトのトップピースの交換は比較的簡単な作業なので、やろうと思えば1足15分くらいでできるのですが、 お客様の靴が先になってしまって、なかなか自分の靴まで手が回らなかったというのが実際のところです。 で、交換して新しいカカトのトップピースの靴は、背筋がピンとするというか、カカトが安定するというか、やはり良いものです。 ぜひ、まだカカトがすり経ったままという方は、この機会に修理をしてみてください。 靴に関しては、オシャレは足元からっていう言葉が非常に身近ですが、 決してオシャレである必要はなく、靴屋の勝手な解釈では、 足元まで気配りができる人は、すべてにおいてっ配りができるということを言っていると思っていまして、 他人からの評価を良くするためではなく、必然的にそうなっているものだと思います。 決して高価な靴を履いているのが良いのではなく、普段から足に合っている靴を履いていて、そしてちゃんとメンテナンスが行き届いていることが必要で、 カカトがすり減って、ましてや積み上げまで削れているようでは、初めてお会いする人からはそんなふうに見られてしまいます。 いやいや、評価ではなくすべてがそこに集約しているのかもしれません。 ともあれ、誰かのためではなく自分自身のために、歩きやすい靴のためにカカトのトップピースは適当なタイミングで交換しましょう。 たとえるなら、クルマのタイヤを交換したような気分でしょうか、 替えなくちゃって思っていてなかなかできなかったのが、やっと交換してやはりやってよかったと思うような感じです。 ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 】 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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