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ウェルティング

先日行ったセミナーで、講師の先生がオモシロイ質問をしていました。 「なぜファミレスのご飯はおいしくないのに、人はわざわざそんなところに行くのか?」という質問。 どうせお金を出すならもっとおいしいお店があるのに、でもファミレスに行くのはなぜかということです。 我が家はあまりファミレスに行かないので・・・。 夏休みのキャンプの途中で何回か行きましたが、その時は個人店のお昼の営業時間を過ぎてしまっていたからとか、大雨で開いているところがそこしかなかったからという理由になります。 これでは、講師の先生が意図しているような答えになっていません。 ちなみに、講師の先生の回答のひとつが、知り合いがいないため、長く居座っても大丈夫だからと言っていました。 私だったら、システマティックに事が運ぶのがわかっているので、安心して入れるとか、 大ハズレがないとか、 ランチが安いとか、 そんな答えになると思います。 でも、実際には私はほとんどファミレスに入らないので、あくまでも推測でしかありません。 馴染みのない土地に行った時でも、お店が開いていればなるべく個人のお店に入ります。 余談でした。   さて、今月の末から神戸のSUNさんでイベントがあり、11月には愛知県の一宮市でイベントがあって、 どちらも事前の準備に時間がかかりそうなので、通常の作業は多少前倒しでやっています。 なので、今日はウェルティングの日。 前倒しでやっていても、このあとイベントの準備の作業があるので、これらの靴が完成するのは今月の末くらいの予定です。 このウェルティング、毎回同じことを書いていますが、ピッチの正確さ、下穴をあけるときの角度の正確さ、糸を締めるときのテンションの正確さなど、とにかく作業の正確さが要求されます。 でも、実はすべて皆同じようにやればよいというわけではなく、インソールの革の質によって微妙に調整する必要があるのです。 というのも、革は天然由来の素材ですから、硬くて目の詰まったものもあれば柔らかくて目の粗いものもあります。 それらがすべて同じリブの形状では、具合が良くないですよね。 極端に質感の違うモノは使いませんが、多少目の粗いような場合には、強度を考えてリブの幅を0.5ミリくらい広くすることもあります。 作業をするのは機械ではなく人間ですから、素材の状態に合わせて多少の調整をすることくらい、十分にできます。 時には理屈通りにいかないこともありますから、そんなときも然りです。 正確な作業とは、正確に何かをおこなうのではなく、正確な結果を求められているのだと思います。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革のご案内

カテゴリー: Leather:革入荷情報

型押し

9月も中旬にさしかかってくると、夜には秋の気配を感じられるような日もあったりします。 今日なんかももう少し時間が早かったなら、暖かい飲み物を持って外でのんびりと飲んだりするのもいいなぁって思います。 昼間は暑かったのに、やっぱりもう秋ですねぇ。 となれば、ちょっとオシャレもしたくなりますし、個性的な服も欲しくなります。 靴だって、サンダルやスニーカーじゃなくて、ちょっと上質な革靴を履きたくなってきます。 それも、スーツに合わせるような靴ではなく、あくまでもオフの日に使ったり、もしくはカジュアルな格好に合わせるための靴です。 となれば、スムースの黒ではないモノが良さそうです。 もちろん、スムースの黒でもデザインや服の合わせ方でいくらでもカジュアルに履けますが、ここはちょっと割り切って黒いカジュアルの靴をチョイスしていただきたいところです。 そんな靴に最適な革を2つお勧めします。   まずひとつ目は、先週のブログでもご紹介しました型押しの黒い革です。 私が黒って言っちゃっていますが、革問屋さんに言わせればこれはダークグレーなのだとか。 黒ですよねぇ。 なかなか面白い革です。 私が見たところでは、エイの革の模様に似たガラの型押しのように思います。 でも、この革はどうやって使ったらよいでしょうか? いくつか提案がありまして、 例えばウィングキャップ付きの靴のヴァンプの部分(下の写真で私が指さしているパーツ)に使って、 ほかの部分は黒のスムースの革を使うというコンビの靴とか、 もしくは、この革でちょっとヘヴィな雰囲気のチャッカブーツを作って、 あえてLストームのウェルトにセミダブルソール仕様というのはいかがでしょうか? この革は、やや厚めでしっかりしていますが、決して硬くてどうしようもないというものではありませんので、雰囲気的にヘヴィなものにするとなかなか格好良くなりそうです。 ちなみに、この革はイタリアもモノです。   そして、もうひとつのこちらの革ですが、 そうです、あのVacchetta 800の黒が再入荷しました。 最近では、Vacchetta 800のこげ茶やネイビーが人気で、たくさんご注文を頂いていますが、 じつは黒は早々に欠品してしまいまして、入荷をずっと待っていたのです。 この革をお待ちいただいているお客様も、たくさんいらっしゃいます。 このVacchetta 800は、オイルを含んでいるシュリンクの革で、革自体はしっかりしている方ですが多少オイルを含んでいますので履いた時の印象がしなやかなのです。 しっかりと足をホールドしてくれるのに、履いた時にはしなやかという、いいとこどりの革です。 この革でしたら、モンキーブーツやギブソンブーツ、チャッカブーツなどのブーツでも良いですし、 ギブソンシューズやギリーシューズなどでも、シンプルなデザインなのに個性がしっかりと出ますので、とっても素敵です。 迷っちゃいますよね。   シュリンクや型押しなどの黒い靴は、スムースの黒い靴に比べて雰囲気が軽くなりますので、上品さは失わずにカジュアルな雰囲気を出すことができそうです。 私個人的には、黒い革の靴が好きなので、ぜひこれからの季節に活用していただきたいと思っています。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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トップピース

靴を履いていれば、いずれはカカトのトップピースがすり減って交換の時期になります。 私たちシューリパブリックでは、カカトのトップピースの交換は最寄りの修理屋さんでやっていただいても構いませんというスタンスでおります。 もちろん、何かの用事でシューリパブリックの工房にお越しいただくのであれば、そのときお持ちいただいて修理をさせていただくのもOKです。 でも、どうして最寄りの修理屋さんでもOKというのかと言いますと、 カカトの修理はおそらく誰がやっても靴にほとんど影響がないからであり、プロとして修理をやっている方なら心配ないと考えているからです。 これはどこで修理をするときでもほとんど同じですが、カカトのトップピースの修理の手順としては、 ヤットコのような工具で端から剥がし始めて、 徐々に剥がれて外れます。 この間、だいたい5秒くらい。 この靴は、一度カカトの修理をしているので靴の内側からヒールを留めている釘の先が平らに削られています。 この後、新しいトップピースと接着する相手の積み上げに接着剤を塗り、しっかりと貼り付けて周りを削り、インクを塗って乾かして磨いて完成になります。   ですが、これがカカトのトップピースではなくソールの交換になると話は変わります。 ソール交換の場合には、ちゃんと靴の形に合ったラストを入れて作業するのとそうでないのとでは、修理が上がった時の靴の履き心地が全く変わってしまいますし、場合によっては全くの別物になってしまって履けなくなってしまうことだってあります。 オーダーメイド靴はフィッティングがとってもシビアですので、ソールの貼り方のちょっとした違いがフィッティングに影響してしまいます。 なので、シューリパブリックの靴のソール交換の場合は、私たちの工房へお持ちください。   それでも純正の修理を希望される方におかれましては、郵送で送りいただいてもOKです。 しっかりと丁寧に修理をさせていただきます。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンシューズ

以前からお伝えしていますとおり、私たちは11月に愛知県の一宮市にてイベントの開催を予定しています。 実際に製作に携わっているクリエーターの方々を招き、イベントの中ではモノ作りなどクリエーターの方々が専門としている分野のパフォーマンスをしていただくほか、 実際に商品を販売したり、オーダーをお受けしたりする予定です。 嬉しいことに、東海地域で最もメジャーな新聞である中日新聞社さんの後援も決まり、2か月後に迫ったイベントの準備を進めています。 イベントの詳細に関しては、このページの下の方にイベント告知とイベントページへのリンクがありますので、そちらをご覧ください。   そして、私たちシューリパブリックはパフォーマンスでは実際にラスティングをおこないますが、そのほかにグッドイヤーウェルテッドの靴を用意し販売する予定です。 今回は2デザイン用意する予定で、ひとつは先日ご紹介しました黒のチャッカブーツ、 そしてもうひとつがこちらです。 まだアッパーしか出来上がっていないのですが、ネイビーのシュリンクのギブソンシューズです。 ヒモは、標準でベージュのモノがついているのですが、そのほかにおまけで・・・、 アッパーと同色のネイビーのヒモも付きます。 靴ヒモが2種類あれば、その日の服や気分に合わせてお好きなほうをお選びいただけます。 そのほかの仕様としまして、ウェルトは下の写真のような形状のLストーム仕様(色は黒)で、 ソールはダイナイトソールで、 それもちょっと贅沢なセミダブルソール仕様(革を1枚挟んでしっかりとしていて安定性UPの仕様)になります。   サイズの展開は、イギリスサイズでsize5 1/2(だいたい24センチくらい)からsize9(だいたい27センチくらい)までですが、各デザインにおいては各サイズ1点ずつの合計16足のみの販売となります。 価格は会場となるリテイルさんからのご提案で、お値打ち価格(かなりの破格)とさせていただきます。 ご興味をお持ちいただけた方は、イベント開催期間中のなるべく早めにお越しください。   このほかにも、シューリパブリックの工房でご注文いただいておりますオーダーメイド靴のご注文も承ります。 価格は、出先価格とさせていただきまして、ちょっと(数千円)だけ上乗せさせていただきますが、なかなか埼玉までお越しいただけない方にはお値打ちとなります。 こちらもよろしくお願いいたします。 皆様のお越しをお待ちしております。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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vw

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、今日はのんびりできる休日です。 クルマで30分くらいの桶川市で、先日申し込んでおいたセミナーがあるため、午後からちょっと行ってきました。 セミナー、大好きです。 いえいえ、私が勉強好きということではなく、直接講師の方のご意見を聞くことができますし、訊きたいことがあれば質問することだってできます。 知らないことや、わからないことを教えていただけるのは、ワクワクします。   無事にセミナーを終えた帰り道、何となくクルマのエアコンの違和感を感じ、ちょっとディーラーさんに行って状態を確認していただきました。 じつは、ウチのクルマは半月くらい前にエアコンの不具合があって(その時は冷風が出なくなったり、スイッチをオフにしても冷たい風が出たりするという症状でした)ちょっと心配だったので、 この状態がOKなのかダメなのか確認していただきたかったのです。 ちなみにどんな状態なのかというと、エアコンOFFで送風の状態で走行している時に冷たい(外気よりも明らかに冷たい風)が出てきて、信号待ちなどで停止してエンジンも止まるとしばらくして生ぬるい風に変わるという症状です。 エアコンをONにしているときには冷たい風が出てくるのは問題ないのですが、エアコンOFFで本来ならコンプレッサーが動いていないはずの時に冷たい風というのは、 素人考えではもしかしたらコンプレッサーの電磁クラッチが切れていないのではないかと心配になります。 そんなこともあって、その症状が出ているときに診ていただきました。   いつもお世話になっているフォルクスワーゲン蓮田さんは、何年か前にテンポが移転して新しくなりキレイで落ち着いた雰囲気なので、用事がなくても行きたくなってしまいます。 クルマの症状を説明し、暫く待たせていただきました。 30分ほどで担当のアドバイザーの方がいらっしゃって、点検の結果を詳しく説明してくださいました。 まず、私のゴルフ7のエアコンは、これまでの電磁クラッチ式のコンプレッサーではなく、エンジンの動力が常にコンプレッサーに伝わるような構造になっていて、 そのためエアコンのスイッチが入っていない状態でもコンプレッサーのピストンは移動量が少ないないながら動いていて、 これがエアコンのスイッチONになると電気信号によってコンプレッサーのピストンの移動量が大きくなってしっかりと冷たい風を送るような構造になっているのだそうです。 そのため、エアコンのスイッチが入っていない状態でもエンジンが回っていれば、多少ですがコンプレッサーから送られてきた冷たい風が室内に入ってくるようになっているとのことでした。 つまり、エアコンのスイッチがOFFでも送風にしていれば冷たい風が入ってくるのはその構造上問題ないことだったのです。 これで納得しました。 クルマの故障診断の結果も見せていただきましたし、エンジンが回っているときや停止しているときのエアコンのコンプレッサーの作動のデータも見せていただき、明確に理解できました。 永いこと気にかかっていたことがクリアになって、とっても気分が良いです。 自分ではどうやってもわからないことがありますから、こうして専門家に教えていただけるのは、非常にありがたいことです。 このようなことは、もしかしたらこれまでも同じようなことをほかのアドバイザーの方もおっしゃってくださっていたのかもしれませんが、 今日担当してくださったアドバイザーの方の説明が私にはとても腑に落ちて、私にとって相性の良い方だったのかもしれません。   たぶん、同じようなことが私たちシューリパブリックのお客様にとってもあるはずです。 靴のことでよくわからなかったり、じつは私とは違うご意見を持っていらっしゃったり、それでもちょっと言い出せなかったりということだって、無いとは言えません。 残念ながら、私たちシューリパブリックにはお客様の窓口になる人間が私しかおりませんので、これはぜひお客様の方に辛抱強く納得のいくまでご質問をしていただきたいと思います。 お客様はプロではないので、わからないことがあって当然です。 そのわからないことを解決するのが私たち専門家の役目です。 ぜひ、わからないこと、聞いておきたいことはお気軽にお問い合わせください。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャン

ハンドソーンウェルテッドの靴を作る際に、日本ではほぼ必ずと言って良いほど必要なのがこれです。 松脂にサラダ油をブレンドして作る、特製のワックスです。 ワックスと言えども、ロウは全く入っていません。 日本では、「チャン」と呼ばれています。 この松脂のワックスは、ハンドソーンウェルテッドの靴のどこに使うのかと言いますと、ウェルトをかけるときの糸に塗って使います。 それもただ塗るだけではなく、塗った後に布でしごいて熱をかけて内部に浸透させて、その後表面にビーズワックスを塗って糸が出来上がります。 もっと本格的にやっている方々は、糸を自分で撚るところから始めるそうですが、私たちの場合はすでに9本で撚ってある糸を買ってきてそれを使っています。 この松脂ワックス、もともとはこんなキレイなものなのです。 これが松脂なのですが、これを鍋でコトコトと温めて溶かして、そこにサラダ油(精製してある油なら良いそうです)を少し加えて完成します。 厄介なのは、この硬さなのですが、あまり柔らかすぎると溶け出してしまって糸の強度が落ちてしまいますし、硬すぎると十分に糸の内部に浸透させることが難しくなります。 サラダ油の加減で硬さが変わるため、その季節に合った正しい硬さに作ることが要求されます。 でも、そもそもどうしてこの松脂ワックスを麻糸に塗るのかと言いますと、 麻糸はそのままでもそこそこの耐久性はあるものの、長期にわたって過酷な環境にさらされる靴には不十分で、松脂ワックスでコートをすることで麻糸自体の劣化を防ぐ効果が期待できるのです。 しっかりと糸の内部まで松脂ワックスを染み込まで、丈夫な麻糸にして靴を作る必要があるわけです。 そう考えると、どんなに麻糸を松脂ワックスで保護しても、靴が常に湿気の多い環境にさらされていたり、極度に乾燥した環境に置かれていては、松脂ワックス自体の劣化のリスクがあるため、 この麻糸を保護するためにも、靴の内部に湿気が溜まらないよう、1回履いたら最低2から3日以上の休養をさせることや、ホコリを落とすメンテナンスをお願いしているのです。 あまり知られていないことなのですが、ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、ウェルトを縫っている糸は靴を履いて歩くたびに極めてわずかですが動いています。 松脂ワックスで保護してある糸の周りに湿気があるとき(どうやら濡れているときよりも湿気がある程度の方が環境が過酷のようなのです)に靴を履くと、松脂ワックスがこすれて剥がれてしまうメカニズムのようです。 できればそんな深い部分においても理解していただいて、そうじゃなくても難しいことではありませんのでしっかりとローテーションを守っていただいて、 靴を永く愛用していただきたいと思います。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ソールの硬さ論

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ソール

最近は、普段にスニーカーを履くことが多くなっています。 そういう私も、作業の時にはスニーカーを履いているのですが、 私が思うに、足を良い状態に保つには、靴のソールやインソールがある程度硬いモノの方が良いようです。 というのも、大昔、私たちの祖先は今と比べてもっと粗末な作りの履物を履いていました。 当然に足への負担は大きくなりますが、それが当たり前の環境では今よりもずっと足が鍛えられて機能していたと考えられます。 それが、靴そのものが進化し、とっても柔らかいスニーカーを履くようになって、私たちの足がこれまで担っていた衝撃を吸収する機能を、高性能なスニーカーが担ってくれるようになりました。 そのため、私たちの足の機能が低下し、常に柔らかいスニーカーの上にある私たちの足は、外から伝わってくる繊細な信号を感じにくくなってしまっています。 つまり、常に快適な環境にある私たちの足は、怠け者になってしまったのです。 これが、たくさんの方々の足を計測して感じる私の考えです。   実際、メジャーで足を計測させていただいた際に、ある程度の力でメジャーをギューッと締めるのですが、普段からスニーカーを多用している方やあまり鍛えていない方の足は、メジャーで締めても締まりがないというか、フニャフニャしています。 対して、普段から革靴を履いている方や鍛えている方の足は、メジャーで締めたときにビシッと止まるのです。 これが、もう高齢の方だったら、身体になるべく負担をかけないように柔らかい靴をお勧めするのですが、まだまだいくらでも鍛えられるような方(私たちの工房にいらっしゃる方々はこちらのタイプです)は、どんどん鍛えていただいて足元から健康になっていただかなくてはいけないと思っています。 そのために、普段に履く靴はソールやインソールが多少硬めの革靴をお勧めしているのです。 そんなことを考慮したうえで、私たちシューリパブリックは厚い革のインソールとこのダイナイトソールの仕様をお勧めしています。 そして、ダイナイトとの相性を考えて積み上げにレザーボードを使っています。 一般的な高級靴というとレザーソールにレザーの積み上げが定番ですが、私たちの場合はステイタスやイメージよりも、実用重視でこのような仕様にしています。   いくつになっても健脚であるように、今から普段に革靴を履いてたくさん歩いて足を鍛えることは、とっても大切なことです。 特に何をするわけでもなく、ただそれだけで足を良い状態に保つことができます。 また、柔らかすぎるスニーカーを常用することは、足を怠け者にしてしまうことを知っておいてください。 勘違いしてほしくないのは、スニーカーを履いてはいけないのではなく、それらの特性をしっかりと理解した上で、上手に使い分けていただきたいということ。 ぜひ、情報として知っておいてください。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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リファーレ

今日は、Rifare自由が丘店さんで靴のオーダー会&足の計測会のイベントでした。 自由が丘店さんでは、これまで年1回のペースでこのイベントを開催していまして、今回が3回目になります。   私から見たRifareさんのイベントの目的は、とにかくたくさんのお客様にお会いし足を計測させていただいて、少しでも足に関心を持っていただき、 そして足に合った靴を履いていただくことです。 オーダー会と名前がついていますが、それはご希望されるお客様がいらっしゃったときにオーダーも受け付けていますという意味です。 埼玉の奥のほうまで行くのが大変なので、少しでも時間を節約したいという方には最適だと思います。 ともあれ、今日もたくさんの初めてお会いするお客様の足を計測させていただき、しっかりとお伝え出来たと思っています。   ところで、リファーレさんの自由が丘店は、その名の通り東急の自由が丘駅から数分のところにありまして、私は1年ぶりに行きましたが、もっと遠かったような記憶とは裏腹に歩いて数分の距離でした。 店舗自体は恵比寿店に比べるとややコンパクトで、今回はこんな感じにサンプル靴を展示させていただきました。 先日入荷したエイのような型押しの革も持って行きましたし、 もうひとつ、とってもキレイなビジネス向けの黒のスムースの革も入荷しましたので、サンプルを用意していたのですが、お越しいただいたお客様にお勧めするのをすっかり忘れておりまして、 昨日このブログでちょっとだけご紹介した革なのですが、ご興味のある方は近いうちに私どもの工房へお越しください。 とてもキレイなイタリアのキップで、3足分の入荷になっております。 お取り置きもOKです。   さて、今月は月末に神戸のSUNさんにてイベントがあります。 神戸の皆さま、どうぞお楽しみにお待ちください。 そして、本日お越しいただいた皆様、自由が丘店のY店長、大変お世話になりました。 引き続き、またよろしくお願いいたします。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

革

去る8月30日の水曜日に仕入れに行って選んできた革が、今日入荷しました。 今回選んだ革はなかなかバラエティに富んでいまして、 今日はそのうちの2つをご紹介します。 まずひとつ目がこちら。 イタリアの型押しの革です。 最近、型押しはあまり見かけなくなってきたような気がしますが、こうして改めて見てみるとなかなか新鮮です。 この型押しの柄は何と言ったらよいのでしょうか? エイっぽい? まぁ、こういう感じの革です。 見た目はエイっぽいですが、牛革です。 この革、結構厚さがあってパッと見た感じでは1.8ミリくらいありそうです。 普段使っているキップがだいたい1.3~1.5ミリくらいなので、それらに比べるとだいぶ厚いですね。 なので、このような革はこの個性を生かしてプレーンのギブソンシューズや、チャッカブーツ、もしくはプレーンのギブソンブーツなどデザイン的にはあっさり系のモノが良いかと思います。 へヴィな雰囲気にして、格好良く履いてください。 この革、ぱっと見は黒のように見えますが、じつはダークグレーとのこと。 ちょっと個性が強い革ですので、部分使いという手もあります。 モンキーブーツの一部に使ったり、フルブローグのヴァンプ(屈曲してシワができるあたりのパーツ)に使うのもアリですね。   そしてもうひとつはこちらです。 こちらは、以前に一度入荷したことがあり、初めは全く人気がなくて仕方がないので私がサンプルの靴を作ったら、同じ革で作りたいとたくさんの方から言われたイタリアの革「GLAM」です。 色はネイビーです。 ネイビーの革は最近とっても人気で、ちょっと遊び心のあるビジネスシューズを作ったり、もしくはキレイ目のカジュアルの靴を作るのに適しています。 この革は、写真で見るだけではイマイチその良さが伝わらないので少し解説させていただきますと、 前回入荷した時には、革問屋さんの担当営業さんに「良い革だ」ということを何度も言われました。 入荷が少なかったのですぐに終わってしまいましたが、今回偶然にも革問屋さんの倉庫で発見し、3枚入荷しました。 この革の特徴は、革の時点ではちょっと控えめな感じなのですが、仕上げをすると驚くくらいにキレイになり、とっても映える革なのです。 表面はあまり肌目が目立たなく、ツヤを出そうとすれば簡単に光らせることも可能です。 生地はややパリッとしていますがラスティングをおこなった印象では非常にしなやかです。 このタイプの革は、履いた時に足への負担が小さいので、快適に履いていただけます。 そういうことも含めて、とっても良い革なのだと思います。 入荷は3枚ですが、すでにご注文を頂いておりますので、あと8足分となります。   これらの革のカットサンプルは、明日のRifare自由が丘店の靴のオーダー会&足の計測会に持って行きます。 そうです、明日は自由が丘でイベントです。 すでに持って行く大きな荷物のパッキングは終わっていまして、あしたキャリーカートに積んでコロコロと引っ張っていきます。 これらの革のほかに、実はもうひとつお勧めの革がありまして、Rifareさんからイベント用に特別な革を用意してほしいとのことでしたので、そちらの革も持って行きます。 イタリア製の黒のキップですが、この革もなかなか良い感じです。 ぱっと見の雰囲気は、以前に扱っていたイルチアボックスのような雰囲気です。 色は黒で、ビジネス用の靴に適した雰囲気の革です。 この革も、ぜひご覧になっていただきたいと思います。 では、明日自由が丘でお待ちしております。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月3日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、恒例の足の計測会&靴のオーダー会のイベントを開催します。   【 お知らせ 3 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 4 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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今日は防災の日

カテゴリー: Message:伝えたいこと

ギブソンブーツ

今日はずっとラジオでZIP FMを聴いていたのですが、朝から防災の日にちなんで各番組では防災に関するテーマを掲げていました。 94年前の1923年(大正12年)の今日9月1日に関東大震災が起きたそうです。 番組ではしきりにリスナーの防災に対する備えを伝えたり、専門家が登場しては食料と飲料水の備蓄を訴えていました。 私はここ何年かの間にだいぶアウトドアに親しむようになり、火の越こし方や鍋を使ったご飯の炊き方など学びました。 アウトドアのグッズはコンパクトで合理的に作られているので、家庭にいくつか用意しておいても良いと思います。 そのほかには、私たちシューリパブリックの工房にはこんなものがあります。 カセットコンロです。 それも、風に強いヤツ。 もちろんカセットボンベもたくさん備蓄してあります。 これがあればインスタントのラーメンやみそ汁を作ることができますし、お茶を淹れることもできます。 でも、6年前半の東日本大震災で学んだことは、いくら道具があっても使いこなせないと役に立たないし、むしろ道具よりも道具が最小限でもなんとかできる対応力が必要だということ。 どんなにたくさん発電機があっても、それを動かす燃料がなければいずれ使えなくなってしまいます。 ハードとソフトがバランスよくあることがベストなのでしょう。 ですが、いくら日頃から万全に準備をしていても、いつどこで被災するかわかりません。 私は1ヶ月の内のほとんどを工房の中で過ごしていますが、それでもたまたま外出した時に被災することだって十分に考えられます。 そんなときのためにも、しっかりと備えておく必要があるわけです。 私は、普段から重たいカバンを持ち歩いていますが、いざという時に役に立つのはこれくらいです。 LEDの懐中電灯。 これはいつも持ち歩いていますし、クルマの中にはもう少し大きいヤツが2本常備してあります。 そのほかには、外出の際には電子コンパスのついている腕時計をしていることが多く、万が一の時に自宅の方に向かって帰れるようにしています。   ラジオに出ていたある専門家の方は、被災した際の「食」についてしきりに大切さを訴えていました。 普段から好きなものを備蓄するように心がけ、もし万が一被災した時でも自分の好きなものを食べることで気持ち的に前向きになれるとのこと。 さらに、普段と同じものが食べられるということもとても大切だと言っていました。 被災した時には、ただでさえ気持ちが落ち着かなくなってしまったり、心細くなってしまうのでしょうけれど、いつもと同じものを食べることで落ち着くことができるのだそうです。 普段から好きなものを備蓄し、定期的に入れ替えるためにそれを食べて、いざという時に備えるのは確かに必要なことだと思いました。   ところで、靴屋から見た災害に備えるための靴というと、 これは東日本大震災の時にすでに経験されたことと思いますが、帰宅するために長時間歩かなくてはいけないことが考えられますので、長時間歩ける靴です。 ここはファッションのことはちょっと置いといて、私が考えるところで長時間歩くために適しているのはこれです。 ギブソンブーツです。 オーダーメイドである必要はありませんが、長時間歩いた際に靴擦れができるような足に合っていないモノはNGです。 足に合っているという前提になります。 なぜギブソンブーツが適しているのかと言いますと、 その時が厚いのか寒いのかわかりませんが、もし寒いのだとしたら足首を覆っている方が疲れにくく、寒くないとしても足首あたりまであるブーツの方が横方向のブレを押さえることができますので有利になります。 また、足元に何が落ちているかわかりませんから、ソールの薄いスニーカーなどでは危険なことがあります。 もちろん道具としての靴を考える前に体力や身体の調子の良し悪しも大きな要因となるわけですが、 同じ条件であるとすれば、靴自体がクタクタで足の腱に負担をかけるよりも、靴がしっかりとしていて腱に負担をかけない方が疲れにくいことは容易に想像できるはずです。 一般論で言うなら、土踏まずのあたり(専門用語でウェストと言います)があまり細くなっていないでしっかりとしていて丈夫なモノ(例外もあります)が長時間歩いた時に疲れにくいと言えるでしょう。 靴の場合は、単に道具としてではなくファッションの要素も入ってくるため、すべて災害に備えてというわけにはいかないかもしれませんが、 災害時のことを考えた靴を選ぶのであれば、上記のようなウェストから後ろがしっかりしていて、正しいフィッティングが得られるものを選んでください。 自分ではちょっと判断できないという方は、明後日の9月3日(日)にRifare自由が丘店さんにて足の計測会&靴のオーダー会のイベントを開催しますので、ご相談にお越しください。   災害は起こらないに越したことはありませんが、過去の事例からすると必ずいつかは起きると言われていますので、日頃から備えておく必要があるのは間違いありません。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月3日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、恒例の足の計測会&靴のオーダー会のイベントを開催します。   【 お知らせ 3 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 4 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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