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ときどき修理

カテゴリー: @ Work:アットワーク

チャッカブーツ

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 先週はお休みを金曜日の午後に振り替えたので、まだ何日も経っていませんが、休めるときにはしっかりと休みます。 そして、今日は用事があって近所のアウトレットモールに行ってきました。 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、佐野プレミアムアウトレットというアウトレットモールがありまして、加須から行くのなら一般道で行っても40分くらいで着きます。 何年か前に近隣の自治体と合併して加須市が大きくなったので、加須市の端からだともっと近いです。 とはいえ、近いけれどそんなに頻繁に行きません。 年に1度くらい、多くても2度くらい、本当に用事があるときだけです。 以前はアウトレットモールがもっとおもしろかったような気がするのですが、最近はアウトレットの魅力というか必要性というか、そういうものが以前に比べて薄れているように感じます。 「暇だからアウトレットモールに行こう。」 なんてことはまずありませんし、何となく行って気に入ったものがあったら買うということもなくなりました。 ましてや、安いから買うということもほとんどなくなってきていて、それは私だけではなく、たくさんの方が同じように感じているのではないかと思います。 必要なもの、もしくは欲しいものがあって、それをどこで買うのか探して、売っているところで買うという流れです。 以前と比べると優先順位が変わっていて、値段ではなくそのモノ優先となりました。 妥協して2個買うのなら、妥協しないで1個買った方が良いという買い方です。 なので、わざわざアウトレットに行かなくてもということになってしまうのです。 ちなみに、私は何を買いに行ったのかと言いますと、アウトドア用の折り畳みのテーブルです。 すでに廃盤になってしまったヤツがほしくて、もしかしたらあるかもしれないと思って行ったのですが、残念ながら狙っていたものはありませんでした。   さて、少し前に修理でお預かりしたHTさんのチャッカブーツです。 今はすでに完成していますが、これは完成の少し前の時の写真です。 ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、手作業でウェルトをかけなおすことができるという大きなメリットがあるため、以前にウェルトを縫った時の穴をそのまま使って新しいウェルトを縫うことができます。 ウェルテッドの靴は、ウェルトを交換しないでソールを交換できるというメリットもあるのですが、インソールを加工してリブを作っていることなどの理由でパーツがわずかながら痩せてしまい、ウェルトも縫いなおした方がシャキッと仕上がるため、 修理のご依頼を頂いた時に靴の状態を確認して、ウェルトから交換をお勧めすることもあります。 このHTさんのチャッカブーツは、ウェルトを縫っている糸が切れてしまったため、縫いなおしをさせていただきました。 内部にセットしてあるボトムフィラーを新しいものと交換したり、インソールやアッパーの革の内側に入っている部分のメンテナンスもして、 靴自体がとってもシャキッと蘇ったようです。 このあと、仕上げをして完成となります。 履き込んで足に馴染んだ靴を一度修理して、また良い状態に蘇ったモノは、新品よりもさらにずっと履きやすいのです。 永く履けて、ずっと快適である靴は、足に合わせて作ったオーダーメイドならではです。 使い捨てのモノでは、こういう経験はできません。 ちゃんと作られているものを、永く愛用するという文化を、もっとたくさんの方々に知っていただきたいと思います。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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