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ソールの硬さ論

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話

ソール

最近は、普段にスニーカーを履くことが多くなっています。 そういう私も、作業の時にはスニーカーを履いているのですが、 私が思うに、足を良い状態に保つには、靴のソールやインソールがある程度硬いモノの方が良いようです。 というのも、大昔、私たちの祖先は今と比べてもっと粗末な作りの履物を履いていました。 当然に足への負担は大きくなりますが、それが当たり前の環境では今よりもずっと足が鍛えられて機能していたと考えられます。 それが、靴そのものが進化し、とっても柔らかいスニーカーを履くようになって、私たちの足がこれまで担っていた衝撃を吸収する機能を、高性能なスニーカーが担ってくれるようになりました。 そのため、私たちの足の機能が低下し、常に柔らかいスニーカーの上にある私たちの足は、外から伝わってくる繊細な信号を感じにくくなってしまっています。 つまり、常に快適な環境にある私たちの足は、怠け者になってしまったのです。 これが、たくさんの方々の足を計測して感じる私の考えです。   実際、メジャーで足を計測させていただいた際に、ある程度の力でメジャーをギューッと締めるのですが、普段からスニーカーを多用している方やあまり鍛えていない方の足は、メジャーで締めても締まりがないというか、フニャフニャしています。 対して、普段から革靴を履いている方や鍛えている方の足は、メジャーで締めたときにビシッと止まるのです。 これが、もう高齢の方だったら、身体になるべく負担をかけないように柔らかい靴をお勧めするのですが、まだまだいくらでも鍛えられるような方(私たちの工房にいらっしゃる方々はこちらのタイプです)は、どんどん鍛えていただいて足元から健康になっていただかなくてはいけないと思っています。 そのために、普段に履く靴はソールやインソールが多少硬めの革靴をお勧めしているのです。 そんなことを考慮したうえで、私たちシューリパブリックは厚い革のインソールとこのダイナイトソールの仕様をお勧めしています。 そして、ダイナイトとの相性を考えて積み上げにレザーボードを使っています。 一般的な高級靴というとレザーソールにレザーの積み上げが定番ですが、私たちの場合はステイタスやイメージよりも、実用重視でこのような仕様にしています。   いくつになっても健脚であるように、今から普段に革靴を履いてたくさん歩いて足を鍛えることは、とっても大切なことです。 特に何をするわけでもなく、ただそれだけで足を良い状態に保つことができます。 また、柔らかすぎるスニーカーを常用することは、足を怠け者にしてしまうことを知っておいてください。 勘違いしてほしくないのは、スニーカーを履いてはいけないのではなく、それらの特性をしっかりと理解した上で、上手に使い分けていただきたいということ。 ぜひ、情報として知っておいてください。   ★★★お知らせ★★★ 【 お知らせ 1 】 11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。 日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。 詳細はコチラをご覧ください。   【 お知らせ 2 】 9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。 なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。 どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。   【 お知らせ 3 】 雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。 こちらをご参照ください。 今年は茶系のギブソンシューズです。 受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。 ご希望の方は、お早めにご連絡ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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