今日はずっとラジオでZIP FMを聴いていたのですが、朝から防災の日にちなんで各番組では防災に関するテーマを掲げていました。
94年前の1923年(大正12年)の今日9月1日に関東大震災が起きたそうです。
番組ではしきりにリスナーの防災に対する備えを伝えたり、専門家が登場しては食料と飲料水の備蓄を訴えていました。
私はここ何年かの間にだいぶアウトドアに親しむようになり、火の越こし方や鍋を使ったご飯の炊き方など学びました。
アウトドアのグッズはコンパクトで合理的に作られているので、家庭にいくつか用意しておいても良いと思います。
そのほかには、私たちシューリパブリックの工房にはこんなものがあります。
カセットコンロです。
それも、風に強いヤツ。
もちろんカセットボンベもたくさん備蓄してあります。
これがあればインスタントのラーメンやみそ汁を作ることができますし、お茶を淹れることもできます。
でも、6年前半の東日本大震災で学んだことは、いくら道具があっても使いこなせないと役に立たないし、むしろ道具よりも道具が最小限でもなんとかできる対応力が必要だということ。
どんなにたくさん発電機があっても、それを動かす燃料がなければいずれ使えなくなってしまいます。
ハードとソフトがバランスよくあることがベストなのでしょう。
ですが、いくら日頃から万全に準備をしていても、いつどこで被災するかわかりません。
私は1ヶ月の内のほとんどを工房の中で過ごしていますが、それでもたまたま外出した時に被災することだって十分に考えられます。
そんなときのためにも、しっかりと備えておく必要があるわけです。
私は、普段から重たいカバンを持ち歩いていますが、いざという時に役に立つのはこれくらいです。
LEDの懐中電灯。
これはいつも持ち歩いていますし、クルマの中にはもう少し大きいヤツが2本常備してあります。
そのほかには、外出の際には電子コンパスのついている腕時計をしていることが多く、万が一の時に自宅の方に向かって帰れるようにしています。
ラジオに出ていたある専門家の方は、被災した際の「食」についてしきりに大切さを訴えていました。
普段から好きなものを備蓄するように心がけ、もし万が一被災した時でも自分の好きなものを食べることで気持ち的に前向きになれるとのこと。
さらに、普段と同じものが食べられるということもとても大切だと言っていました。
被災した時には、ただでさえ気持ちが落ち着かなくなってしまったり、心細くなってしまうのでしょうけれど、いつもと同じものを食べることで落ち着くことができるのだそうです。
普段から好きなものを備蓄し、定期的に入れ替えるためにそれを食べて、いざという時に備えるのは確かに必要なことだと思いました。
ところで、靴屋から見た災害に備えるための靴というと、
これは東日本大震災の時にすでに経験されたことと思いますが、帰宅するために長時間歩かなくてはいけないことが考えられますので、長時間歩ける靴です。
ここはファッションのことはちょっと置いといて、私が考えるところで長時間歩くために適しているのはこれです。
ギブソンブーツです。
オーダーメイドである必要はありませんが、長時間歩いた際に靴擦れができるような足に合っていないモノはNGです。
足に合っているという前提になります。
なぜギブソンブーツが適しているのかと言いますと、
その時が厚いのか寒いのかわかりませんが、もし寒いのだとしたら足首を覆っている方が疲れにくく、寒くないとしても足首あたりまであるブーツの方が横方向のブレを押さえることができますので有利になります。
また、足元に何が落ちているかわかりませんから、ソールの薄いスニーカーなどでは危険なことがあります。
もちろん道具としての靴を考える前に体力や身体の調子の良し悪しも大きな要因となるわけですが、
同じ条件であるとすれば、靴自体がクタクタで足の腱に負担をかけるよりも、靴がしっかりとしていて腱に負担をかけない方が疲れにくいことは容易に想像できるはずです。
一般論で言うなら、土踏まずのあたり(専門用語でウェストと言います)があまり細くなっていないでしっかりとしていて丈夫なモノ(例外もあります)が長時間歩いた時に疲れにくいと言えるでしょう。
靴の場合は、単に道具としてではなくファッションの要素も入ってくるため、すべて災害に備えてというわけにはいかないかもしれませんが、
災害時のことを考えた靴を選ぶのであれば、上記のようなウェストから後ろがしっかりしていて、正しいフィッティングが得られるものを選んでください。
自分ではちょっと判断できないという方は、明後日の9月3日(日)にRifare自由が丘店さんにて足の計測会&靴のオーダー会のイベントを開催しますので、ご相談にお越しください。
災害は起こらないに越したことはありませんが、過去の事例からすると必ずいつかは起きると言われていますので、日頃から備えておく必要があるのは間違いありません。
★★★お知らせ★★★
【 お知らせ 1 】
11月に愛知県一宮市にてイベントを開催します。
日頃から自らの手で作り出している実践的なクリエーターが集結して、パフォーマンスや商品の販売をします。
詳細はコチラをご覧ください。
【 お知らせ 2 】
9月3日(日)に、自由が丘のRifare自由が丘店さんにおいて、恒例の足の計測会&靴のオーダー会のイベントを開催します。
【 お知らせ 3 】
9月30日(土)と10月1日(日)に、神戸三宮のSUNさんにて、靴のオーダー会のイベントを開催いたします。
なかなか埼玉のシューリパブリックの工房までお越しいただくのが難しい方、オーダーのチャンスです。
どんな靴を作っているのか、見にいらしていただくのも大歓迎です。
【 お知らせ 4 】
雨の日&出張用の靴は、只今ご注文を承っています。
こちらをご参照ください。
今年は茶系のギブソンシューズです。
受け付けは9月18日(祝)までの予定ですが、革がなくなり次第終了となります。
ご希望の方は、お早めにご連絡ください。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。