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ギブソンブーツとチャッカブーツ

今日お越しいただいたお客様のアトムさん(ニックネーム、私が名付けました)は、2年ほど前に2足のブーツを納品させていただいたお客様です。 1足は黒のギブソンブーツ、そしてもう1足は茶のチャッカブーツです。 アトムさんは、これまでにけっこうたくさんの靴を購入されているのですが、なかなか足にピタリと合うものがなくて困っていらっしゃったようです。 足が平たくて幅も広め、でも屈曲点あたりは結構薄くておまけにアーチが低め。 さらに、夕方になると足がむくみやすく、汗もたくさんかくそうです。 そんなアトムさんが納得できる靴がなかなか見つからなかったそうです。 有名ブランドの靴を買って履いてみたけれど、履き初めはちょっときつめだったのがいつの間にか緩くなってしまったり、かと思うと違うブランドの靴はいつになってもきついままだったり・・・。 そんな経験を経て、私たちシューリパブリックにいらっしゃったと記憶しています。 私たちシューリパブリックで製作した2足のブーツは、履き初めのころのギブソンブーツはちょっと硬めで、筒が引っかかる感じがありましたが、 チャッカブーツの方は比較的ストレスなく履いていただけたそうです。 そして、2年ほど経過して靴とその履き心地がどう変化したかと言うと、 ギブソンブーツはもう何も言うことなしで、唯一あるとすればブーツであるために脱ぎ履きがやや面倒なことくらい。 そしてチャッカブーツはと言うと、革の色が明るい茶色だったこともあって、汚れが目立つことや、ギブソンブーツに比べるとホールドがやや甘い感じがするそうです。 そう聞いて確認させていただきましたが、これはチャッカブーツのデザイン的な問題と言いますか、押さえている部分が比較的足首の近くになるため、土踏まず当たりの締まり具合がちょっと足りないようでした。 じつは、これは履く方のお好みと言える部分でもあるので、一概に良いとか悪いとかいうことができないのですが、アトムさんには土踏まず当たりのホールドが足りなかったということになります。 ただ、履いていて不快というわけではなく、例えるなら何も履いていない感じとのことでしたので、今後修理などの時に一緒に調整をさせていただきたいと思います。 また、どちらの靴にも言えることなのですが、インソールがしっかりと沈んでいて良い感じに成長していました。 ローテーションに関しても、適度に休ませていると見えて、インソールの状態も良かったです。 初めのうちは、ギブソンブーツはちょっと硬かったようですが、ちゃんと成長させると快適なブーツになるということです。   これはハンドソーンウェルテッドのどの靴にも言えることなのですが、履き初めでピタリちょうど良いフィッティングだと、靴が成長した時にインソールが沈んで緩くなってしまいます。 私たちシューリパブリックは、その靴のアッパーの革との兼ね合いも考えて、ある靴はちょっとタイト目に、ある靴はさほどタイトではないようなセッティングで製作します。 さらに、アッパーの革のみではなく、お客様の体格や足の形状も考えてそのタイトさを決めています。 なので、ぜひハンドソーンウェルテッドの靴は最低半年から1年くらい履き込んで、ちゃんと成長させていただけるようにお願いいたします。 ちゃんと成長すれば、その先は永い間快適に履いていただけるはずです。 靴と仲良くお付き合いください。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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オーダーメイド靴

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そして、このお休みを利用して、ウチの家内と一緒に年に1度の健康診断に行ってきました。 私が住む加須市では、40歳から特定健康診査という市でやっている健康診断を受けることができます。 指定された市内のクリニックや病院に行って検査を受けるわけですが、なかなかこういった健康診断と言うのは半強制的じゃないと行かないので、このようなシステムがあることは非常に嬉しい限りです。 ちなみに、私は健康診断に関しては学校の成績よりもはるかに良くて、いわゆる健康優良人です。 でも、だからと言って安心していてはいけませんから、日頃から身体を良い状態に保てるように心がけたいと思います。 また、これからよりいっそう寒くなりますが、身体は常に暖かく保てるように気を付けたいと思います。   靴に関しても、私たちシューリパブリックでは6か月点検と称して、お客様がどのように履いていらっしゃるかの確認をさせていただいております。 主な目的は、ハンドソーンウェルテッドの靴のお取り扱いに慣れないお客様が、正しい履き方をされているかを確認するためのものです。 履き初めのころに正しい履き方をしていないと、靴のスペックを十分に引き出すことができなくなってしまいますので、ヒモの締め具合やちょっとした取り扱いに関して確認をさせていただいております。 併せて靴の状態も確認させていただいておりますが、それは正しいローテーションをされているかとか、靴における不具合はないかなどの確認のためです。 こちらの都合でご案内をさせていただくことが多いのですが、一度確認してもらおうかと言う方は、お気軽にご連絡ください。   さて、オーダーメイドの靴から思い浮かべる特徴と言うと、まず足のサイズに合っているとか、自分の好きな素材や色の革を使えるということだと思います。 たしかに、欲しいモノや足に合ったモノが見つからない時のオーダーメイド靴を選ぶ理由はそこにあると思いますが、ひとことでオーダーメイド靴と言った時に知らなければ知らないで素通りしてしまうかもしれない大きな違いがあります。 それは、靴のつくりであり製法と言われる作り方なのです。 オーダーメイドと言えば、一般的には1足1足お客様の足に合わせて丁寧に作ります。 丁寧に作るという裏には、少量生産であり、機械による大量生産ではとてもできない緻密な作りと言うことがあるのです。 ですが、製法がもたらす履き心地や靴としての使い勝手の違いは思いのほか大きく、同じオーダーメイドでもそんなに違うのかと驚かれるかもしれません。 その中でも手間のかかる製法がハンドソーンウェルテッドです。 ハンドソーンウェルテッドでは、手作業で製作するメリットを生かして「こうしたらよい靴になる」ということをとことん実現しています。 長時間履いていても疲れにくいこと、何年も履いてどこかが傷んできたり修理が必要になった時には、しっかりと修理ができること、そしてそもそもがそのように修理をして使うことを前提に作られていること、 そんな製法です。 ですが、昨今では製法うんぬんよりもオーダーメイドであるということが独り歩きをして、本来伝わるべきことが十分に伝わっていないように思います。 「オーダーメイド靴」と一言でネット検索をしても、製法における違いなどその裏に隠れている大きな違いまではなかなかわかりません。 価格の差があって、なんだかわからないけれど足に合っていれば良いということで安価なものを選んで、結果的に思っていたモノとは違うと言うことを後で知るということになる可能性もあります。 靴の製法は、靴を選ぶうえで非常に重要な要素です。 このことは、ぜひ知っておいていただきたいと思います。   でも、なぜそんなことを言いだすのかということですが、 最近寒くなってきまして、暖かいコートがほしいと思ってリサーチしていまして、 メルトンだったり、ウールだったり、ダウンだったり、いわゆる検索ワード的には良さそうなキーワードが目につくところに書いてあって、一見良さそうなものがたくさんあったのですが、 よくよく見ていくと、メルトンやウール混と言ってもポリエステルがメインだったり、もしくはペラペラだったり、ダウンでも嘘ではないけれどたいして暖かくないようなモノだったりして、 結局は安い商品はそれなりで自分が思うようなものを買おうとすると結構な値段になってしまうということがわかったのです。 特に今年は皆さん忙しいようで、ついネットで買い物をしてしまいがちですが、やっぱり基本は自分の目で実際に確認して選ぶということが良いと思います。 そんな私の経験から、「オーダーメイド」「素材選べる」「足に合っている」と良いところばかり目につくような状況において、 じつはそのほかにももっとちゃんと確認をしてほしいところがあるということを伝えたいと思いました。 あとは、作り手はちゃんと考えてモノ作りをしていますので、時間があるのであれば直接会って注文できるところが良いと思います。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

スウェード

ここのところ、革が入荷した話ばかり書いていますが、決して話題を小出しにしているのではなく、ひとつずつ丁寧にご紹介させていただいています。 というのも、以前は入荷した革をすべてご紹介していたのですが、まとめてご紹介してしまうとどうしてもひとつひとつに対するアテンションが小さくなってしまって、 あとから・・・、 「そんな革、入っていたの?」 ということが頻繁にありました。 毎日このブログをご覧になってくださっている方もいらっしゃいますし、まとめてご覧になってくださっている方もいらっしゃいます。 まとめてご覧になると、そうそう細かいことに注意を払うのは大変ですから、なるべくちゃんと伝わるようにと考えているわけです。   さて、今回ご紹介するのは、かなり前に生産が終わってしまって、私たちシューリパブリックでもそろそろ終わりそうなあのスコッチスウェードです。 それも、これまでに入荷したことのない色。 こちらです。 こげ茶と茶色の中間色です。 「こげ茶は以前に扱っていたんじゃないの?」 と言う方、以前から扱っていた#38番色と比べてみましょう。 この小さなカットがこれまで扱っていた#38番色です。 それに比べると、そこそこ明るいですね。 これくらい柔らかい色のスウェードでしたら、明るいグレーのパンツに合わせても全く違和感がありませんし、 デニムにも合いますし、もちろんチノパンにも良く合います。   ちなみに、このスコッチスウェードって何?と言う方のために、簡単にご説明いたしますと、 私たちシューリパブリックがスタートしたころから扱っていた、非常に厚みがあってしっかりしているスウェードです。 通常のスウェードは、革の深層の繊維の粗い部分を使うので、どうしてもザックリとした雰囲気になってしまっていましたが、 このスコッチスウェードは比較的表面に近い部分を使っているそうで、ヌバックの表面とさほど変わらないくらいのキレイな仕上がりになっています。 また、生地自体もとっても丈夫なので、一般的に目にするベロアのような頼りない素材とは全く違うモノです。 そんな素晴らしいスコッチスウェードでしたが、それだけのクオリティの生地が入手できなくなったという理由で、数年前に生産が終わってしまいました。 とっても残念です。 今あるのは、最後のロットをごっそりと買ってきたものです。 まだご覧になっていない方は、ぜひ一度工房にいらして見てみてください。   でも、どうして今頃になって出てきたのかと言いますと、私も全くわかりません。 偶然に革問屋さんの倉庫の中で見つけて、担当営業さんに確認してスコッチスウェードだということがわかったくらいです。 もしかしたら、この色は量産されていないかもしれないので、サンプルの革かもしれません。 いずれにしても、これだけ入荷しましたので、ご希望の方はお早めにお取り置きのご連絡をいただきますようお願いいたします。 今回の入荷は、2足分です。 (ご好評につき、こちらの革は終了しました。ありがとうございました。)   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ラスティング

カテゴリー: @ Work:アットワーク

ラスティング

余談なのですが、何かのきっかけでAnkerの PowerHouse というバッテリーのことを知りました。 こんな感じのモノです。 これは何かといいますと、簡単に言ってしまえばポータブル電源です。 商品のページをリンクしておきますので、興味のある方はご覧ください。 → https://www.anker.com/jp/products/variant/PowerHouse/A1701011 私は、普段から荷物が多いと言われる方で、1泊や2泊の出張でも荷物が持ちきれなくて宿に箱を送っています。 おまけに、持ち歩くリュックも大きくて重くて、よく「何が入っているの?」と言われますが、 普通に手帳や財布やパソコンやモバイルバッテリーやタブレットやカメラくらいしか入っていません。 でもよくよく考えると、モバイルバッテリーは容量が大きいモノだったり、カメラのスペアバッテリーを2個くらい持っていたり、パソコンとタブレットと両方持っていたり、 ムダといえばムダなものなのかもしれません。 ちなみに、出張の時に宿に送る箱には、着替えと履き替えるための靴しか入っていません。 とにかく、私はきっと余計なものを持ち歩いているので、荷物が重くなってしまうということに気付き、 さらに言うと、こんな時のためにあれを準備しておこうというものが多すぎるのでしょう。 カメラのスペアバッテリーは1つで十分ですし、モバイルバッテリーはいざという時のためのモノですので、最小限で十分です。 そんな性格なので、このAnkerのPowerHouseは、私にとってきらりと光る魅力的なものでした。 もし、また大きな地震があって電気が止まってしまったらとか、キャンプに行ったときに使えるかも?と思ったりもしたのですが、 よくよく考えてみると、ポータブル電源はあくまでも緊急用の一時しのぎの電源であり、容量は結構大きそうに見えて実は100VのAC電源としてはちょっと足りなかったりして、 あまり使える環境が多くないような気がしてきました。 そもそも、キャンプの時は自然を楽しむために行くのですから電源なんてスマホを充電するくらいで十分ですし、 災害時の電源として考えたときには、たぶんすぐに使い果たしてしまうでしょう。 電気で熱を発生させるのは、あまり効率が良くないと聞いたこともありますし・・・。 そんなわけで、私のワクワクは一瞬にして消え去りました。 もし、電気が止まってしまったら、カセットコンロでご飯を炊きますし、家にはキャンプ用のランタンがたくさんあります。 念のためにと言って買ったエネループも数十本あります。 我が家には要らないな、これ。   さて、余談はそれくらいにして、今日はラスティングをしました。 先日クロージングをご紹介したオックスフォードの作業の続きです。 インソールのリブ加工をして、アッパーにトゥパフ(つま先の芯)とスティフナー(カカトの芯)をセットして、いざラスティングです。 じつはこの作業、先日の一宮のイベントで私がやったパフォーマンスと同じです。 あの時にご覧になってくださった方は、そうそうこんな感じだったと思いだしていただければ良いですね。 イベントのパフォーマンスでは、シュリンクの革のギブソンシューズでしたが、今回はもう少し堅いスムースの革のオックスフォードです。 つま先をクギで仮留めし、続いて親指のあたり、小指のあたり、ジョイントのあたりの外側と内側を仮留めします。 そうすると、おおよその形になります。 この状態では、まだ完全に引いていないのですが、それでも甲の浮きはありません。 また、ラスティングは引く方向がとっても大切で、カカトのカウンターポイント(シューズのカカトの一番上よりちょっと下の部分)から放射状に引くことで、履き口がパリッとして靴自体も型崩れしにくいモノになります。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革

昨日ご紹介しました革のほかに、こんな革も入荷しています。 イギリスのチャールズFステッドの革2色。 ひとつは、ちょっと濃い目の青です。 ネイビーほど濃くなくて、さらにかなりオイルを含んでいます。 こちらの革はプルアップ(引っ張ると色がうすくなるタイプ)ですので、完全にカジュアル仕様としてご検討ください。 ラスティングでつま先やカカト周りの色が薄くなると思いますので、その部分に仕上げでミンクオイルを塗って、結果的にやはりオイルっぽい仕上がりになります。 革自体は見た目よりも柔らかく、適度にしなやかです。   そしてもうひとつの方がちょっと濃い目のグリーンです。 青と色違いですので、基本的なところは同じです。 そして、やはりプルアップですので引くとこんな感じに色が薄くなります。   どちらも1枚ずつの入荷になりますが、青の方は少し大きいので2足分、グリーンの方は1足分です。 そして、どちらの革にも言えることなのですが、もともとの生地にキズが多いようで、それらを味として見ていただける方にご注文いただければと思います。 決して裂けていると割れているようなキズではなく、いわゆる凹凸の出ない擦りキズです。 ご興味のある方は、ぜひ一度実物をご覧になってみてください。   また、革のお取り置きに関しましてご案内させていただきます。 私たちシューリパブリックでは、常に革の入荷が少量であることもあり、ご興味をお持ちいただいたお客様には革をお取り置きさせていただくサービスをさせていただいております。 革のお取り置きは、基本的にご連絡を頂いた日から3か月間となります。 よろしくお願いいたします。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革が入荷しました

カテゴリー: Leather:革入荷情報

elbamatt

先日、仕入れに行って発注してきた革が、今日入荷しました。 今回入荷したのは、なかなか興味深い革です。 まずは、こちらから。 TEMPESTI社のELBAMATTのやまぶき色です。 やまぶき色なんて全然考えてもいなかったのですが、革問屋さんに行って倉庫の中を探しているときに偶然見つけ、見てみたらとってもステキな色でした。 そんな素敵な革なのですが、残念なことに今回入荷したのは35デシのみで1足分です。 この革でどんな靴を作ったら格好よいか考えてみましたが、きっとどんなデザインでも格好よく仕上がりそうです。 フルブローグのブーツや、プレーンのギブソンブーツ、チャッカブーツ、もしくはギブソンシューズやギリーシューズ、ちょっとひねってギリーシューズのフルブローグ仕様というのも格好よさそうです。 ご希望の方、お早めにご連絡ください。 そして、もうひとつがこちらです。 数年前に入荷して、大人気だったELBAMATTのダークグリーン。 この色も、とってもステキです。 このダークグリーンは、光の当たり方で雰囲気が大きく変わる革で、たとえばちょっと暗い室内だと黒っぽく見えたりしますが、お天気の良い日なら鮮やかなグリーンがはっきりわかります。 そして、おもしろいのがこのグリーンに合わせるウェルトで雰囲気が全く変わってくるのです。 おとなし目に黒のウェルトを合わせれば、上品な仕上がりになるのに対し、 生地色のウェルトを合わせると、遊び心いっぱいのカジュアルな靴になります。 そんな遊び方もできるダークグリーンの革です。 こちらのダークグリーンは、3足分の入荷です。 どちらもオイルをやや多めに含んでいますので、革が厚い割にはしなやかなのと、雰囲気的にカジュアルテイストであるという特徴があります。 せっかくのオーダーメイドなので、ちょっとだけ遊び心を加えて、個性が光る靴を作ってみましょう。   そして、12月9日(土)と10日(日)は、大阪のRifare大阪店さんで恒例のイベント開催です。 たくさんのお客様の足を計測させていただいて、皆さまにより快適に靴を履いていただくお手伝いができればと考えております。 なかなかご自身の足の特徴や適した靴のサイズを知る機会がまだまだ少ないと思いますので、 ぜひ北堀江のRifare大阪店へお越しください。 本日ご紹介した革を使った靴のオーダーもできます。 どちらも入荷の量が少ないので、これらの革を使ってオーダーしようとお考えの方はあらかじめ革をお取り置き希望のご連絡をいただけると良いかと思います。 入荷が少ないため、早い者勝ちとさせていただきます。 通常のハンドソーンウェルテッドの靴のオーダーも承ります。 サンプルの靴も用意させていただきますので、どんな靴か見にいらっしゃるというのも歓迎です。 同業の方も歓迎です。 靴の業界を盛り上げていけるように、いろいろとお話ができると嬉しいです。 皆様のお越しをお待ちしております。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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革を改めてご紹介

カテゴリー: Leather:革入荷情報

メイン

もうすぐ新たに革が入荷する予定ですが、その前にこの革をご紹介させていただきたいと思います。 TEMPESTI社のMAINE(メイン)という革です。 TEMPESTIは、タンニンなめしの革を良い雰囲気に仕上げることで定評があるタンナーで、このMAINEも然りの革です。 入荷したのは、このネイビーのほかに茶系とグレー系のモノがありますが、私の今の気分ではこちらのネイビーがお勧めです。 革の雰囲気はカジュアル的な仕上がりですが、例えば男性ならジャケットにチノパンとか、ジャケットにデニムというスタイルに合わせていただくと、この革の良さが出せるのではないでしょうか。 そういうカジュアルって、なかなか説明が難しいですよね。 一般的にカジュアルというと、アメリカのレッドウィングのアイリッシュセッターや、ワーク系のブーツにちょっとワイルドな雰囲気のデニムのパンツというスタイルをイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが ブリティッシュのカジュアルでは、ツイードのジャケットを着てウールのパンツを履いているようなスタイルもあるのです。 まぁ、そんな型にハマったスタイルばかりではなく、実際に履く方がお好きな雰囲気で合わせていただければ良いので、細かく限定する必要はないと思います。 私がこの革を使った靴でイメージしているのは、大人の男性がウールのコートを着て、もしくはダウンジャケットを着て、落ち着いたカジュアルの雰囲気で履くような靴です。 あくまでも私のイメージですので、それにこだわる必要はありません。 とにかく、ちょっと上品な雰囲気であまり堅くなり過ぎず、それでいて革自体はとてもしっかりしているモノなので、大人のカジュアルの靴として1足持っているといろいろと使えるのではないかと思っています。 そんな靴のデザインは、やっぱりブーツをお勧めしたいです。 ギブソンブーツやチャッカブーツがこの革の雰囲気に合いそうです。 仕上がりはキレイな革ですが、決して繊細な革ではなく、良い感じにリラックスして履けるようなタイプです。 そして、厚みは結構厚くて約2ミリほど。 何となくイメージしていただけましたでしょうか? 履き込むごとにオイルを塗り込んで、良い感じの成長が期待できる革です。 比較的若い牛の革ですので、あまりザックリしたシワではなくキレイなシワが入りそうな感じです。 入荷は2枚で、6足分です。 すでにこの革を検討されていらっしゃる方もいるので、気に入っていただけた方はぜひ一度実物をご覧になってみてください。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。 ③只今、ダイナイトのトップピース(カカト)をお手ごろな価格で交換するプランを実施中です。詳しくは、11月22日の記事をご覧ください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンブーツ

余談ですが、先日カメラをいじっていて、モノクロの写真を撮ってみたところ、こんな写真が撮れました。 私の足元を撮ったものです。 ペンタックスのカメラには、ハードモノクロ(だったかな・・・?)というフィルターがあって、単なるボヤーっとしたモノクロではなく、ちょっとだけアーティスティックなモノクロ写真を撮ることができます。 でも、そんなこともすっかり忘れていました。   それにしても、ここ最近は急に真冬のような気候になりましたね。 あまりにも寒くて、真冬用の暖かいコートがほしくなって、お昼ご飯を食べながらZOZOTOWNを覗いていたところ、 先日イベントでお世話になった一宮のメルトンを使ったコートがりました。 お世話になったのはほんの一時でしたが、それでもたくさんの一宮の方々と知り合うことができたり、何度も足を運んでリサーチをして歩き回ったので、やっぱり親しみはあります。 そもそもは、来てくださるお客様に一宮に対して親しみを持っていただきたいと思っていたのに、私が一番親しみを持っているようですね。 そんな一宮のメルトンを使ったコートはUNITED TOKYOというブランドのモノで、さらにそのUNITED TOKYOというブランドをリサーチしてみたところ、国産と高い原価率を売りにしているようでした。 服の原価率ってどれくらいなのか、実際のところ私は詳しくないのでわかりませんが、このUNITED TOKYOの場合は原価率が50%以上としているそうです。 つまり、20,000円の商品なら原価は10,000円以上ということになります。 こういうところでこんな話をして良いのかどうかわかりませんが、例えば先日一宮のイベントで販売したグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツやギブソンブーツは、服のブランドと同じような原価計算の仕方をすると、何と原価率が80%を超えます。 材料はかなり良いもの(イタリアの有名タンナーの革や栃木レザーのインソールなど)を使い、少量生産で丁寧に製作し(一部外注で工場にお願いしました)、丁寧に仕上げをして箱に詰めたものです。 それに加えて私が一宮まで出向いて販売していますので、その販売経費まで加えると利益なんて出ません。 言い方を変えれば、この靴を買った方はとってもラッキーということです。 では、どうしてそんなに損をしてまでグッドイヤーウェルテッドの靴を販売したのかと言いますと、 そもそもがこのグッドイヤーの靴で利益を出そうとしていたのではなく、あくまでもこれらは宣伝広告として考えていまして、 作り手を知っていただくには実際に製品を使っていただくのが一番早いですから、これらの靴を多少損をしてでも履いていただいて、ファンになっていただきたいと考えたのです。 ちょっと違うかもしれませんが、女性誌で高価な付録がついていても採算が合うのと似ているのかもしれません。 実際に履いて購入してくださったお客様たちは、本当に気に入って買ってくださいました。 実際にお客様とお会いしてお話をして、そのことがわかっただけでも十分なメリットです。 そして、売り切れなかったグッドイヤーウェルテッドのギブソンシューズ(ネイビー)とチャッカブーツ(黒)は、今は長野市のIVY PRODUCTSさんに置いていただいています。 こちらで購入できますので、もしお近くの方はぜひお店の方に行ってみてください。 JRの長野駅からすぐです。   さて、今日は久しぶりに今は茨城年にお住いのAさんがいらっしゃいました。 たぶん、4年ぶりくらいだと思いますが、全然変わっていなくてとってもお元気そうでした。 そのAさんが履いていらっしゃったギブソンブーツです。 ギブソンブーツは、黒い革でまじめな雰囲気で作るとビジネス仕様になりますが、このようなちょっと遊び心のある革を使って作るととってもカジュアルな靴になります。 4年くらい経ってなかなか良い感じに成長していました。 Aさんがおっしゃるには、 「本当に履きやすくて、歩いていて疲れません。確かに靴自体の重さはありますが、履いていてそういうことで負担を感じることはありませんし、スニーカーよりも快適です。」 とのことでした。 一般的に靴は軽い方が良いというようなとらえ方がありますが、軽すぎるのはあまり良くないのです。 競技をするのは別として、適切な質量というのがあります。 クルマでも、あまり軽すぎるモノは、どんなに素晴らしいサスペンションを組んだとしても外部からの影響が大きくなります。 靴も人間の体重を支え、足元を安定させることやしっかりと足をホールドすることを考えると、ある程度の重さが必要になるのは想像できますが、 さらに重さ以外の部分においても、人間は機械ではないのであまり快適過ぎる環境に置かれることも良くなくて、その靴を履くことで適度に足腰を機能させることも必要になりますから、 履く方の年齢や体力を考えた上で、適度に負荷をかけてあげる仕様が好ましいと考えています。 履いて安心できる適度な重さがあって、履くことでしっかりと足を機能させるような靴が、私たちが目指している靴です。 Aさんも、そのあたりのことをちゃんと理解してくださっていて、お仕事でもお休みの日でも私たちシューリパブリックの靴を履いてくださっているようです。 本当にありがとうございます。 今日は新たなご注文をありがとうございました。 完成を楽しみにお待ちください。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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お知らせイロイロ

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カカト

私たちシューリパブリックは、来年の2018年には15周年を迎えます。 それに先立ちまして、お客様にメリットのあるような企画を考えました。 まず、その1として、 ダイナイトTP(トップピース、カカトのゴムのこと)2足まとめて交換プランです。 これまでに、たくさんのお客様にハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴をご注文いただきました。 それらの靴を時々メンテナンスに持ってきていただきたいと考えているのですが、お客様も何かとお忙しいことと思いますので、いっそのこときっかけを作ってお越しいただきたいと考えました。 その内容ですが、以下の通りになります。 ・シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のダイナイトTPをまとめて交換をさせていただきます。 ・2足まとめて4,000円(税別)でお受けいたします(通常は7,000円(税別)です)。 ・靴のメンテナンスもおこないます。 ・お客様には、私どもの加須の工房へお越しいただきます。 ・ついでにコバを整えてインクも塗ります。 ・期間は、2017年12月24日(日)までとさせていただきます。 上記のすべての条件を満たした場合に有効とさせていただきます。 お越しいただく際には、いつもの通りご希望の日時をお知らせください。 たとえば、3足の場合は2足が上記のプランが有効で、そのほかに通常通りの金額1足となりますが、コバを整えたり、コバにインクを塗ったり、点検をさせていただくということは一緒にさせていただきます。 あまりたくさんお持ちいただくと、その場での修理が難しくなりますので、なるべく2足くらいまでにしていただけると嬉しいです。 お客様にも、気持ちよく新しい年を迎えていただきたいと考えております。   そして、その2として、 2018年1月よりハンドソーンウェルテッドの靴の価格が変更になります。 これまでの94,000円(税別)から95,000円(税別)と、1,000円のアップになります。 あまり、「ギリギリまで頑張ってきましたが・・・」的なことは言いたくないので、簡潔にお伝えします。 これは、主な理由は材料の高騰のためです。 ですが、もうあと1ヶ月ちょっとしかなくて、今年は皆さんとってもお忙しいようですので、ひとつ対策を考えました。 それは、2017年内にご予約のご連絡を頂き、2018年1月中にお越しいただけるお客様に於きましては、旧価格を適用させていただきます。 予定が正確に決まっていなくても、「1月中に行きます」もOKとさせていただきます。 靴の値上げに関しましては、お客様にご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。   今日、じつは革を仕入れに行ってきまして、近日中に入荷の予定です。 今回もまた1枚ずつなど少量の入荷なのですが、どちらかといえばカジュアルテイストの個性的な革がほとんどです。 ブルーの革や、グリーンの革もあります(各1足ぶんずつ)。 そちらの方も、ぜひお楽しみ。 詳細は、近日中にインスタとこのブログでお知らせいたします。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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オックスフォード

クロージングとは、ミシンをかける作業のこと。 スカイヴィング(漉き)と合わせて、ご紹介したいと思います。 ギブソンの場合は、だいたい同じようなまとめ方をするのですが、オックスフォードの場合はパターンからして全く違う作り方をするので、 靴づくりに興味をお持ちの方、さらには靴つくりはわからないけれどシューリパブリックは何を目指しているのか興味を持ってくださっている方には、ぜひ見ていただきたいと思います。 まずは、クリッキングが終わったパーツたち。 それらを、必要に応じてスカイヴィング。 重なって縫われる時に、下側に来るパーツは端を漉いて段差が出ないようにしておく必要があります。 また、ビーディング(折り込み)をするには、適当な厚さにしておきます。 これは、重なるときに下側に来るパーツ。 アンダーレイといいます。 スカイヴィングが終わったら、スティッチマーク(当たり)をつけます。 ひとことで言えば、縫う目印です。 こんな感じ。 意外にも、殆どのパーツをスカイヴィングする必要あり。 靴になってしまうと見ることができませんが、結構このような地味な作業が多いです。 やっとミシンスタート。 これは、キャップを縫っているところです。 今のトゥキャップは、言ってみれば単なるデザインです。 そもそもは二重になっていて補強の意味を持っていたと思いますが、今では重なっているのは縫い代の部分のみで、まさにデザインにすぎません。 ハトメの横の部分によくステッチが入っていますが、これも今は単なるデザインです。 元々は、ハトメの補強を縫って固定していたそうです。 表の革とライニングを縫っているところ。 端ギリギリを縫いますが、それでもどれくらい端ギリギリなのかはセンスの問題。 ハトメまでついてクォーター(後ろ半分のパーツ)の完成。 このあたりから、何を目的としているのかによってミシンのかけ方が変わってきます。 私の場合は、完成したクォーターにヴァンプ(前側のパーツ)を貼り付けて・・・、 あまり見せることはありませんが、裏側はこんな感じ。 そして、ライニングをめくって表の革のみでまず1列縫います。 次に、ヴァンプライニングを貼って、ライニングだけで縫います。 そうしたら、表の2列目は表の革とライニングを一緒にぶつ縫いします。 ライニングは、こんな感じになっています。 おそらく、靴を作っている方にはこの作り方は何を目的としているのかお分かりになるかと思いますが、 これは強度を追求している作りです。 表の革とライニングをぶつ縫いすることで、いわゆる建物の梁が強くなるようなイメージです。 強度が出て足をしっかりとホールドすることができれば、履き心地が良くなり、快適に歩くことができます。 人によっては、とにかくキレイにまとめたいという方もいて、そういう方はライニング側にあまりステッチが出ないようなパターンになっています。 そのほか、コストを追求してヴァンプライニング(つま先の側のライニング)を安い素材で済ませたいという方は、前半分後ろ半分をスパン!と切るようなパターンにしていることが多いようです。 何が良くて何が悪いということではなく、ちゃんと作られたモノにはちゃんと意味や目的があって、そのようなことを理解したうえで上手に使うのが良いと思います。 ミシンはこれで完成。 あとは、シャコどめを手縫いでおこないます。   ★★★お知らせ★★★ ①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。 ②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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