余談ですが、先日カメラをいじっていて、モノクロの写真を撮ってみたところ、こんな写真が撮れました。
私の足元を撮ったものです。
ペンタックスのカメラには、ハードモノクロ(だったかな・・・?)というフィルターがあって、単なるボヤーっとしたモノクロではなく、ちょっとだけアーティスティックなモノクロ写真を撮ることができます。
でも、そんなこともすっかり忘れていました。
それにしても、ここ最近は急に真冬のような気候になりましたね。
あまりにも寒くて、真冬用の暖かいコートがほしくなって、お昼ご飯を食べながらZOZOTOWNを覗いていたところ、
先日イベントでお世話になった一宮のメルトンを使ったコートがりました。
お世話になったのはほんの一時でしたが、それでもたくさんの一宮の方々と知り合うことができたり、何度も足を運んでリサーチをして歩き回ったので、やっぱり親しみはあります。
そもそもは、来てくださるお客様に一宮に対して親しみを持っていただきたいと思っていたのに、私が一番親しみを持っているようですね。
そんな一宮のメルトンを使ったコートはUNITED TOKYOというブランドのモノで、さらにそのUNITED TOKYOというブランドをリサーチしてみたところ、国産と高い原価率を売りにしているようでした。
服の原価率ってどれくらいなのか、実際のところ私は詳しくないのでわかりませんが、このUNITED TOKYOの場合は原価率が50%以上としているそうです。
つまり、20,000円の商品なら原価は10,000円以上ということになります。
こういうところでこんな話をして良いのかどうかわかりませんが、例えば先日一宮のイベントで販売したグッドイヤーウェルテッドのチャッカブーツやギブソンブーツは、服のブランドと同じような原価計算の仕方をすると、何と原価率が80%を超えます。
材料はかなり良いもの(イタリアの有名タンナーの革や栃木レザーのインソールなど)を使い、少量生産で丁寧に製作し(一部外注で工場にお願いしました)、丁寧に仕上げをして箱に詰めたものです。
それに加えて私が一宮まで出向いて販売していますので、その販売経費まで加えると利益なんて出ません。
言い方を変えれば、この靴を買った方はとってもラッキーということです。
では、どうしてそんなに損をしてまでグッドイヤーウェルテッドの靴を販売したのかと言いますと、
そもそもがこのグッドイヤーの靴で利益を出そうとしていたのではなく、あくまでもこれらは宣伝広告として考えていまして、
作り手を知っていただくには実際に製品を使っていただくのが一番早いですから、これらの靴を多少損をしてでも履いていただいて、ファンになっていただきたいと考えたのです。
ちょっと違うかもしれませんが、女性誌で高価な付録がついていても採算が合うのと似ているのかもしれません。
実際に履いて購入してくださったお客様たちは、本当に気に入って買ってくださいました。
実際にお客様とお会いしてお話をして、そのことがわかっただけでも十分なメリットです。
そして、売り切れなかったグッドイヤーウェルテッドのギブソンシューズ(ネイビー)とチャッカブーツ(黒)は、今は長野市のIVY PRODUCTSさんに置いていただいています。
こちらで購入できますので、もしお近くの方はぜひお店の方に行ってみてください。
JRの長野駅からすぐです。
さて、今日は久しぶりに今は茨城年にお住いのAさんがいらっしゃいました。
たぶん、4年ぶりくらいだと思いますが、全然変わっていなくてとってもお元気そうでした。
そのAさんが履いていらっしゃったギブソンブーツです。
ギブソンブーツは、黒い革でまじめな雰囲気で作るとビジネス仕様になりますが、このようなちょっと遊び心のある革を使って作るととってもカジュアルな靴になります。
4年くらい経ってなかなか良い感じに成長していました。
Aさんがおっしゃるには、
「本当に履きやすくて、歩いていて疲れません。確かに靴自体の重さはありますが、履いていてそういうことで負担を感じることはありませんし、スニーカーよりも快適です。」
とのことでした。
一般的に靴は軽い方が良いというようなとらえ方がありますが、軽すぎるのはあまり良くないのです。
競技をするのは別として、適切な質量というのがあります。
クルマでも、あまり軽すぎるモノは、どんなに素晴らしいサスペンションを組んだとしても外部からの影響が大きくなります。
靴も人間の体重を支え、足元を安定させることやしっかりと足をホールドすることを考えると、ある程度の重さが必要になるのは想像できますが、
さらに重さ以外の部分においても、人間は機械ではないのであまり快適過ぎる環境に置かれることも良くなくて、その靴を履くことで適度に足腰を機能させることも必要になりますから、
履く方の年齢や体力を考えた上で、適度に負荷をかけてあげる仕様が好ましいと考えています。
履いて安心できる適度な重さがあって、履くことでしっかりと足を機能させるような靴が、私たちが目指している靴です。
Aさんも、そのあたりのことをちゃんと理解してくださっていて、お仕事でもお休みの日でも私たちシューリパブリックの靴を履いてくださっているようです。
本当にありがとうございます。
今日は新たなご注文をありがとうございました。
完成を楽しみにお待ちください。
★★★お知らせ★★★
①12月9日(土)と10日(日)には、Rifare大阪店さんにて恒例のイベントを開催いたします。足の計測もおこないますので、靴のフィッティングなどに関して詳しく知っておきたいという方は、ぜひこの機会にお越しください。シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴のご注文も承ります。
②2018年1月より、工房でご注文いただく靴の価格を見直しさせていただく予定で、現在の94,000円(税抜)から95,000円(税抜)に変更させていただきます。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。