今日お越しいただいたお客様のKさんが、とってもステキでぜひこれは皆さんに見ていただきたいと思いまして、
お願いして写真を撮らせていただきました。
このスカートは会津木綿のものだそうで、はでしまという柄なのかな?
そのようなことをおっしゃっていました。
チャッカブーツはこのようなスカートとの相性が非常に良いですね。
Kさんは、ほかにも会津木綿のスカートを持っていらっしゃって、その柄に合わせてチャッカブーツを組み合わせていらっしゃるそうです。
ちなみに、今日は4足目のチャッカブーツをご注文されました。
フレアのスカート+チャッカブーツは、鉄板なのだそうです。
さて、今日はしばらく放置していたサンプルのチャッカブーツの製作を進めました。
今年の3月に、長野のIVY PRODUCTSさんでパフォーマンスでラスティングをしたチャッカブーツです。
なかなか時間がなくて(という言い訳で)ほったらかしになっていましたが、
このままだとチャッカブーツがかわいそうなので、エイヤって気合を入れて作業を進めました。
ラスティングが終わっていたので、ウェルティングの糸を作るところからです。
ウェルティングの糸は、9本撚りの麻糸を5メートルくらいに切り、松脂ワックスを塗り、布でしごいて熱で糸内部に松脂を染み込ませて締め、表面にビーズワックスを塗るという3つの工程で作られますが、
さらに糸の先に針を加工して取り付けるので、まだもう少し手間がかかります。
この糸を作る作業は、地味ながらとても重要な作業になります。
松脂ワックスをするのはまだいいとして、布でしごいて糸内部に松脂を染み込ませるのがなかなか大変な作業なのです。
写真のように糸をロコかしっかりしているところに結びつけ、片方を左手で持ってピンと張ってそれを布でしごきます。
簡単に溶けて染み込むような松脂では簡単にとれてしまいますので、そこそこ硬めにしておくのですが、これがなかなか染み込まないのです。
表面がイイ感じに溶けていても、そう簡単には内部まで溶け込んでいくれません。
何重にも折って縫った布でしごいているのに、手が火傷をするくらいまでしごきます。
そのあと、ブリストルという針を糸先に付けてウェルティングです。
ウェルティングとは、ウェルトを手作業で縫い付ける工程のことで、この作業をおこなう製法がハンドソーンウェルテッドという製法と言われます。
オウル(すくい針)で下穴をあけ、
その穴にブリストルをこっち側と・・・、
あっち側から通して、
その糸をギューっと締めてひと針が完了。
片足で何針縫うか数えたことがないのでわかりませんが、数えたくないくらいの針数です。
ちなみに、このハンドソーンのウェルティングは、ウェルトをどの位置に置くか、針をどの角度で入れてどの角度で出すかによって靴の出来が変わってきます。
ゲージなんてありませんので、気を抜いているとウェルトが曲がって行ってしまったり、歪んでしまったりすることもあるかもしれません。
永くやっていればそんなに変な失敗はありませんが、それでも靴のクオリティに直結する作業なだけに丁寧に慎重にこなす必要があります。
そうしてウェルトが縫いあがって、シャンクをセットしてコルクを入れて、ソールを仮留めしたのがコチラです。
このあとだし縫いでウェルトとソールを縫って、だいぶ靴らしくなりそうです。
★★★お知らせ★★★
【 お知らせ1 】
シューリパブリック15周年記念モデル第1弾及び第2弾ともに引き続きオーダー受付中です。詳しくはこちらをご参照ください。
【 お知らせ2 】
12月15日(土)と16日(日)に長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベントを開催いたします。
詳細が決まり次第、また改めてご案内させていただきます。
【 お知らせ3 】
2019年1月のご注文分より、靴の価格を改定させていただきます。
靴本体の価格が、103,680円(税込)となります。
【 お知らせ4 】
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。
スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。