余談ですが、私は楽しみにしているYouTuberさんがいまして、ひとりはフェアレディZ33で旅をしているタカアキさん、そしてもうひとりは、海外で一人旅をしているぽんこつさんです。
先ほどぽんこつさんの動画がアップされていたので観ていました。
YouTubeに限らず、いわゆる素人の方が発信しているSNSってその人その人の温度が結構あって、すっごくキャッキャしながら話している人もいれば、とっても落ち着いて話す方もいて、こういうところでまず自分がその動画やインスタの写真などに興味を持つか否かが別れるのだろうなぁって思います。
タカアキさんにしてもぽんこつさんにしても、どちらも比較的落ち着いた感じの方で、私は彼らの旅を楽しむ様子を静かに見ながら、訪れたことのないところの様子を見聞きして楽しんでいます。
皆さんの中にもYouTubeなどをご覧になる方がいらっしゃったら、きっとそんな感じでご自身の温度に合っている方の動画などをご覧になるのだろうなぁって思います。
ということは、このブログをご覧いただいている皆さんも、きっと私のこの温度に合っている方々なのでしょう、きっと。
ありがとうございます。
そう言えば、初めてお会いするお客様でも、以前からこのブログを観ていますよっていう方の場合、なんとなく私のことをわかっていてくださるようで、初めてお会いするにもかかわらず結構抵抗なく親しくなれて、仲良くなれることが多いように思います。
さて、今日はラストの話です。
こちらは、私たちが使っているラストの中のひとつのモデルになります。
ラストは別名「木型」ともいう通り、昔は木でできていました。
以前に木型職人さんに聞いたところでは、ミズメザクラという素材(サクラと言ってもサクラの仲間ではなくカバの一種とのこと)を使っていたそうですが、素材としての価格の問題や、劣化など耐久性の問題、さらには似たところで年月による変形の問題もあって、最近ではこのような樹脂のラストが一般的になっています。
私が靴の仕事を始めた1990年代半ばにはもうすでにラストはこのような樹脂製でした。
なので、私が知っている限りでは、木製のラストは殆ど骨董品級のものか、一部靴の学校で使っていたものくらいです。
このラストの底面はこんな感じになっていまして、ラスティングの時やインソールの仮留めの際にクギを打つのでその都度クギの穴が増えていきます。
たくさん使いこんだラストは、
こんな感じでたくさんの穴が空いています。
特につま先の部分はラスティングの際に細かいピッチでクギを打つので、穴が増えてしまいます。
カカトの周りも同様ですね。
こんな感じで穴だらけになってしまっていても結構これが大丈夫なもので、私が所有しているラストは古いモノではもう20年を超えるものもありますが、全く問題なく使うことができています。
もちろんラストを作っている会社ではある程度の耐久性を考えて素材を選定しているのだと思いますが、それにしてもこのラストの丈夫さには驚かされます。
例えば、もう今から15年くらい前に一度だけシューリパブリックで靴をオーダーしたことがあるというお客様のラストも、全てちゃんと保管してありますので、もしまた靴を作りたいということであればお気軽にご連絡ください。
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