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リファーレ大阪店

今日からRifare大阪店さんにて、2日間の恒例のイベント開催です。 Rifareさんでのイベントは、埼玉県の私たちの工房へお越しいただけないお客様に、シューリパブリックのオーダーメイド靴をご注文いただくだけではなく、 靴選びや足のことで問題・トラブルを抱えていらっしゃる方々に対し、解決に向けて少しでもお役に立ちたいという意味もあります。 子供の頃からずっと見慣れたご自分の足が、既成品の靴に対してどういった特徴があるのか、もしくは実際にはどれくらいのサイズのものが履きやすいのかということをお伝えするという目的もあるのです。 実際に、今日お越しいただいたお客様も、足長を測ってみたら24.5センチくらいなのに、いつも靴屋さんで勧められるのは23.5とか24センチのものだそうで、 でも、それらの靴を履いてみてもイマイチ足に合っているとな思えなかったという事がありました。 足を計測させていただいた結果、そのお客様の足の足長は確かに24.5センチの靴が適しているのですが、足が薄くて高周りの数値の小さいため、 24.5センチの靴では幅が余ってしまうから、もっと小さいサイズのモノを勧められたのだろうという推測ができました。 そのお客様は、24.5センチのウィズがDくらいがちょうど良いようです。 ですが、そのサイズの既成品を探すこと自体がかなり困難なので、探しまわる時間も労力も大変ですから、選択肢としてオーダーメイドがあることをご紹介させていただきました。 靴をオーダーしていただくことではなく、あくまでも情報をお伝えすることを目的としています。   とは言っても、Rifareさんでのイベントはいつも和やかな雰囲気で、時には大笑いしながら時間が流れていきます。 靴に関してご興味をお持ちの方が、いろいろと難しい質問を投げかけてくださったり、全然関係ない話に流れていってしまったり、とっても楽しいイベントです。 Rifare大阪店でのイベントでは毎回数足ずつご注文を頂いていて、中にはリピーターの方もいらっしゃって、言ってみればこれまで全くご縁がなかった地域の方々に、少しずつご理解いただけているのが非常に嬉しいことです。 でも、それよりも何よりも、まずは沢山の方々に足や靴に関して興味をお持ちいただきたいと思っております。 明日は最終日となってしまいますが、ぜひお気軽に遊びにいらしてください。 皆様のお越しを、心よりお待ちしております。   次のイベントは、今週末の12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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バイオレット

今日は、明日からの大阪出張に備えて、少しだけ早く仕事を終えました。 すでに必要な荷物はRifareさんに送ってありますので、私は身軽な格好で行けます。 ここのことろ、Rifare大阪店さんでのイベントでは、毎回新しいお客様が靴に関心をお持ちになってお越しくださっています。 靴のオーダーをするとかしないとかということより、既製品の靴でもちゃんと正しく履くためのちょっとした知識を得て行っていただければと思っております。 なので、是非お気軽におこしください。 ちなみに、今回もいつもの通り足の計測(800円+税)をいたします。 でも、足の計測をしなくても、ちょっとした靴に関する相談とか、靴づくりに関して知りたいことがあれば、遠慮せずにどんどん話しかけてください。 私は、靴を作る仕事をしていますが、靴以外のことで知りたいことがたくさんあります。 クルマのころ、服のこと、カメラのこと、自転車のこと、そのほかたくさん。 そういうものに関して、どうしてそうなっているのか専門家に聞きたくても、なかなか聞ける機会がなくてわからないことだらけです。 ですから、もし靴に関して知りたいことがあれば、わかる範囲になりますがお答えいたします。 また、足の計測に関しては、今後靴選びにおいてかなりのアドバンテージになると思います。 本当に正しいサイズはいくつなのか、今履いている靴のサイズよりも、もしかしたらもっと快適に履けるサイズがあるかもしれません。 そんなお話を含めて、さらに足の特徴などに関してもお話しさせていただきます。   そのほかには、今回はちょっとおすすめの革がありますので革サンプルをお持ちいたします。 ひとつはこちらの革。 過去にこのブログでご紹介したこともありますが、実物はかなり迫力があってステキな革です。 関西のお客様は、個性的な革をお選びになることも多いので、参考にしていただければと思います。 こちらの革は、タンニンなめしがベースとなっていて、「ギュッギュッ」という音がします。 タンニンなめしのシュリンクは、なかなか珍しいので、ぜひご覧になってみてください。 そして、もうひとつがこちらです。 先ほどの革と比べると、ややシボが小さいバイオレット色の革です。 いわゆる紫よりも、少し青みがかった紫色で、とっても上品な色と質感です。 どちらの革も、はっきりとした個性がある革ですので、プレーンのデザインの靴、もしくは思いっきり穴飾りいっぱいのフルブローグなどがよく似合うのではないかと思います。 私だったら、まずバイオレットのチャッカブーツが1足欲しいですね。 ぜひ、実物をご覧になってみてください。   では、明日と明後日、Rifare大阪店でお待ちしております。 明日は3時半起きの予定ですので、今日は早く寝て、元気に皆様をお迎えしたいと思います。   次のイベントは、今週末の12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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インソール

私のモノ作りのポリシーは、見えない部分にも十分に手間をかけるということ。 その見えない部分に手間をかけるというのは、単にムダなことをするのではなく、基礎となる部分こそしっかりと作り込むということです。 それは良心などというのではなく、そういうものを作りたいと思うことが理由です。 自動車で例えるなら、シャーシーの作り込みやサスペンションのセッティング、剛性、遮音、そしてその延長線上にある全体的なバランス取りなどということになるのではないかと思います。 靴の場合、特にお店で売られているような既製品では、パッと見たときのお客様の印象がすべてであり、まずは見栄えが良くて手に取ってもらえるかということが大切なのですが、 私たちシューリパブリックの靴の場合、いわゆる靴の世界でいう格好良さよりも、歩きやすさや安心感、快適性、そして質感や耐久性ということを大切にしています。 どっちがよくてどっちが良くないということではなく、好みや目的に合わせて靴を選んでいただければ良いだけのことです。   実際に、私たちがこだわっているパーツが、 厚いインソール。 先日このブログでご紹介した特別仕様じゃなくても、実は結構厚くて、 だいたい7ミリほどありました。 そして、 こちらはスティフナー(カカトの芯)に使う素材(革)です。 こちらもかなり厚くて4ミリ近くあります。 ただ厚ければよいというわけではありませんが、必要に応じた厚さや丈夫さは、良い靴であるために絶対に必要なところですし、厚いからこそ作り込めるのです。 ですが、残念なことに多くの既製品においてはこういう見えない大切なパーツからコストダウンしていきます。 コストダウン自体が悪いわけではありませんが、本来ならもっと耐久性があるべきところをコストダウンして不十分な材料を使っているケースも多々あって、私個人的には非常に残念だと感じることもあります。 それは、ユーザーが何に対してこだわって、何に対してこだわらないかということでもありますから、こだわりのある項目のベクトルが長い商品であれば、そのユーザーにとっては全く問題ないということでしょう。   このほかにも、かなり目の詰まった6ミリ厚のシートコルク(ボトムフィラーに使います)とか、 アレルギー対策を考え、優しい履き心地となる厚い牛革のライニングもこだわりの材料です。 パターンだって、足に負担がかからないようなラインであったりして、見えない部分の構造や素材ひとつひとつに確たる理由があるのです。   やはり少量生産ですから、作り手として納得のできるものを作って、自信をもってお客様に手渡したいじゃないですか。 その靴を履いてくださったお客様が、数年たってその靴が見えないところまでしっかりと作られていたことを実感していただいて、また久しぶりにご注文に来てくださるのが私の楽しみです。   次のイベントは、今週末の12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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いがまんじゅう

いよいよ今週末は、リファーレ大阪店さんにて恒例のイベント開催です。 元々私はイベントなどのスケジュールを組むのが比較的早い方で、特に大阪や神戸においては宿がなかなか取れないという理由もあって、数か月前にはほぼ決まっています。 ちなみに、この次の予定ももうすでに決まっています。 そんな数か月前に決めたイベントが、もう間近に迫ってきているのが、ちょっと信じられないくらい時間が経つのが早いです。 今回は、また新たに革を用意したり、まだゆっくりとお話できていないお客様とお話をしたいと考えていたり、どちらかと言えばガツガツというよりはのんびりとしたイベントになるのではないかと思っています。 ですので、まだ行ったことないというお客様、もしくはシューリパブリックの靴はどんな感じなの?というお客様、冷やかしついでで結構ですので是非お越しください。   さて、今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 そのお休みを利用して、午前中には仕入れなどのために浅草へ行ってきました。 ところで、皆さんはシューリパブリックの工房がある「加須市」というと、どんなイメージがありますか? もしくは、どんなものを連想しますか? 一般的によく言われているのが「うどん」ですね。 聞くところによると、元々この辺りは小麦の栽培が盛んであったことと、不動様の門前で参拝客にうどんを振舞っていたこと、さらには農民がコメを年貢として納めたために自分たちの食料としてうどんの文化が出来上がったそうです。 ですが、そのほかにも加須市にはたくさんの特産品があります。 たとえば「五家宝(ごかぼう)」。 これを「ごかぼう」と読める方自体が少ないかもしれませんね。 そのほかには、ゆず最中、こいのぼり最中、そして私が今日突然食べたくなって買ってきた「いがまんじゅう」です。 いがまんじゅうの「いが」は伊賀ではなく、いがぐりのことだそうで、普通のあんこが入った饅頭の上に赤飯が乗っていて、それがいがぐりの形を表しているとのこと。 そのほかにも、ちゃんと思い出せばおそらくまだまだたくさんの特産品があるはずです。 そして、改めてみてみると食べ物ばかり。 旧市街地を散策すると、思いのほか和菓子屋さんが多いことに気付くのではないかと思います。 昔はこの辺りはいわゆる農村だったので、農作業の合間に食べるものとか、農家の庭先で収穫できる果物を使ったものなどが多いのではないかと思います。 いずれにしても、加須市はあまりパッとしたところではありませんが、それが逆に落ち着ける町になっているのだと思います。   私たちシューリパブリックの工房には、たくさんのお客様が市外、県外から来てくださっていますので、もし電車でお越しいただいた時には加須駅から旧市街を散策しながら、クルマでお越しいただいた時には打ち合わせの後にでも旧市街の大通りをぜひ散策してみてください。 商店街の駐車場もありますので、ご心配なく。 せっかく時間と手間をかけて加須市までお越しいただくので、加須でしか食べられないものを召し上がって行っていただきたいと思っております。   次のイベントは、今週末の12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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スウェード

余談なのですが、先日修理に出した私のカメラ、fujifilm X-M!の見積もりが出たようで、修理センターから連絡がありました。 昨日到着したばかりのはずなのに、仕事がとっても早いです。 具体的な不具合はと言いますと、 1,スイッチの接触不良のようで、スイッチに触れると電源が落ちることが頻繁にある。 2,電源を落とすときにレンズが異常な動きをして、電源を入れた時にエラーメッセージが出る。 と、大きく分ければこの2点でした。 スイッチの強度不足に関しては、ネット上で指摘している方もいらっしゃって、今後の改善の余地があると思います。 レンズの異常な動きは、結局はバグだったようです。 そして修理ですが、最近の製品はアッセンブリー交換が当たり前になっていて、ほんの一部の故障でも大きなアッセンブリーで交換になります。 今回のケースに関しては、どのような修理をするのかは聞きませんでしたが、合計の修理代金が約26,000円とのこと。 確かに新しくカメラを買うことに比べればはるかに安いわけですが、ちゃんと正しく使っていて起こった不具合だけに、ちょっと残念ではあります。 次回から、電子機器を購入する際には、延長保証には入るべきだと思いました。   私もものづくりに関わる立場にいるわけですから、作り手の気持ちも分かりますし、ユーザーの気持ちもわかります。 ヨーロッパでは機械は壊れたら修理をして使うものであり、あくまでも壊れることを前提にしているということが日本とは違います。 日本では、ものが壊れるとあたかもそれは欠陥商品のような捉え方をされますが、一般的な保証期間の1年も不具合無く動けば、それはちゃんと動いていると見てよいと思いますし、何パーセントかの製品は壊れることだってあります。 その割合が日本製は非常に低く、だから優秀といえるわけで、でも完全にゼロではないことを忘れてはいけません。   ハンドソーンウェルテッドの靴に関しては、正しく履いていただければそうそう簡単に壊れるものではありません。 ですが、話を伺っていると、まれに誤った履き方をされているお客様がいらっしゃることがわかります。 ハンドソーンウェルテッドの靴の大敵は、毎日履いて靴の中に湿気を貯めこむことです。 今日はいた靴を、湿気のたまりやすい玄関のコンクリートの上に置きっぱなしにすることも良くありません。 湿気が靴の中に溜まってしまうと、ウェルトを縫っている糸が弱ってしまい、結果的に糸が切れてしまいます。 糸が切れてしまうと、ソールを取り外してウェルトを縫い直さなくてはならなくなり、結構大掛かりな修理になってしまいます。 でも、正しく履いていただければ、修理代がかさむこともありません。 2年くらい履いてカカトのトップピースが磨り減っても、修理代金は数千円です(極端にたくさん歩く方においては、もっと早くカカトが減ってしまうこともあります)。 いずれにしても、私も一人のユーザーとしてちゃんと正しく使っていたのに納得のいかない壊れ方をするのは嫌なので、極力壊れにくい製品を作ることを心がけています。   さて、今日はそろそろ終わりに近づいているコチラのスコッチスウェードをご紹介します。 過去にも何度かご紹介しているものですが、革問屋さんの倉庫にあるだけ全部買ってきて、一度終わりかけた後に改めて倉庫の中で発見したものです。 でも、こちらもそろそろ終わりそうです。 このスコッチスウェードは、一般的なスウェードに比べて生地が厚く、とってもしっかりしています。 ギン面のないスウェードの革は、通常は柔らかくてコシがないようなものが多いのですが、こちらのスコッチスウェードは数年履きこんでもクタクタになったりしません。 先日のMIさんが履いていらっしゃったチャッカブーツも、このスウェードを使って製作したものです。 しっかりしていてしなやかで、そして耐久性もあるという、すばらしいスウェードです。 ですが、残念なことにこの厚い生地が入手できなくなってしまったとのことで、タンナーさんの方で生産が終わってしまいました。 私たちの在庫も、もう僅かです。 ネイビーは終了し、あとはこのこげ茶、黒、そしてキャメルのみとなりました。 非常にキメの細かいキレイなスウェードですので、ぜひ1足はお持ちいただいても良いと思います。 ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度実物をご覧になってみてください。   次のイベントは、今週末の12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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インソール

初っ端から話が脱線しますが、私はつい先日、出張や外出の時に使っているfujifilmのカメラの調子が悪くなってしまい、修理に出しました。 修理を依頼するにあたって、fujifilmのカメラに関していろいろと調べていたところ、ちょっと興味深い記事を発見しまして、 その記事には、fijifilmはXシリーズという、非常にキレイな写真が撮れるモデルがあるのですが、そのカメラのセンサーはAPS-Cといっていわゆるカメラ好きの方々からすればちょっと物足りないセンサーのサイズなのです。 まぁ、APS-Cだって私たちがちょっとスナップ写真を撮るには十分なセンサーなのですが、スペック的にはフルサイズセンサーというものが一般的なデジカメの頂点に君臨するので、APS-Cセンサーであれだけキレイな写真が撮れるfujifilmのXシリーズなのだから、もっときれいな写真がとれるようにフルサイズのセンサーを搭載したカメラを作って欲しいといった意見があったのだそうです。 そんな意見に対して、開発サイドの方が言うには・・・、 fujifilmのXシリーズは、手軽に持ち歩けてキレイな写真が撮れるというコンセプトとのこと。 それなのに、センサーが大きくなってしまうとカメラ自体も大きくなってしまい、「手軽に」ということが犠牲になってしまうそう。 なので、Xシリーズは手軽に持ち歩けるカメラとして、APS-Cでできることを追求しているのだそうです。 確たる目的があって、それに対してブレないことは非常に素晴らしい限りです。 私自身はペンタックスのユーザーですが、ペンタックスのカメラで補えないところでfujifilmのカメラに活躍してもらっています。   さて、昨日先行してinstagramでご紹介して、ご覧になった方々にはかなり興味をお持ちいただけたインソールです。 10枚重ねて測って8センチちょっとですので、1枚当たり8ミリちょっとということになります。 2013年に10周年記念モデルとして限定仕様を製作した時に使ったものとはちょっと違う質感の革です。 どちらも栃木レザーさんの革ではありますが、今回の生地のほうが目が詰まっていて、さらに硬くなっています。 そもそも、ハンドソーンウェルテッドの靴においては、インソールの裏側にリブ加工を施しますので、インソール自体ある程度の厚さが必要になります。 どれくらいの厚さが必要なのかと言いますと、その靴を履く方の体格にもよりますが、私の感覚では男性なら6ミリ以上は必要だと思います。 では、インソールが厚くなるとどんなメリットかあるのかといえば、歩いた時に地面からの突き上げ感が少なくなり、汗をかいた時の吸湿量が多くなります。 さらに、靴自体のねじれ剛性も上がるので、疲れにくくなります。 反対にデメリットはというと、インソールが硬いために、なじむまで時間がかかります。 華奢な方では、かなり手強いと感じるかもしれません(そのような場合は、あらかじめ製作する時に少々柔らかくほぐして製作します)。 いずれにしても、やわらかいソールがお好みの方を除けば、この厚いインソールはデメリットよりもメリットの方が大きいと言えます。 そんなインソールを使ったオーダーメイド靴の受付を、数量限定でおこないます。 すみません、本当に限定数しかご用意できなかったので、ご希望のメールの先着順とさせていただきます。 そして、現在ご注文を頂いていて靴を製作中の方以外のお客様は、来年の1月末までにご注文いただける方に限らせていただきます。 遠方に住まいなどの理由で、期限内のご注文が難しい方は、とりあえずメールください。 現在製作中の方に於きましては、製作中の靴の納品時までにご注文いただければOKです。 また、この8㎜インソール仕様の靴は製作においてちょっと手間がかかるため、税込み2,160円のオプションとさせていただきます。 ご了承ください。 加えて、毎回ご質問いただくことなので明記しておきますと、 すでにご注文を頂いている靴の仕様変更の可否に関しましては、2016年9月1日以降にご注文いただいたハンドソーンウェルテッドのものはまだインソールの打ち付けは行っておりませんので、12月2日(金)までにご連絡いただいたものに関しましては、今回に限り仕様変更OKとさせていただきます(オプション費用税込み2,160円の追加になります)。 限定数ですが、新たなご注文の限定数が8足、製作中の仕様変更の限定数が4足とさせていただきます。 ご不明な点等がございましたら、お気軽にメールにてお問い合わせください。 まだ8㎜インソール仕様の靴をお履きいただいていないお客様には、ぜひ一度履いていただきたいと思います。   私たちシューリパブリックは、外観よりも見えない部分にコストをかけて、実用性に優れた靴を作ることに力を入れております。 インソールやトーパフ(つま先の芯)+スティフナー(カカトの芯)、そして見えない部分の補強材など、さらにはパターンの作りにおいても十分な強度が保てるようなものになっています。 靴は履いてこそ価値があるものですから、気兼ねなくガシガシ履けるものを作ります。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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ギブソンシューズ

今日のお客様は、東京都にお住まいのTIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 TIさんは、今回の靴が初めてのシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。 TIさんの足は、一般的な既成品のサイズと比べるとやや細めで、ご自身の足元をご覧になって・・・、 「やっぱり細いですねぇ。私の足は、こんな形なのですね。」とおっしゃっていました。 なかなかご自身の足を誰かの足と比べる機会は少ないですから、じつは細いのか幅広なのか、更にはどんな特徴があるのかをあまりご存じない方も結構いらっしゃいます。   私たちシューリパブリックの靴の場合、履き始めは少々きつめに履いていただくことを想定して製作しています。 そうすることで、履きこんでいくうちに靴が足の形に変化していき、馴染んだ頃にはストレスなく、そして緩すぎない靴に成長していくのです。 20分くらい履いていただいた後に、改めてヒモを増し締めしていただきました。 初めて履いた時には、驚くほどフィッティングが変化します。 また、しっかりとした革を使って作られた靴は、完全に馴染むまでシワが当たったりどこかが当たったりすることもありますが、大方の場合で靴が馴染むことろまでは当たって痛いということは解消します。 TIさんは、普段はスーツを着てお仕事だとおっしゃっていましたので、このギブソンシューズは普段からたくさん活躍してくれることと思います。 TIさん、ありがとうございました。 靴のスペック デザイン: ギブソンシューズ レザー: キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日のお二人目のお客様は、千葉県にお住いのMIさんです。 ご注文いただいていた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 MIさんは、今回の靴が6足目のチャッカブーツになります。 早速履いていただきました。 MIさんは、チャッカブーツ以外のデザインの靴もご注文いただいているのですが、チャッカブーツを大変気に入ってくださいまして、色違いでご注文いただき、今回の靴がチャッカブーツNo.6となりました。 もちろん、気に入っていただいたからこんなにたくさんご注文いただいたのは間違いありませんが、そのあたりの真相を伺ってみたところ、 「自分のスタイルとして」 というのが理由のようです。 つまり、ジャケットを着て、パンツを履いて、そして足元はチャッカブーツというのがMIさんのスタイルになるのです。 とっても素敵ですよね。 さらに、今日のこのチャッカブーツは履いた感じも靴自体の雰囲気もとても良さそうなので、そのうち同じものをさらに何足か追加注文して、傍から見たら毎日おなじ靴を履いているように見えるけれど実は毎日違うモノというのも良いですねとおっしゃっていました。 それは、究極のお洒落さんですよ。 ステキです! こちらは、前回完成したチャッカブーツNo.5のスウェードチャッカです。 まだ1ヶ月ほどですが、だいぶ良い雰囲気になってきました。 このスコッチスウェードは、とってもしっかりとしているので、履きこんでいってもヘタることがなさそうです。 このあと、まだあと1足チャッカブーツがありまして、そのほかにもオックスフォードの製作もあります。 どちらも完成がとっても楽しみですね。 MIさん、今日もありがとうございました。   靴のスペック デザイン: チャッカブーツ レザー: シュリンク ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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チャッカブーツ

今日は2件の納品がありました。 お一人目のお客様は、栃木県にお住いのASさんです。 ASさんは、以前に私が新潟のコージ製靴さんのファミリーセールに出品した時に、ご夫婦で旅行がてら新潟まで来てくださった方です。 いつも奥様と一緒にお越しくださって、お二人はとっても仲の良いご夫婦です。   早速履いていただきました。 今回は、ネイビーのヴァケッタ800というシュリンクの革を使ったチャッカブーツです。 ASさんは、これまで数足のシューズをお履きいただいていますが、今回のチャッカブーツはハンドソーンのブーツでは2足目になります。 前回もチャッカブーツで、私たちシューリパブリックのブーツのコンセプトを大変気に入ってくださっています。 特に、カカトのS字のカーブは足首が自由に動くということ大絶賛してくださいました。 ASさんは、お話をしていると本当に靴がお好きな方だということがとってもよくわかります。 毎回いらっしゃったときには、靴に関するご質問をたくさん投げかけてくださって、それに対して私がお応えすると、もうニッコニコで聞いてくださいます。 そんなお客様に気に入っていただいて、私も大変光栄です。 でも、決して頭でっかちではなく、しっかりと靴を履いていただいていて、実用的な面で私たちの靴をご理解いただいているお客様です。 ASさん、ありがとうございました。   靴のスペック デザイン: チャッカブーツ レザー: シュリンク ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+サイズ調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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デリケートクリーム

先日発注しておいたメンテナンス用品が、今朝到着しました。 今回発注したのは、まず・・・ モゥブレイのデリケートクリーム。 それも、ちょっと大きめのヤツです。 通常の小さな瓶のやつが60mlで、私が使っている大きいヤツが500mlなのですが、60mlではちょっと小さくて500mlでは大きすぎるので、その中間くらいのヤツがほしいとかねがね申しておりました。 そう、今回新たに発売したのが200mlというサイズなのです。 今までの60mlの瓶と比べるとだいぶ大きいのがわかります。 デリケートクリームは、ちょいとメンテナンスをするときにとっても便利で、靴にはもちろん他の革製品にも使えます。 そして、これからの季節は空気が乾燥しがちなので、デリケートクリームを使う量も多くなりそうです。 小さな瓶だとスグになくなってしまうという方には、このサイズはピッタリなのではないでしょうか?   そして、もうひとつがコチラです。 モゥブレィの「クリームエッセンシャル」という、かなりすぐれものの液体クリームです。 これはどんなものかと言いますと、ビーズワックスとオリーブオイルを含んでいて、栄養補給と一緒に汚れも落とせるものらしいのです。 汚れを落とす成分に関しては、また別のものを使うのでさほど期待していませんが、ビーズワックスとオリーブオイルというのはちょっと魅力です。 ちょっと使ってみたところ、確かにしっかりと栄養を補給している感じで、効果は期待できそうな印象でした。 あくまでも私の印象ですが、デリケートクリームとの違いはというと、デリケートクリームは内部まで浸透して保湿してくれるのに対し、 コチラのクリームエッセンシャルは表面に栄養を与えて保護してくれるように感じました。 サンプルのギブソンブーツに塗ってみたところ、確かに表面の状態が良くなりました。 いわゆる油性のワックスは表面にツヤを与えるのに対し、このクリームエッセンシャルは表面に栄養を与えているという違いも感じられました。 では、このクリームエッセンシャルはどんな使い方をしたら良いのかと言いますと、月に1度しっかりとメンテナンスをするとき以外に、ちょっとだけメンテナンスをしてあげる場合や、 職場に置いておいて、ちょっと気がついた時にメンテナンスをするとか、 もしくは、旅行や出張との時に持って行って、靴やその他の革製品のメンテナンスに使うというのが良いのではないかと思います。 いずれにしても、ビーズワックスとオリーブオイル(多分その他にもなにか良さそうな成分がはいっているとおもいますが・・・)が、思っていた以上に良い仕事をしてくれるような印象でした。   これらの商品は、靴のメンテナンス用品を販売しているショップで購入できますが、私たちシューリパブリックでも購入することができます。 クリームエッセンシャルに関しましては、お試しで買ってみたため、販売用の商品はあと1つしかありません。 お試し用のテスターがありますので、お越しいただいた時にちょっと使ってみてください。   次のイベントは、12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。 さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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