余談なのですが、先日修理に出した私のカメラ、fujifilm X-M!の見積もりが出たようで、修理センターから連絡がありました。
昨日到着したばかりのはずなのに、仕事がとっても早いです。
具体的な不具合はと言いますと、
1,スイッチの接触不良のようで、スイッチに触れると電源が落ちることが頻繁にある。
2,電源を落とすときにレンズが異常な動きをして、電源を入れた時にエラーメッセージが出る。
と、大きく分ければこの2点でした。
スイッチの強度不足に関しては、ネット上で指摘している方もいらっしゃって、今後の改善の余地があると思います。
レンズの異常な動きは、結局はバグだったようです。
そして修理ですが、最近の製品はアッセンブリー交換が当たり前になっていて、ほんの一部の故障でも大きなアッセンブリーで交換になります。
今回のケースに関しては、どのような修理をするのかは聞きませんでしたが、合計の修理代金が約26,000円とのこと。
確かに新しくカメラを買うことに比べればはるかに安いわけですが、ちゃんと正しく使っていて起こった不具合だけに、ちょっと残念ではあります。
次回から、電子機器を購入する際には、延長保証には入るべきだと思いました。
私もものづくりに関わる立場にいるわけですから、作り手の気持ちも分かりますし、ユーザーの気持ちもわかります。
ヨーロッパでは機械は壊れたら修理をして使うものであり、あくまでも壊れることを前提にしているということが日本とは違います。
日本では、ものが壊れるとあたかもそれは欠陥商品のような捉え方をされますが、一般的な保証期間の1年も不具合無く動けば、それはちゃんと動いていると見てよいと思いますし、何パーセントかの製品は壊れることだってあります。
その割合が日本製は非常に低く、だから優秀といえるわけで、でも完全にゼロではないことを忘れてはいけません。
ハンドソーンウェルテッドの靴に関しては、正しく履いていただければそうそう簡単に壊れるものではありません。
ですが、話を伺っていると、まれに誤った履き方をされているお客様がいらっしゃることがわかります。
ハンドソーンウェルテッドの靴の大敵は、毎日履いて靴の中に湿気を貯めこむことです。
今日はいた靴を、湿気のたまりやすい玄関のコンクリートの上に置きっぱなしにすることも良くありません。
湿気が靴の中に溜まってしまうと、ウェルトを縫っている糸が弱ってしまい、結果的に糸が切れてしまいます。
糸が切れてしまうと、ソールを取り外してウェルトを縫い直さなくてはならなくなり、結構大掛かりな修理になってしまいます。
でも、正しく履いていただければ、修理代がかさむこともありません。
2年くらい履いてカカトのトップピースが磨り減っても、修理代金は数千円です(極端にたくさん歩く方においては、もっと早くカカトが減ってしまうこともあります)。
いずれにしても、私も一人のユーザーとしてちゃんと正しく使っていたのに納得のいかない壊れ方をするのは嫌なので、極力壊れにくい製品を作ることを心がけています。
さて、今日はそろそろ終わりに近づいているコチラのスコッチスウェードをご紹介します。
過去にも何度かご紹介しているものですが、革問屋さんの倉庫にあるだけ全部買ってきて、一度終わりかけた後に改めて倉庫の中で発見したものです。
でも、こちらもそろそろ終わりそうです。
このスコッチスウェードは、一般的なスウェードに比べて生地が厚く、とってもしっかりしています。
ギン面のないスウェードの革は、通常は柔らかくてコシがないようなものが多いのですが、こちらのスコッチスウェードは数年履きこんでもクタクタになったりしません。
先日のMIさんが履いていらっしゃったチャッカブーツも、このスウェードを使って製作したものです。
しっかりしていてしなやかで、そして耐久性もあるという、すばらしいスウェードです。
ですが、残念なことにこの厚い生地が入手できなくなってしまったとのことで、タンナーさんの方で生産が終わってしまいました。
私たちの在庫も、もう僅かです。
ネイビーは終了し、あとはこのこげ茶、黒、そしてキャメルのみとなりました。
非常にキメの細かいキレイなスウェードですので、ぜひ1足はお持ちいただいても良いと思います。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度実物をご覧になってみてください。
次のイベントは、今週末の12月3日(土)と4日(日)にRifare大阪店さんにて開催の予定です。
さらに、翌週の12月11日(日)には、Rifare恵比寿店さんにてイベント開催の予定です。
シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。
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