今日は空気が澄んでいて、とっても良い天気でした。 これは、浅草の隅田公園で撮ったものです。 4月の初めころにはまだ桜の花が咲いていたのが、今ではこのような新緑でいっぱいです。 さて、今日はちょっと雰囲気のある素敵な革が入荷しました。 こちらの革です。 通常、私たちが使うのは主にキップという、生後だいたい1年くらいの牛の革が多いのですが、こちらはそのような分け方ではなく、もう少し成長した牛のお腹周りの革で、ベリーと言われる部分です。 ベリーは、一般的にはあまり良い部分ではないのですが、今回入荷したものはおそらく専用のなめし、もしくは仕上げをしていて、生地もしっかりしていて、なかなかクオリティの高そうな革でした。 このような模様の型押しの革で、写真で伝わるかちょっと心配ですが、実際に触ってみると結構質感が良いです。 ベリーは、先ほども書きました通りお腹周りの部分ですので、このような細長い形をしています。 革の特性の都合で、どうしてもわきの下の部分はちょっとクタクタになりやすい為靴には使いませんが、それ以外の部分は本当に質感が高いですよ。 厚さを測ってみたところ、1.5mmでした。 感覚的には、ELBAMATTと同じくらいと思っていただければ良いと思います。 じつは、私はこの革を見つけた時にはてっきり黒だと思っておりまして、クロムの影響でやや緑がかているのだろうくらいに考えていたのですが、持ち帰って黒のBugattiと比べてみたら・・・、 なんとこれはグリーンの革でした。 それも、かなり濃い目のグリーンですので、ちょっと面白い靴が作れるのではないかと思っております。 今回入荷したのはこの1枚のみ、大きさは2足分です。 チャッカブーツのようなちょっと革の雰囲気を前面に押し出すようなデザインも良いですし、フルブローグのようなゴチャゴチャ感を出すようなデザインも良いでしょう。 私も個人的にこの革を大変気に入っています。 ご興味のある方、ぜひ実物をご覧になってください。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むモノづくりにおいては兎角見える部分には手をかけて、しかしながら見えない部分は手を抜くという傾向があり、私はこれが好きではありません。 例えば、クルマの見える部分であるボディのデザインや内装などにおいてはとことん詰めてクオリティの高いものを作るのに、見えないプラットフォームやサスペンション、さらにはシートのウレタンや消音の素材においては手を抜いてしまうようなものです。 私の考え方が機能優先なのでそうなてしまうのかもしれませんが、見えるところよりもどちらかと言えば見えない部分にこそ手をかけている方が好ましく感じます。 というのも、見えない部分は決して不要な部分ではなく、使っていれば間違いなくその良し悪しに気付く部分ですから。 もし作り手が、ユーザーには気づかないだろうなんて思っているようであれば、それはちょっと問題です。 靴作りにおいては、見えない部分こそ機能面からすれば非常に重要な要になります。 見えない部分と言えば、インソールのクオリティやボトムフィラーの素材、形状、ライニングの素材、そしてライニングのパターンです。 インソールに関しては、以前から何度も書いている通り、ハンドソーンウェルテッドの靴においては適度な厚みがあって適度に密度が詰まっているものが好ましく、ボトムフィラーの素材に関しても単にコルクが良いということではなく、使う目的によってベストなセッティングが異なってきます。 この辺りは、靴になってしまうとなかなか判断が難しいところで、作り手を信頼するしかありません。 ですが、ライニングに関しては、靴になった状態でも十分に判断することが可能で、作り手のポリシーを確認できる部分です。 上の写真は、これからライニングのクリッキングをしようというところです。 ライニングは、極端な言い方をすれば直接足が触れる(靴下を介していますが)部分であり、靴の履き心地を左右する部分でもあります。 吸湿性が良い素材、優しく足を包み込んでくれる素材、足の動きに柔軟に対応してくれる素材、そのような条件を考慮すると、私の考えではタンニンなめしベースの牛革が理想です。 また、パターンによっても靴のクオリティや包み込まれ感が全く違ってきます。 ヴァンプライニング(前半分のパーツ)とクォーターライニング(後ろ半分のパーツ)をどこでどのようなラインでつなぐかによって、履き心地が大きく変わるのです。 イギリスの靴は、とにかく丈夫さと機能、つまり履きやすさが要求されるので、ライニングの作りも非常に考えられたものなのです。 写真の中で、ライニングの革の上にちょこんと置いてあるのがライニングのパターンです。 一見普通のパターンですが、こんな中にもちゃんと考えられたセオリーが詰まっています。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むスニーカーや多くの既製品のように、出来上がったソールをアッパーと貼り合わせるような、セメンテッドの靴は別として、 いわゆるウェルテッドと名の付く靴のソールは、削って形を決めていきます。 たぶん、なかなかイメージができないのではないでしょうか? これが、削る機械です。 グラインダーとかフィニッシャーなどと呼ばれています。 ウェルテッドの靴の場合、ウェルトをかけた状態のアッパーにちょっと大きめのソールを貼り付けて、余分な部分をトリミングしてからソールのコバを削ります。 こんな感じで。 今はだし縫いをする前の状態で、粗削りをしています。 だし縫いを終えてからも同じような作業を行うのですが、この作業はどのように削れば良いというゲージも設計図もないので、コバのラインはまさに削る人のセンスにゆだねられます。 粗削りの状態ですが、私はこんな感じのラインが好きです。 あまりこれでもかというような極端なメリハリは出さずに、あくまでも自然体であって、でもパッと見てキレイだと感じていただけるようなライン。 コバのラインにも、作り手のこだわりや個性が出てくるものなのです。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日は、HIさんが新たな靴のご注文のためにお越しくださいました。 その際に、これまでご注文いただいた2足の靴をお持ちいただきましたので、メンテナンスをさせていただきました。 メンテナンスの主な目的は、お客様が正しくお取り扱いしていただいているかの確認と、靴のフィッティングの確認です。 お客様も定期的に靴のメンテナンスをしていただいていると思いますが、その際にクリームの使用量が多いと革にしみこんで亀裂の原因になってしまいますし、逆に乾燥させ過ぎても革の亀裂の原因になりかねません。 ですので、私のほうで判断をしてアドバイスをさせていただいております。 今日のHIさんは、ほぼ問題ありませんでした。 強いて言えば、もうちょっとだけ革の保湿をしてあげるとさらに良くなります。 保湿をして、クリームで仕上げ問メニューで、アッパーの仕上げをさせていただきました。 また、靴のフィッティングは、ある程度履きこんで馴染んできた状態を想定して製作していますので、どうしても数ヶ月~1年くらい履いていただかないと、正しい判断が難しくなります。 黒のギブソンシューズは、まだもう少し成長しそうな感じです。 ギブソンシューズは、今日ご注文いただいた靴が完成するときにまた改めて確認をさせてください。 今日はありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むそろそろゴールデンウィークも終盤。 長いお休みが取れた方は、久しぶりにお仕事に行くのがちょっと億劫だったりするかもしれませんね。 今日あたりは、連休の疲れを癒している頃ではないかと思います。 さて、このタイミングにして、おそらく現時点で年内最大のニュースになるであろう革が入荷しました。 あのWindsorを作ったタンナーであるRussoの製品です。 半裁で110デシ強の、やや小さめのキップです。 サイズ的には、かつて入荷したオールドイングランドと同じくらいですね。 また、半裁で110デシ強ということは、マル革(半裁にしない状態)ではだいたいイルチアボックスと同じくらいです。 こちらの革、ちょっと変わった商品名で「half vit box」と言います。 boxと名の付く通りこちらの革はボックス調です。 この革の特徴は、まず生地がとてもしっかりしていること。 そして、仕上がりがとってもキレイでキメが細かいこと。 さらに、Windsorと比べてもやや厚みがあること。 こんなにキメが細かいのに、これほど厚みがあってしっかりしている革は非常に貴重です。 測ってみたら、 1.6ミリ強でした。 なぜこの革が年内最大のニュースなのかというと、これだけ革がないと言われているときに、これほど素晴らしい革が入荷して、さらに言うとこの革は私が見たところでは非常に耐久性に優れているようなのです。 これまで扱ってきたブガッティやアニルカーフ、オールドイングランド、そしてWindsorなどと同様、何年たっても革が劣化しにくい(扱い方にもよります)作りのように思います。 ですので、私のお勧めとしては、この革で永く愛用したい最もお気に入りの靴をお作りいただくと良いでしょう。 お仕事用にオックスフォードでも良いですし、オフィスカジュアルに合わせたチャッカブーツでも良いでしょう。 また、普段私が履いているようなデニムに合わせるギブソンブーツというのも良いと思います。 写真ではツヤがある革のように見えますが、靴になったときにはこのツヤはかなり落ち着くと思います。 上質な革でメインの1足を考えていらっしゃる方に、是非お勧めいたします。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む昨年から、年1回のスケジュールで開催しております神戸三宮のSUNさんでのイベントの日程が決まりました。 詳細は以下の通りです。 10月1日(土)、2日(日) 開催時間は、13時~21時 です。 SUNさんに関しては、こちらを参照ください。 → http://sun-junglefever.dreamlog.jp/ 今回は、SUNオリジナル仕様のグッドイヤーウェルテッドの靴を販売する予定で、すでにサンプルの靴はSUNさんに展示してあります。 こちらは完全予約販売となりますので、ぜひ一度SUNさんにてご確認ください。 これとは別に、シューリパブリック発信のグッドイヤーウェルテッドの靴も販売予定です。 デザインはチャッカブーツ、詳細は後日発表させていただきます。 そして、イベントではハンドソーンウェルテッドの靴のご注文も承ります。 さらに、今回は千葉県の松戸市でオーダーメイドのバイカー用ブーツを製作販売しているトンリョウさんも出店します。 トンリョウさんのブーツもオーダーできますよ。 皆様のお越しを楽しみにお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む恒例ののRifare大阪店さんでの足の計測&オーダー会のイベントのスケジュールが決まりました。 日時は以下の通りです。 7月30日(土)、31日(日) 両日とも11時~20時 場所は、Rifare大阪店さんです。 Rifareさんに関しましては、こちらをご覧ください。 → http://www.rifare.jp/ 皆様のお越しを楽しみにお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む恒例の恵比寿のRifareさんでの足の計測&オーダー会のイベントのスケジュールが決まりました。 日時は以下の通りです。 7月23日(土)、24日(日) 両日とも11時~20時 場所は、Rifare恵比寿店さんです。 Rifareさんに関しましては、こちらをご覧ください。 → http://www.rifare.jp/ 皆様のお越しを楽しみにお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ #SRF×オックスフォードは、オーダー受付中です(数量限定)。 シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダー靴をお作りしています。 今週末のスケジュールはこちら。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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