既製品の靴を購入する場合、基本的にはちょっときつめが良いということを先日書きました。
ですが、中にはどうしても小指が当たってしまって痛いというケースもあるかもしれません。
それだけの理由で、その靴が履けなくなってしまうのはもったいないことですから、簡単にできるプチ調整について書いてみたいと思います。
そもそも、既製品の靴がピタリ合う人は私の感覚ではほとんどいなくて、まぁとりあえずOKの範囲内という方はだいたい2割ほどという感じです。
つまり、ほとんどの方は既製品の靴では合わない訳で、
合わないながらに我慢して履いているとか、合っていないことを気付かずに履いているとか、
昨今の靴事情はいずれにしてもあまり良い環境ではないと思っています。
タイトフィッティングで履いていると、思いのほか多いのが小指が当たってしまって痛いというケース。
足が細いために小さいサイズの靴を履いて小指が当たるということも含めて、こんな対策が有効です。
といっても、合わないモノをお勧めするわけではなく、あくまでも既製品で何とかするときの対策ですのでお間違いなく。
それは、これを使います。
木の棒です。
これは、革細工でコバを磨くときの棒ですが、長さが20センチ前後で先が丸くなっている棒なら何でも構いません。
この棒を使って、靴の小指が当たっている部分の内側を押しながら撫でてあげるわけですが、
その際にその部分を濡らしたティッシュなどで湿らせて、それからジワリと押すような感じで内側から押し出すように撫でます。
あまり無理やり押しすぎると、革にダメージが入ってしまうので気を付けましょう。
これは何をしているのかと言いますと、革の特性として湿気を帯びたときに柔らかくなって伸びやすくなりますので、
その状態で木の棒で押して少し外に逃がしてあげるわけです。
靴を履く前に当たる部分をティッシュで少し濡らして、そのまま履くのと同じ効果ですが、
足で押し出すよりも、木の棒などを使った方が多少でも痛くないのでこのようにします。
ちょっとでも押してあげると、革の形状が変わることがあまり知らられていなくて、さらに湿らせるとより効果が出ることも、あまり知られていないようです。
わざわざ修理屋さんに持って行かなくても、ちょっとくらいなら自分でできますので、少しずつ様子を見ながらやってみても良いかもしれません。
あくまでも、やり過ぎないように様子を見ながらお願いします。
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