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だし縫いのこと

カテゴリー: Hidden Story:こぼれ話


だし縫いとは、ハンドソーンウェルテッドやグッドイヤーウェルテッドの靴において、ウェルトとソールを塗っている縫いのことです。

ギブソンブーツ

このギブソンブーツで言えば、

だし縫い

このステッチのこと。

マッケイ製法やセメンテッドの靴においてもイミテーションのだし縫いらしきものをつけている靴がありますが、リアルのだし縫いは・・・、

だし縫い

このようにソールまで同じピッチで縫ってあります。

なので、上側だけにしかだし縫いのステッチが見えない靴の場合は、イミテーションの可能性があります。

可能性があると言っているのは、上側しか見えなくてもヒドゥンチャンネルという手法をとっている靴においては、上側しか見えないので、あくまでも可能性があるということを理解してください。

ちなみに、だし縫いの機械は一般的なミシンと同じように上糸と下糸があって、上下で糸の色は変えることができます。

となると、履いていて接地面側の糸が擦り切れてきたらソールの口が開いてしまうのではないかと心配するかもしれませんが、

だし縫い

上糸と下糸を使って縫う縫い方を別名ロックステッチと言うように、上糸と下糸が引っかかる部分が玉のように少し引っ掛かりになって、

接地面側の糸が多少切れても、その玉のおかげでソールがぱっかりと開いてしまうことを防いでいます。

このあたりは、だし縫いの職人さんがちっかりとテンションを調整しているため、結構安心して大丈夫な部分です。

逆に心配しなくてはいけないことがありまして、

だし縫い

このようなつま先だけの修理を行う場合、ただつま先を削り、だし縫いの糸を切ってしまうような修理では、履いているうちにつま先が開いてしまいます。

多くの既製品のメーカーでは、グッドイヤーウェルテッドの靴を作る際にソールを接着剤で貼り付けてしまうところも多いのでそれでも大丈夫ですが、

ハンドソーンウェルテッドの靴を作っているような工房では、修理をすることを考えてだし縫いの糸を切ればソールが簡単に外れるようにしており、

強力な接着はしていません。

なので、修理をする方も、お客さんとして修理を依頼する方も、だし縫いに関する知識を深めて、トラブルを未然に防ぐようにお願いしたいと思います。

 

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