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安心して歩けるブーツであるために

カテゴリー: Message:伝えたいこと


私は最近防災グッズに関心を持っています。

というのも、ここしばらく来ると言われ続けている南海トラフ巨大地震に対する備えをしっかりとしておきたいと思うわけで、

約7年前の東日本大震災の時には、モノの流通から電気の問題から、社会におけるいろいろな弱点を思い知ったので、

できることはやっておくべきだと思っています。

関西にお住いの方は、阪神淡路大震災を体験されている方も多いことでしょうから、もうすぐ23年経ちますがまだ鮮明に覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。

これだけ巨大地震の可能性が指摘されているわけですから、これで準備をしていないのは自己責任と言われても仕方ない・・・、

と言われかねません。

ともあれ、「備えあれば憂いなし」と言いますから、準備はしっかりとしておきましょう。

飲料水、保存食、簡易トイレ、防寒具、ラジオ、カセットコンロとスペアのボンベ、そして明かりなど。

飲料水や保存食は、生死にかかわることなので皆さん真っ先に思いつくかもしれませんが、明かりはもしかしたら忘れがちなのかもしれません。

アウトドア用のLEDランタンは、思いのほかバッテリーを食います。

私が使っているヤツは、比較的大きいからかもしれませんが、2晩くらいで3本の電池を使い果たします。

5VのUSB電源で点灯するタイプのものがあれば、バッテリー自体もいろいろと使えるので良いのかもしれませんね。

私も折を見て買っておこうと思っています。

 

そして、靴屋としてお伝えしておきたいのは、靴の備えのことです。

私たちのあるお客様が、シューリパブリックの靴のみで1週間過ごせるようになった時に、

「これで安心できます。いつどこで何が起こっても、安心して歩ける靴を履いているというのは、本当に心頃強いです。」

とおっしゃっていました。

そのようなお客様が、じつはここのところ何人もいらっしゃって、

ある方は、震災の時に足に合っていない靴を履いていて大変な思いをしたとおっしゃっていて、

ほかのある方は、震災の時にシューリパブリックの靴を履いていて自宅まで約20キロあったけれど問題なく帰れて良かったとおっしゃっていました。

昨年は、鈴木大地スポーツ庁長官が歩きやすい靴を履いて通勤することを奨励する際に、その表現が極端だったためか「スニーカー通勤奨励」と取られてしまったこともありましたが、

ここだけの話、スニーカーはモノによっては長時間履き続けると足の裏側が痛くなってしまうものもあるので、スニーカーだから歩きやすいというわけではないことを知っておいていただけると良いかもしれません。

ともあれ、ファッションも大切ですが、いざという時に歩けないような靴を履いていては命に係わる可能性もありますので、

自分の身は自分で守れるように、日頃から心がけていただくのが良いと思います。

歩くということを考えたときに、適した最もお勧めするのがギブソンブーツです。

ギブソンブーツ

寒い時期じゃなくても、足首までホールドしたほうが足の疲れは少なくて済みますし、

ギブソンブーツ

シューリパブリックのブーツは、履き口がフレアになっているため、足首を動かしても動きが阻害されません。

思いっきり走るとなると、そりゃスニーカーの方が適していますが、小走りなら全く問題ありませんし、長距離を歩くならスニーカーよりも疲れにくいと思います。

ソールだってしっかりしていますので、もし足場が悪かったとしてもしっかりと足を守ってくれるはずです。

 

お知らせ

3月3日(土)と4日(日)には、長野市のIVY PRODUCTSさんにてイベントを開催いたします。IVY PRODUCTSにて開催するイベントは、今回が初めてとなります。足の計測、オーダーメイド靴のご注文をお受けするほかに、お客様に楽しんでいただけるようなこと只今思案中ですので、詳細が決まりましたらご案内させていただきます。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

スケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは mail info@shoe-republic.com です。

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4 responses to “安心して歩けるブーツであるために”

  1. TA says:

    高山さん、こんにちは。

    僕もメディアが鈴木長官の発言を誤解した「スニーカー通勤奨励」が広がってしまうのを心配しています。イギリスやイタリアなど、男がオシャレな国では、自分の足にあった良い革靴を履くことが当たり前なので。

    僕自身、アシックスのランニングシューズ(スニーカー)のファンで、直営店で計測してもらい、定価で買うほど好きなのですが、やはり歩く、また長時間座るときにはビスポークのレザーシューズやブーツに勝るものはないですね。歩行を考えるとやはりブーツでしょう。登山家や、陸軍はそのためにブーツを履いてますから。

    ランニングシューズの弱点として、通気性確保と軽量化のため甲などメッシュ素材が使われていて、雨がふると靴下がびしょ濡れになります。また、軽く作るために耐久性が低い(アシックスの場合500km走ると機能が低下するとサイトに書いてる)んですよね。

    さらに、高機能なランニングシューズほどふわふわのクッションで、走るときには衝撃を吸収してちょうど良いのですが、歩くときにはかえって不安定になるのです。

    逆に、これからメディアの誤解で通勤用に増えるであろう、メッシュではないウォーキング向けレザースニーカーなどは、通気性がなく、蒸れてしまってお座敷に上がれないほど足が臭くなるんです。

    ビスポークのブーツはインソールの革が厚いので、湿気を吸収するのが良いですね。

    さらに、長時間飛行機に乗っているときなどは、気圧の低下と血行が悪くなるため足がむくむのですが、スニーカーも含め既成靴だと、耐えられなくなり脱いでしまいますが、ビスポークだとむくみをある程度許容するのか、履いたままで平気なんです。機内や新幹線の中で靴を脱ぐ人って老若男女かなり多いですが、かっこ悪いです。

    また、ドレスシューズでもスニーカーでも、既成靴を買う時に困るのが、同じメーカーで、同じサイズ表記でも、モデルが異なるとラストが変わり、自分の足にフィットするサイズが違うことがあるので、足に合わないサイズを買って、失敗することが何度もありました。お店で試着しても、迷った時は、いつものサイズが頭にあるので、それに引っ張られるんです。

    店員さんもフィッティングが上手い人とそうでない人がバラバラなのも困りますね。この点は、ビスポークでも同じかもしれませんが。

    イギリスやイタリアのオシャレな方は、ビジネススーツにブーツを合わせる方もかなりいらっしゃるようなので、僕も今では春でもスーツにブーツを履きます。

    boots with suits men

    で検索すると、結構出てきますね。なんせジェームズ・ボンドは最新作で、葬式のシーンで喪服に黒のダブルモンクのチャッカブーツ履いてましたから。

    https://www.google.co.jp/search?biw=1610&bih=1036&tbm=isch&sa=1&ei=yzSnWvaoEIGi0QTI7K2IBA&q=boots+with+suits+men&oq=boots+with+suits+&gs_l=psy-ab.1.2.0i19k1l3j0i30i19k1j0i5i30i19k1l4.1479.1479.0.5858.1.1.0.0.0.0.138.138.0j1.1.0….0…1c..64.psy-ab..0.1.136….0.zFRPsyYNcGM#imgrc=f_n9zIIzXxpeHM:

    • shoe republic says:

      TAさん、コメントありがとうございます。
      私が伝えたいことを端的にまとめていただいて、大変感謝いたします。

      革靴とスニーカーの件は、それぞれ目的に合った使い方をする必要がありますし、
      それぞれに得手不得手がありますから、上手に使い分ける必要があると思います。

      時代が変われば変わっていくこともありますが、変わらなくて良いこともあります。
      新しいものがすべて良いわけではないことも伝えたいと思っています。

      雑誌などで誤った情報が流れてしまうと、それがあたかも正しいことのように認識されてしまいますから、
      TAさんのように正しい知識をお持ちの方が、周りの方にお伝えいただけると、私たちもとてもうれしいです。

      TAさんのように実際に履いていただいた方のご意見は、靴を検討されている方には非常に貴重だと思います。
      これからも、ぜひご意見を発信してください。

      • T.A. says:

        高山さん、ありがとうとございます。

        日本の雑誌などでは、なぜか就職活動など、スーツに合わせる一足目として、100%黒の内羽根のストレートチップを買えとすすめてきます。

        そして、ほとんどの学生が、黒無地のスーツに、黒のストレートチップという、まったく同じ服装で就活のイベントなどに1,000人ぐらい集まっているので、おそらく海外の人から見ると不気味ですよね。

        僕も今度は黒のチャッカブーツをビジネスや喪服用にお願いしたいなと思っています。

        それでは、また。

        • shoe republic says:

          TAさん、コメントありがとうございます。
          就活生の方々の件は、私も全く同意見です。
          全員が同じ格好をしなくてはいけない風潮は、改められるべきだと思います。
          服装も個性で、それらの個性を踏まえて企業サイドは彼らを評価できれば良いのにと思います。
          いずれにしても、文化としての靴はもう少し浸透しても良いですよね。
          私達のような専門家が、もっと頑張って普及させなくてはいけません。

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