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パンチドキャップオックスフォード

余談ですが、今日仕事を終えて帰宅する途中で歩いていたら、鳥が道の真ん中に座っていました。 この辺にいるような鳥ではなく、ニワトリよりも少し小さいくらいの大きさでこげ茶とグレーの中間色のふっくらした丸い鳥です。 人間慣れしているのか、私が近づいて行っても逃げる様子はなく、 「なんだろう?」 というような顔をして私のことを見ているだけ。 でも、その時に遠くからクルマが走ってきたので、轢かれてしまっては大変なので追い払って道端の藪に逃げ込んでいました。 あの鳥は、何だったのでしょうか? ウズラのような、でも首はもう少し細くて、鳥に詳しくないのでよくわかりません。 田舎に住んでいると、いろいろな動物に遭遇するのでなかなかオモシロいです。 そろそろキジがくる季節なので、まだあの大きな鳴き声で起こされることになるのでしょう。 今日ご紹介するお客様は、昨日に引き続き群馬県にお住いのSSさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、フィッティング確認と靴のお渡しのためにお越しいただきました。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、パンチドキャップの付いたオックスフォードです。 SSさんは、最近スーツを着る機会が多くなったとのことで、この靴をご注文いただきました。 今回の靴は、敢えてパンチドキャップ仕様なのですが、 「この親子穴を入れておいてよかったですよ。これがあるだけで、ちょっと違った雰囲気に見えます。」 とおっしゃっていました。 ちなみに、今回の革はデュプイのシャトーブリアンです。 こういうフランスの革の雰囲気も気に入っていただけたようです。 この革は、初めはとっても硬くて手ごわいのですが、じっくりと時間をかけて慣らしていくととても良い雰囲気に成長します。 どんなふうに成長していくのか、とっても楽しみですね。 おそらくこの靴も登場頻度が高くなりそうな感じです。 今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:パンチドキャップオックスフォード レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ダブルモンクストラップシューズ

そのまえに、ひとつご案内をさせていただきます。 私たちシューリパブリックは、工房自体がそれほど広くなく、基本的に工房には私一人しかいませんので、工房にお越しいただく際には事前にご予約をお願いいたします。 工房のスケジュールは、こちらに表示してありますのでご参考にしてください。 というのも、今日あるお客様が突然いらっしゃったのですが、その時は来客中で対応することができずお帰りいただくことになってしまいました。 せっかく時間をかけて来てくださったのに、本当に申し訳なく思っております。 お客様がいらっしゃるときには、しっかりと準備をしてお迎えしたいと考えております。 予定表が空いている時でも、直前にご予約が入るということもございますので、必ず事前にメールか電話で(直前でしたらなるべく電話で)ご連絡をお願いいたします。 さて、今日のお客様は群馬県にお住いのSSさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、フィッティング確認と靴のお渡しのためにお越しいただきました。  今回完成したのは、やまぶき色の型押しの革で製作したダブルモンクストラップシューズです。 今回使用した革はTempesti社のELBAMATTという革で、漉いていない元々の厚さのものに型押し加工をして、さらに手もみ加工を施したという、なんとも手間のかかっている贅沢な革です。 ELBAMATTは、Tempestiの製品の中でも比較的オイルを多めに含んでいる革で、厚さがあって型押しをしているという硬さ的には硬い方に振られる条件が重なる中、オイル多めと手もみのおかげで幾分しなやかな革になっています。 ただ、それでも靴になると初めは結構硬めで、馴染むまではちょっと大変かもしれません。 と思っていたら、SSさんが試し履きされている間にイイ感じに折れジワが入っていて、もしかしたら思っているよりも早く優しい履き心地の靴になってくれるかもしれません。 また、今回SSさんがお選びいただいたバックルですが、こちらは真鍮の無垢のもので、持つとずっしりとけっこうな重みを感じるものです。 重厚感のある革に重厚感のあるバックルで、なかなかイイ感じにバランスがとれているように思います。 ダブルモンクストラップは、好きな方にはたまらないんですよね。 SSさん、今日もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:ダブルモンクストラップシューズ レザー:  型押し ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRC+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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フルブローグブーツ

今日のお客様は、兵庫県にお住いのYYさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、靴を納品させていただきました。 今回は、宅配便による納品になります。 ですので、履いていただいているところはまだ見れていませんが、次回神戸にうかがった時に見せていただこうと思っております。 今回完成したのは、私たちシューリパブリックの20周年記念モデル第2弾のフルブローグブーツです。 それも、私イチオシのやまぶき色。 今回は、YYさんのこだわりがところところに出ていまして、なかなか良い感じに仕上がっています。 たとえば、パーツの端の部分はギンピング(ギザギザのカット)になっていたり、ワンポイントとなるダークブラウンのアイレットをつけていたり、難しいやまぶき色ですがこれならいろいろな服に合わせやすそうです。 今回はだし縫いの糸に合わせてベージュ色の靴ヒモをつけていますが、これが秋になって街の雰囲気が変わってきたらアイレットと同じダークブラウンのヒモをつけてみても良いのではないかと思っています。 今回の靴は、前述の通り私たちシューリパブリックの20周年記念モデル第2弾のもので、こちらは馬の革を使っています。 馬の革は、私たちは普段はあまり使わないのですが、しっかりしていて色味や雰囲気も良かったので、せっかくの記念モデルということもあって特別に使ってみたという経緯があります。 実際、同じような牛の革に比べるとやや軽い印象ですが、牛の革とは違う雰囲気でとってもステキです。 これが、また履き込んでいって味が出てきたらもっと格好良くなってくることでしょう。 これから季節が進んでいくと、こんな感じの軽やかな靴が活躍してくれます。 春先には、太めのパンツに合わせても格好良さそうですし、真夏には短パンに合わせてもこれまた良さそうです。 YYさんは、どんなふうに履いてくださるのかとっても楽しみです。 YYさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:フルブローグブーツ レザー:  ホースレザー ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRE+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

こちらは、大阪府にお住いのお客様から修理でお預かりした靴で、今回はオールソール+ウェルト+ボトムフィラーの交換というメニューでした。 毎回書いていますが、ハンドソーンウェルテッドの靴はもとの穴を使ってあたらにウェルトを縫うことができるので、理屈で言えば何回ウェルトを交換しても靴に対するダメージはありません。 せっかくウェルテッドの靴なので、ウェルトはそのままでソールから下を交換するんじゃないの?という声もありそうですが、それでもOKです。 ただ、ハンドソーンウェルテッドの靴の場合、履き始めてからしばらくするとインソールが馴染んできて、それとともに若干痩せてくることがあります。 そのタイミングでオールソール交換となるのなら、ウェルトも縫い直してあげるとしっかりと締まりますし、履き心地がよみがえるどころか、履き始めの頃よりもさらにシャキッとするので、初めてのオールソール交換はウェルトも一緒に交換することをお勧めしています。 通常、オールソール交換+ウェルト交換の修理は1か月ほどお時間をいただいておりますが、お預かりするタイミングで多少長くなったり短くなったりします。 参考までに、だいたい月末頃にお預かりできると、もっとも短い時間で修理が完了します。 わざわざお持ちいただかなくても、宅配便でお送りいただければ修理をして返送させていただきます。 その場合には、事前にご連絡いただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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shoes

余談ですが、皆さんはネット通販は利用していますか? Amazonや楽天市場などが有名なところですが、最近は中華系のSheinをはじめ、AliexpressやTemu、韓国のQoo10などたくさんのネット通販のサイトが混在しています。 そして、驚くような価格が魅力で、高校生のうちの娘もよくSheinを利用しているようです。 どのサイトも予想以上の品ぞろえで、日本だとちょっと入手が困難なものも場合によっては購入することができるので、困った時にこれらのサイトで探してみるのも良いのかなって思っています。 ただ、商品を購入したときにちゃんと届くのかと心配される方もいらっしゃるかと思いますが、私が知っている限りでは問題ないようです。 じつは、今回Temuでちょっとしか小物を購入してみたのですが、購入以降商品がどんな状態なのか事細かに確認することができ、到着予定日よりも遅れた場合には一部返金されるというシステムがあり、会社としてはちゃんとしているということを強調しているように感じました。 実際に私が発注した商品は予定通りに到着しまして、全く問題ありませんでした。 ただ、それらの商品が良いかどうかということに関しては、購入する側が十分にリサーチする必要があると思います。 今回私が購入したのは、靴ヒモ、カメラのレンズのフィルター、そして靴下ですが、靴ヒモは実際に使ってみて判断するのでまだ良し悪しはわかりません。 レンズフィルターは、見た感じは問題なさそうです。 靴下は、日本製の良いものを知っていると、どうしても海外のものが安っぽく見えてしまいます。 今回靴下を購入してみて、昔イギリスで購入したペラペラな靴下を思い出しました。 これとは別に、今Aliexpressでステンレスの計量カップを発注していまして、おそらく同じであろうものをAmazonで購入して使っているのですが、本当に同じものだったら送料込みでもAmazonの半分以下の価格になるのでお買い得です。 中国や韓国の通販サイトは、上手に使えば本当に便利なので、必要に応じて使い分けたいと思います。 さて、4月納品予定の靴たちがもうすぐ完成です。 今日の時点でヒールが付きました。 このあとは、ヒールを留めるクギを打ったり、ヒールを削ったり、インソックを作って取り付けたり、アッパーの仕上げをしたり、靴ヒモを通すなどして完成になります。 ただ、一部のお客様にはシューツリーもご注文いただいているので、全部完成するのは明日の夕方頃になる予定で、土曜日以降のお渡しと言ったところでしょうか? あまりギリギリであわてて作業をするのは好きではないので、ゆっくりやって土曜日中の完成くらいで考えておきたいと思います。 ちなみに、一番下にある靴は修理でお預かりしているDさんのギブソンブーツです。 予定よりも遅くなってしまい、申し訳ございません。 完成したら、ご連絡させていただきますので、しばらくお待ちください。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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備えの確認

カテゴリー: Break Time:ブレイクタイム

消火スプレー

今日は水曜日なので、私たちシューリパブリックの工房はお休みです。 じつは、昨日の夜にちょっと気になって調べたことがあります。 それは、揚げものをしている時に誤って油に火がついた時の解決方法。 巷では、濡れたタオルを鍋にかぶせるとか、マヨネーズを鍋に入れるなど、一瞬本当のように聞こえる情報もあるのですが、調べていくうちに様々な条件が付いていたりして十分な消化ができないことも考えられ、それよりもいざという時に十分な効果が得られるものを準備しておきたいと思いまして、今日ホームセンターに行ったついでにこんなものを買ってきました。 見たままですが、消火スプレーです。 私は子供のころから・・・、 「泥棒は家までは持って行かないけれど、火事は家までなくなっちゃうから、絶対に火事には気を付けるように。」 と言われて育ったため、何があっても火事はいかんと常に思っています。 たぶん、誰だって火事は嫌なはず。 なので、できる対策はしっかりとやっておくことで、もしもの時に備えるのです。 ちなみに、今日買ってきた消火スプレーは、YouTubeでも実験をしている方がいて、初期消火にはなかなか有効なもののようです。 実際、我が家ではキッチンに消火器を設置していますが消火器は気持ち的につい大げさと思ってしまうケースもあるようで、躊躇しているうちに火が燃え広がってしまい手遅れになってしまうということががあると聞きました。 いざという時には消火スプレーでも消火器でもどちらを使っても構いませんが、とにかく手遅れにならないように初期消火をしっかりとできる環境を作っておきたいと思います。 巷でよく言われる濡れたタオルやマヨネーズで消化するという件ですが、濡れたタオルを使う場合には鍋を完全に覆えるくらいの大きいサイズのタオルが複数枚必要だそうで、完全に覆うことができないようでは逆にタオルに燃え移ってしまうこともあるとのことで、マヨネーズを鍋に入れるという方法は、確かにマヨネーズが鍋の表面を覆って火を消すことができることもあるそうですが、マヨネーズの大きさが1キロくらいの大きな業務用である必要があったり、鍋に入れる際に勢いよく入れてしまうと燃えている油が外に飛び出して他のものに燃え移ってしまうリスクもあるとのことで、これはなかなか難しいと書いてありました。 どうせ備えるのであれば、専用のものを備えておいた方が安心です。 揚げもの火災の初期消火用には、私が今回購入した消火スプレーのほかに、ファイテックてんぷら用消火用具という、鍋に入れて消火するタイプの消火剤もあります。 また、揚げものをする際に、最近多く見受けられる揚げ焼きという方法がありますが、揚げ焼きは通常の揚げものに比べて油の量が少ないぶん温度が上がりやすいとのことで、発火のリスクが高くなるというデータがあるそうです。 色々なリスクを理解した上で、安全に料理を楽しみたいと思います。 今日は靴の話はありませんでした。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。      

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フルブローグブーツ

今日のお客様は、栃木県にお住いのMIさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、フィッティング確認と靴のお渡しのためにお越しいただきました。 今回完成したのは、私たちシューリパブリックの20周年記念モデル第3弾のフルブローグブーツです。 早速履いていただきました。 今回使用している革は、Tempesti社のELBAMATTの2.2㎜厚のもので、普段私たちが使っている革に比べると結構厚いものになります。 なので、初めて履いていただくときには、なかなか革の硬さを感じます。 MIさんは、1足目の靴が15周年記念モデルの第1弾のもので、その靴がすべての基準になっているそうですが、今回の靴は比較するとかなりカッチリとしているとおっしゃっていました。 ただ、このELBAMATTはオイルを多めに含んでいる革なので、少し履き込んでいくとすぐに馴染んでくるという特徴があり、これがもう少し柔らかくなるととっても履きやすい靴になって、登場頻度が高くなりそうとのこと。 ご注文いただいた時にMIさんにうかがったのですが、この一連の20周年記念モデルの企画をご覧になっていて、第1弾の革はMIさんの好みからすればちょっと硬すぎで、第2弾の革はちょっと柔らかすぎ、そう思っていた矢先にこの第3弾が発売されて、考えていた条件をすべてクリアしていたのでつい予約をしてしまったとのこと。 実際に履いてみて、とっても気に入っていただけたようです。 色味としては、靴ではなかなか珍しい色ではありますが、決して使い勝手が悪い色ではないので、たくさんご活用いただけると思います。 これを履き込んで、イイ感じに馴染んできたころにまた見せていただきたいと思っています。 MIさん、今回もありがとうございました。 靴の仕様 デザイン:フルブローグブーツ レザー:  キップ ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無:完売 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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㎇

東日本に住む私たちにとって、3月11日は絶対に忘れられない日です。 東日本大震災から、今日で13年。 あの時は、都内で働く多くの方が帰宅困難になり、それでも歩いて帰ろうとする人や、途中で自転車を買って帰る人、靴を買って帰る人もいました。 幸いにも私は職場と自宅が近いので、歩いて帰ることができましたが、帰宅してもしばらく電気がつかなくてキャンプ道具のランタンを出してきたのを覚えています。 今思えば、あの震災で学んだことがたくさんありました。 道具があっても使えなければ役に立たないので、日ごろから使えるようにしておくこと、いつ何時に何があるかわからないので、どんな時でも歩けるようにしておくこと。 震災をきっかけに靴のご注文をいただくようになったお客様もたくさんいらっしゃいますし、すでに私たちシューリパブリックの靴を履いていたお客様からは、この靴のおかげで難なく歩いて帰ることができたとお礼のご連絡をいただくこともありました。 お客に立てたのであれば、本当に良かったです。 あれから13年が経って、情報を入手しやすくなり、私たちの意識も高まり、条件としては多少なりともよくなっているのかもしれませんが、私たちは13歳年をとり、当時に比べると身軽に動くことができなくなってしまっている方もいらっしゃるかもしれません。 やはり自分の身は自分で守らなくてはいけません。 いざという時に、走って逃げられるようにしておかないといけません。 水や食料などの備品は当然のことですが、自分の身体もしっかりと準備しておく必要があります。 全てを災害のために備えて生活するべきとは言いませんが、困った時に困らないようにしておくのは最低限のことだと思っています。 いつ何が起こるかわからないから、もしものために歩ける靴を日頃から履いておきたいものです。 長距離を歩くのなら、ブーツが最適です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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修理

私たちシューリパブリックで製作するハンドソーンウェルテッドという製法の靴は、カカトやソールを交換して永く愛用できることがひとつの特徴となっています。 今回はこの靴を使ってご案内していきます。 だいたい多くの方がまず先にすり減ってくるのがカカトの部分。 カカトの外側から接地する方が多いので、ほとんどの方が外側から減ってきます。 時々・・・、 「自分は歩き方が良くないのかも?」 と気にされる方もいらっしゃいますが、外側からすり減ってくるのは普通ですし、どこからすり減ってきてもさほど気にする必要はないと思います。 このカカトですが、接地面のゴム(トップピースと言います)が最初は厚みが9㎜ほどありまして、これがすり減ってきて一番薄くなっているところで残り2㎜というタイミングが交換のお勧めの時期になります。 この線ギリギリまで履いてしまう方もいらっしゃいますが、結構これが積み上げにダメージを与えてしまうので、トップピースは若干のゆとりを持って交換することをお勧めします。 カカトの修理は、お近くの修理屋さんにお願いしても結構ですし、私たちシューリパブリックにお持ち(お送り)いただいても結構です。 そして、今日一番お伝えしたいことなのですが、歩き方の関係でつま先がすり減りやすい方もいらっしゃいます。 つま先に関しましては、この部分だけの修理は私どもではできないので、修理屋さんにお願いしていただくことになります。 その際に、修理屋さんにお伝えしていただきたいとこがあるのですが、 このウェルトとソールの接着に関して、最近は多くの靴において強力な接着剤を使っていることが多く、だし縫い(ウェルトとソールを縫っている縫い)の糸が切れても、極端なことを言うとだし縫いがなくてもソールが剥がれないという作りになっているのですが、 私たちシューリパブリックでは、ウェルトとソールの接着はだし縫いまでの仮留め程度の接着しかしていないため、だし縫いの糸が完全に切れてしまうとソールが剥がれてしまいます。 その点を踏まえて、修理屋さんでつま先の修理をする場合、削れたつま先を斜めにスライスするように削り落とし、その部分に新しい底剤を接着するという方法をとることが多く、そのやり方だとだし縫いの糸が切られてしまっているので、履いているうちにつま先がパッカリと口を開けてしまうのです。 なので、もしつま先の修理をするときには、修理屋さんに次のことをお伝えください。 ・ソールの接着は仮留め程度しかしていないこと。 ・つま先を補修するときには、だし縫いをかけてほしいこと。 このようにお伝えいただければ、修理屋さんはすぐに理解してくれます。 私たちとお付き合いのある修理屋さんにはお伝えしているのですが、まだお伝えできていない修理屋さんもありますので、ひとことお伝えいただけると安心です。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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KUDU

一昨日にお知らせしましたとおり、ほぼ入荷は絶望的と思っていたチャールズFステッド社のKUDUの革が奇跡的に入荷しました。 本当に革屋さんに感謝です。 そして、今回入荷した3色のうち、私が詳しくご紹介したサンドベージュが思いのほか人気で、私の一押しのスモーキーグレーはそこまでの人気ではないという状況です。 まぁ、皆さんそれぞれ好みというのもありますし、今回はたまたまほしいと思っていた色がサンドベージュだったという方もいらっしゃるかもしれませんので、それはそれで良しとしましょう。 ただ、このスモーキーグレーが本当に格好良い雰囲気なので、ぜひこれは皆さんにしっかりと見ていただきたいと思っていたところ、さらにお客様からスモーキーグレーをもう少し良く見せてほしいというご連絡があり、それならばということで本日改めてご紹介させていただきます。 この感じは先日の写真とほぼ同じになります。 背筋の部分にやや深めのシワが入っていますが、靴の裁断においては通常は背筋をまたいでパーツをとることはなく、確かにこの場合は深めのシワが入ることはあるかもしれませんが、その場合はパーツの端っこの方になるかと思います。 ただ、背筋以外にも深めのシワがあり、それは雰囲気だしでどこかに入れるということはあります。 色と質感はこんな感じになります。 グレーと言っても、実物はこれよりも若干ですが濃くなっていて、その名の通りスモーキーグレーというのがピッタリな色です。 この個体はシワが多くて、こういう雰囲気がお好みの方にはもう最高の出来なのではないでしょうか。 なので、シワの入り方はそのままといったところです。 じつは、このスモーキーグレーは今回は2枚入荷していまして、こちらが2枚目の方です(どっちが1枚目ということもないのですが・・・)。 こちらは、先ほどの1枚目と比べると若干シワは弱めで、また違った雰囲気の靴になりそうですね。 いやぁ、これって本当に悩みますよね。 シボが強めの革でフルブローグのブーツを作って、こちらのシボが弱めの革ではプレーンのチャッカブーツを作りたいというのが私の個人的な希望です。 ちなみに、革の裏側はこんな感じでとってもキレイです。 このまま裏側を使ってスウェードということにしても良さそうなくらいとってもキレイです。 革の裏側がキレイな生地は、元々の厚さがそれだけ厚くて生地がしっかりしていて良いものということの表れなので、この革のように2.5㎜も厚さがあってこんなに裏がキレイということは、かなりミラクルだと思います。 ちなみに、この革を作ったチャールズFステッドという会社はイギリスの有名なタンナーさんで、特にスウェードなどの起毛の素材を得意としている会社です。 もしかしたらと思って、KUDUの革をもう少し買えないかと調べてみたのですが、革屋さんが行っていたとおりKUDUの生地そのものの入手がもうできなくなってしまっているようで、私が調べた限りではすべて売り切れでした。 チャールズFステッドのKUDUの革って、しっかりしているのに当たりが柔らかくて、言い過ぎかもしれませんが嫌いでなければ非の打ち所がない素晴らしい革です。 ウチの家内も欲しいと言っていましたし、正直私も欲しいです。 私だったら、迷わずフルブローグのブーツですね。 ★★★お知らせ★★★ ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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