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長野

明日、12月9日(土)と明後日10日(日)は、長野市のIVY PRODUCTSさんで恒例のイベント開催ですが、それに先駆けて今日12月8日(金)と明日12月9日(土)の夕方に、ちょっとしたワークショップ開催です。 そのため、私は朝ゆっくりと自宅を出発しまして(これがとっても幸せなのです)、のんびりと長野にやってきました。 何がどう幸せなのかと言いますと、まず私は早起きが苦手でとにかく早起きをするために全力を尽くさなくてはならず、早起きをしただけでほぼ一日ぶんの体力を使います。 大人なんだから、それくらいちゃんとやらなくてはいけないのはわかっていますが、わかっているからこそちゃんと起きなくてはいけないと重い責任を感じ、殆ど寝られず、中途半端な睡眠で朝を迎えるのです。 今回はそれがなく、普通にいつも通りに起きて、朝工房に行って少しだけ仕事をして、それから長野に向かうという、何も無理のない大変幸せなスケジュールなのです。 それでも少し早く着きまして、道の駅でりんごを買って、途中でお昼ご飯を食べて、IVYさんに荷物をおろして最低限の準備をして、まだ時間があったのでちょっと散歩に行ってきました。 向かったのは、JR長野駅。 新幹線が通っている駅なので、少なく見てもしょぼいわけがない。 とってもステキな駅です。 IVY PRODUCTSさんから長野駅まで、普通にゆっくり歩いても15分あればかなり余裕で着きます。 駅ビルの中には無印良品を始め、たくさんの店舗が軒を連ねており、旅行できたときにはここでお土産を買ったりおやつ・お弁当を買ったりすることができます。 ちなみに、お弁当の候補として東京から長野方面に来るときには横川の峠の釜めしがありますが、長野ではすぐ向かいのながの東急で買うことができるようです。 私は長野駅を後にして、ゆっくりIVYさんに戻りました。 途中、夕日が綺麗だったり、 いたるところから山が見えたりして、平野に住んでいる者からすれば長野はパラダイスです。 そして、今日のワークショップですが、思っていたよりも沢山の方々が集まってくださって、ブラッシングというテーマでお話をさせていただいたり、皆さんに実際にブラッシングをやっていただいたりして、なかなか良い感じで終えることができました。 明日の夕方6時から、またワークショップを開催します。 明日起こしいただく予定の方、お待ちしております。 急に参加したいと思った方、まだ参加枠があるようなのでIVY PRODUCTSさんにお申し込みください。 明日は、11時からいつも通りのオーダー会&足の計測会を開催しますので、足や靴にご興味のある方、正しい靴のサイズを知っておきたいという方、靴をオーダーしたいのだけどとりあえず話を聞いてみたいという方、お気軽にいらっしゃってみてください。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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スウェード

今日から浅草の東京都立産業貿易センター・台東館にてレザーフェアが開催されています。 私は明日から長野出張の為、今日行ってきました。 今回は革屋さんと打ち合わせの約束をしていまして、いくつかの新しい革を見せていただいたり、新しい情報を教えていただくということでしたが、やはり思っているような革はなかなか見つかりません。 革に関しては以前からお伝えしている通り、いわゆるビジネスシューズ向きのスムースの革、特に黒が本当になくて、革屋さんにも・・・、 「今後はどんどんなくなっていくと思いますよ。」 なんて言われてしまうほど。 黒い革がなくて茶色の革があるというのはおかしいじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、キメ細やかな革において茶系のものなら色で何とかごまかせても、黒はごまかすことができないのだそうです。 なので、最初に入手が困難になるのはキメ細やかな黒のスムースの革であり、今がそのタイミングなのです。 今回は、デュプイとかアノネイなどの有名タンナーも出展していましたが、日本向けに売る気はなさそうと言っている人がいたほどで、マーケットとして日本はイマイチなのだとか。 そのほか、イルチアも出展していましたが、以前のイルチアと比べるとちょっと違う気がしたりしなかったり。 それから、トスカーナに拠点を置くタンナーがたくさん出店していて、私が普段から使っているELBAMATTを作っているTempestiなども出ていました。 時間は十分にあったので、普段見ないようなブースも一つ一つ丁寧に見せていただいて、タンナーの皆さんもとっても苦労しながら新製品を作っているんだと改めて実感させられました。 そんな中で、ひとつ興味深い会社があり、詳しく話を聞いてきました。 このような革を作っているタンナーさんで、これらの色+黒の5色はすでに製品として生産しているものなので少量でも購入することができ、さらに10枚くらいからなら新たな色のものも製作してくれるとのこと。 この革はギン付きベロアと言いまして、私たちが以前に使っていたスウェードは成牛よりは少し若いくらいの牛の革の、表面の一層目をスムースとして使った後の2層目で作る革だそうですが、対してこれは成牛の革の一層目の裏側を表面として使うもので、この革の裏側はギン面になっているもので、厚さは十分にあり、期待値が大きめのものです。 ただ、成牛の革なのでややキメが粗かったりすることもあり、ポテンシャルはいかなるものか一度購入して使ってみないと何とも言えないところです。 また、こげ茶の革の表面がかなり粗かったのでこのレベルのものが上がってくるのかと訊いてみたところ、このサンプルの革は首回りをカットして持ってきたものであり、牛の革はお尻周りや背中周りがキレイで、一般的に首回りは実際にはほとんど使わないため、その心配はいらないとのことなので、まぁとりあえず心配するほどではないようです。 色としては、右のグリーンもキレイでしたし、こげ茶も実物はもう少し深みがある色でしたのでキレイですし、もう一色キャメルあたりがあれば3色セットでそろえてみたいところですね。 ちょっと相談してみたいと思います。 入荷できるようでしたら、また改めてお知らせします。 ちなみに、今現在の私どもの在庫として黒のビジネスシューズ向きのスムースのキップは、Russo di CasandrinoというイタリアのタンナーさんのKing MPという革があり、この革がとってもおススメです。 この革に関しては、黒のみ今後の入荷がなく在庫限りとなってしまっているので、ビジネスシューズを作っておこうと考えている方はお早めにご検討ください。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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pentax kp

私は、もう10年以上ペンタックスのカメラを使っています。 被写体は大方が靴なので、そんなにすごいカメラが必要という訳ではないのですが、ペンタックスは何年使っても、何台使っても魅力が褪せません。 私の初めてのペンタックスはK-5というモデルで、何かのきっかけで目にしたペンタックスのカメラの発色に惹かれ、それまで使っていたキャノンの50Dというモデルから買い換えました。 K-5で撮る写真は、最新のモデルに比べるとローパスフィルターというフィルターが付いていることもあって、絵がややもっさりとしているようにも見えるのですが、それがまた味があるように思えて、今でも手元に置いて大切にしています。 その後、K-3、KPを使い、今年は念願のフルサイズであるK-1 markⅡというモデルを購入し、主にブログ用の靴の写真を撮るのに使っているのですが、単に靴を撮るのにフルサイズのカメラが必要なのかというと、確かにそこまでじゃなくても用は足ります。 腕がある人なら、それこそ一眼レフじゃなくてもステキな写真を撮ることができるでしょうけれど、私くらいだとどうしても機械に頼らなくてはいけないこともあり、技術を補ってくれる機材を使うようにしているという訳です。 じつは、私はこれらのペンタックスのカメラのほかに、作業工程の写真を撮るようにキャノンの小型のミラーレスカメラと、出張の時や動画を撮るために富士フイルムのカメラも使っています。 キャノンのミラーレスは、小さいのにスキがないというか、言ってみればまんべんなく平均点をちょっと超えてくるような性格で、富士フイルムのカメラはさらに平均点をだいぶ上回る実力を持っていて、困った時にはこれを使えば何とかなるという信頼感すらあります。 それに比べて、ペンタックスのカメラは、動画は殆ど撮れないし、動くものを撮るのはあまり得意ではないですし、時々ピントが合わないで行ったり来たりしたりして、例えるならある得意分野だけずば抜けて凄い子みたいで、なかなか使いこなすのが難しいところもあるのですが、これがその得意分野にうまくはまるとすごい結果を出してくれるという、本当に欠点も魅力のうちともとれるカメラなのです。 なので、余裕がある時には必ずペンタックスのカメラを持って行くようにしています。 機械でありながら、なんとなく生き物のようにも感じられるこのカメラって、とっても不思議ですよね。 たぶん、もっと古いライカなどを使っている方も同じように感じているのではないかと思うのですが、機械だってクルマだって靴だって、しっかりと向き合って付き合っているとその性格が見えてきて、なんとなく家族のような存在になってくるものだと思っています。 機械は、特にデジタルのものはいつか壊れて使えなくなってしまう時が来るわけですし、それがアナログのものに比べて早いと言われているので、しっかりと使ってあげて一緒に過ごす時間を楽しみたいものです。 私たちシューリパブリックが作る靴も、家族のような相棒のような存在であってほしいと思っています。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ブラシ

余談ですが、皆さんはテレビドラマって観ますか? 私は、大体そのクールに2つくらい楽しみにしているドラマがありまして、今期だとムロツヨシさんと平手友梨奈さんが出演している「うちの弁護士はてがかかる」と、吉岡里帆さんと永山瑛太さんが出演している「時をかけるな、恋人たち」を楽しみにして、毎回欠かさずTVerで観ています。 リアルタイムに見るのはちょっと難しいので、TVer様様なんですよね。 毎期とても楽しいドラマがあってとっても嬉しいのですが、私はこれまで観たドラマの中で断トツでひとつ好きなものがあります。 それは、菅田将暉さんが出演していた「コントが始まる」です。 皆さん、ご存知ですか? このドラマは2021年の春に放送されたものですが、20代後半の若者たちが悩みながら成長していく様を描いたもので、本当にステキなドラマです。 毎回毎回しっかりと作り込んでいるのがうかがえて、とっても心に響きます。 DVDが発売されているので買おうかと常に迷っているのですが、もうすべてしっかりと覚えていますし、ステキな記憶として残しておきたいので、今のところは買わない方向で考えています。 もしよかったら、時々TVerで放送したりすることもあるので、気を付けて観てみてください。 さて、長野市のIVY PRODUCTSさんでのイベントまであと数日となりました。 今回のイベントは、いつもの土日だけのスケジュールとはちょっと異なり、金曜日の夕方と土曜日の夕方にちょっとした講座を開催します。 ブラッシングをテーマにしたもので、ブラシの種類や使い方、そのほかブラシに関するお話をさせていただきつつ、参加される皆さんにもブラシを使いこなしていただけるようににと考えております。 参加費は1,100円(税込み)ですが、2,000円近いブラシが参加特典としてついてきますので、なかなかお得だと思います。 人数制限がございますので、ご参加される方は事前にIVY PRODUCTSさんにご連絡をお願いします。 8日(金)、9日(土)とも18時スタートで、両日とも10名を予定しています。 IVY PRODUCTSさんの詳細はこちら。 open 11:00-19:00木曜定休〒380-0836 長野市南県町1070TEL / FAX 026-477-2530 お車でお越しの方には、駐車場がございませんので、近隣のコインパーキングなどをご利用ください。 私も楽しみにしています。 >★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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セミダブルソール仕様

余談ですが、ここのところ朝晩はとっても寒くなりまして、私はもうロングコートを着て通勤しています。 朝は、もう私が行く頃はそこそこ暖かくなっているのでそれほどの防寒は要りませんが、帰りは結構寒いので今日なんか手袋までして帰ってきました。 そして、ここ何日か違うコートを交代で来てみて気が付いたことがあります。 というのも、ポリエステルの防風のものだったり、メルトン風の生地でライナーとの間にサーモライトが入っているものであったり、さらには超厚いメルトンであったり、今日なんて厚手のツイードのコートだったのですが、まずビッグシルエットなどという肩が落ちるようなパターンのものよりも普通にしっかりと肩の位置が決まるものの方が温かく、化学繊維よりもウールの方が温かいということを実感しました。 私の印象では、サーモライトはとっても温かくて真冬には重宝すると思っていたのに、いやいやどうしてウールの方がイイ感じに温かいですし、それに加えてちょっと古いデザインの肩の位置が決まっていて隙間のないヤツがとっても温かいじゃないですか(個人の感想です)。 私が持っている中では一番古いツイードのコートが一番温かかったような感じです。 コートなんて、風を通さなくて保温性があれば良いと思っていたのですが、パターンが自分の体に合っているということも思いのほか大切なのだということを実感しました。 さて、今日はソールの話です。 私たちシューリパブリックでは、ダブルソールまではいかないけれどちょっとソールを厚くしたいという時にお勧めするセミダブルソール仕様というオプションがあります。 こんな感じのもので、 この、ウェルトとソールの間に2㎜厚の革をはさんでいます。 これがセミダブルソール仕様です。 何もはさんでいない標準仕様のシングルソール(赤いほうの靴)と比べると、 まぁ違うと言えば違いますし、たいして違わないと言えばたいして違いません。 そんなセミダブルソール仕様ですが、この靴を履いてみるとこれがけっこう安定感があって良いとおっしゃる方も少なくないのです。 よく私が例えるのが、駅などの点字ブロックを踏んだ時の突き上げがマイルドになるということです。 これは履く方のお好みなのでどっちが良いとか悪いとかという話ではなく、よりしっかりとした感じを好むのであればそんなオプションがありますということです。 ちなみに、見え方はこんな感じ。 私自身は、カッチリとしているものが好きなので、自分で履く靴はセミダブルソール仕様にしているものが多いです。 よく質問として訊かれるのが、セミダブルソール仕様にすると屈曲が硬くなりますかということですが、さほど影響はありません。 なので、ご注文の際にはお好みの方をお選びください。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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トップピース

こちらは、今日お越しいただいたお客様がカカトのトップピース交換をした際に取り外したものです。 ダイナイトに限らず、カカトはまだ大丈夫と思っているといつの間にかガッツリすり減っていたりして、ビックリすることがあります。 横から見たところですが、一番薄い部分で残りがあと1ミリちょっとでした。 ダイナイトの場合、お勧めする交換のタイミングとしては残りがあと2㎜くらいという時です。 というのも、それよりもまだたくさん残っている場合はもう少し履いていただきたいのですが、2㎜よりも薄くなってしまうと、ゴムがまだ残っているのにもかかわらず積み上げにもダメージが及んでしまうことがあるためです。 なんとなくイメージしていただけると思いますが、トップピースのゴムが薄くなるとその衝撃がゴムだけで受け止められずに積み上げまで影響を及ぼしてしまうことがあります。 積み上げにダメージが及んでしまうと、修理がけっこう厄介なことになってしまいますので、そうならないうちにお早めに修理をしておきましょう。 私たちシューリパブリックでは、その場で修理をする場合は2足までとさせていただいていまして、それ以上の数をまとめて修理する場合はお預かりとさせていただいています。 もし、カカトがもうそろそろ交換かなという場合は、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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フルブローグシューズ

余談ですが、時々お客様から・・・、 「今年は企画が多くて楽しみです。」 というご意見をいただきます。 そりゃ、今年は私たちシューリパブリックの20周年の年なので、これまでにお世話になったお客様に恩返しを兼ねていろいろな企画で楽しんでいただきたいわけです。 また、企画はどうやって考えるのかということを訊かれることもあるのですが、基本的には私がこんな靴格好良いとかステキだなぁって思うもので、流行りとか在庫があるからということではありません。 あまりマーケットに媚を売らなすぎるのもどうかと思いますが、なるべく多方面に向けて企画を打ち出したいと考えていますので、ご興味をお持ちいただいた企画に関してはぜひお気軽にチャレンジしていただきたいと思っています。 では、今回の企画ですが、 タイトルの通り「白いフルブローグを作る」というものです。 フルブローグとは、ウィングキャップと穴飾りがついたデザインのものを言います。 デザインの参考としてこれまでに製作したお客様の靴をご覧いただくと、 こんな感じです。 タイトルにフルブローグと書いていますが、セミブローグもOKとしたいと思います。 セミブローグとは、ストレートキャップと穴飾りがついているデザインを言います。 ただ、今回は革の雰囲気からギブソン(外羽)ベースのデザイン限定とさせていただきます。 そして、今回この企画で使う革がこちら。 今年の4月にご案内した白い革の企画の時のものとは違う革で、こちらの方が少し厚くてしっかりとしたものになります。 また、色味は今回の革の方がわずかにグレーがかっています(写真だとよくわかりませんが)。 また、表面には小さなシボがあります。 ただ、このシボに関してはつま先やカカト周りはラスティングで引っ張られてほとんどスムースのようになってしまうでしょう。 つま先やカカトはスムースで、そのほかの部分はシボが残るというグラデーションのような感じで仕上がると思います。 革の裏側はこんな感じ。 今回の革は成牛の革のステアなので、裏側がとてもキレイという訳ではありませんが、革の厚さは十分です。 こんな革を使った企画になります。 企画の詳細は以下の通り。 *デザインはフルブローグ、もしくはセミブローグのブーツorシューズでギブソン(外羽)がベース。 *使用するアッパーの革は上記の白い革です。 *ウェルトは平ウェルトorLストームのどちらでもOKで、色は黒・こげ茶・生地色の中からお選びさい。 *セミダブルソール仕様にする場合は、オプション費用として2,200円がかかります。 *ラストをお持ちでない方は、別途ラスト製作費用(28,600円、税込み)がかかります。 *ソールはダイナイトソールになります。 *お客様の足を計測して製作するオーダーメイドで、製法はハンドソーンウェルテッドで製作いたします。 *価格は、110,000円(税込み)となります。 *予定数は3足(先着)です。 *受付期間は12月10日(日)まで。 仕様に関しまして、ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。 私個人的には、白いフルブローグブーツをイメージしています。 冬に白いブーツを履いてみるのもとっても格好良さそうですし、春や秋にもまた格好良さそうです。 老若男女問わず、みなさまにご興味をお持ちいただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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cellington

先ほどちょっと興味深い映画を発見しました。 今日から公開だそうですが、残念ながら私が住んでいる埼玉県での公開はありませんでした。 主演は、私も大好きな蓮佛美沙子さんで、映画のタイトルは「女優は泣かない」です。 脇を固める役者さんたちは、若干クセが強めな方々でこれまた楽しそうですね。 トレーラーも公開されているので、興味をお持ちになった方はぜひご覧になってみてください。 さて、在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。 今回の革は、こちら。 イタリアのTRUSTというタンナーさんの製品で、チェリントンというグレージング仕上げ(だったと思います)のキップです。 永いお付き合いのお客様は、この革をご覧になったことがあるかもしれませんね。 これくらいの色の革は、デジカメやPCを通して見ると正しい色が出ないことがあるので、黒い革を置いてみましたので参考にしてみてください。 それほど明るい色ではなく、ツヤのある茶色といった感じの色になります。 この革は、仕上げでツヤを出していて、靴になった際にはとても上品でキレイな雰囲気に仕上がります。 何というか、キレイに履きたいといった雰囲気ですね。 だからと言っていつもピカピカにしておかなくてはいけないわけではなく、履き込んでイイ感じのシワが入ってそれが味になっていくので、最低限のメンテナンスをしてあげれば全く問題ありません。 この革のもうひとつの特徴として、生地がとってもしっかりしていてシワの入り方もキメの細かい上品なシワが入ることが挙げられます。 革の裏側はこんな感じで、やはり生地の良さが感じられます。 キップと言っても仔牛なので、背中から脇腹にかけてトラが入っています。 これを嫌う方もいらっしゃるようですが、私は仔牛の革の証として結構好きです。 革の厚さは1.4㎜でした。 感覚的にはもう少し厚そうですが、それは生地がパリッとしっかりしているからかもしれませんね。 この革で作った靴は、スーツに合わせても格好良いですし、カジュアルな雰囲気で履いても格好良さそうです。 どんなデザインにしようかというところですが、ツヤがある革なのでひとつのパーツが大きいチャッカブーツやプレーンのギブソンブーツ、もしくはプレーンのギリーシューズなどが合うのではないでしょうか? みなさまのお好みでデザインを決めてみてください。 詳しい仕様は以下の通りです。 〇 ご注文をお受けできるのは基本的に1名のみ(先着)。 〇 価格は1足の基本仕様が99,000円(税込み)。 〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。 〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。 〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。 〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます。 この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。 皆さまからのご連絡をお待ちしております。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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デリケートクリーム

ちょっと前まで本当に暖かくて、今年は本当に冬が来るのかなどと思っていましたが、やっぱり少しずつ寒くなってきました。 今朝はまだ暖かかったですが、私が仕事を終えて帰る頃には案の定北風が強くなっていて、ちょっと寒かったです。 今年の冬は、好きな服をしっかりと着倒そうという計画を立てていまして、以前のようにもったいないからと言って着ないでしまっておくのではなく、しっかりと着て、でも丁寧に着て、しっかりとメンテナンスをしていこうと思っています。 特にメルトンの生地のコートやジャケットは、どうしても着ると多少なりとも毛玉や擦れができるので、そういうのはしっかりブラッシングをして、新しいキレイさではなく使い込んだキレイさを目指して大切に着ていきます。 そう考えたら、ただ仕事に行くだけでも楽しいですし、モノを使い倒す楽しさも実感できそうです。 今日はまだそれほど寒くなかったのでシャカシャカした生地のコートを着ていきましたが、明日あたりから本格的に寒くなっていくようなので、そろそろロングコートの登場かと今から楽しみです。 ところで、冬は、特に太平洋側の地域における冬は、どうしても空気が乾燥しやすいため、革製品の乾燥が気になります。 革製品は、それほど神経質になる必要はありませんが、普段メンテナンスをあまりしない方はこの時期にしっかりとデリケートクリームを塗って保湿をしておくことをお勧めします。 靴の場合、知らないうちにホコリを被っていたりして、乾燥のリスクにさらされやすいため、気が付いた時にデリケートクリームを塗っておいてください。 デリケートクリームは、その成分のほとんどが水分らしいので、適度に縫ったら拭き取るという塗り方が良いようです。 私の場合、古いTシャツなどを使っています。 Tシャツで塗ったら、靴全体に伸ばしながら拭き取ります。 塗りすぎたり、染み込ませすぎたりすると革が必要以上に柔らかくなってしまうので、塗ったらすぐに拭き取るという塗り方が良いようです。 あとは、気が付いた時にブラッシングですね。 ブラッシングは、単なるホコリ落としだけではなく、革にとってもメリットがあるのでできるかぎりやっておくと良いですよ。 普段から足に合った靴を履いて、上手に良い状態を保って、快適な日々を送っていただけると嬉しいです。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。

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ダブルモンク

余談ですが、来週後半には長野出張があるので今のうちにクルマのタイヤを交換してしまいました。 でも、私は毎年12月の初めころにはスタッドレスに履き替えているものの、雪が降ったことなんてほとんどなく、実際には保険のようなものになっています。 毎年月頃に長野に行っていますし、時には旅行で北の方へ行くこともあるのですが、それを含めても殆ど雪道を走った記憶がありません。 そのうち雪すら降らなくなってしまうんじゃないかと思っているものの、そう言っていると突然に凄い大雪になったりすることあって、なかなか思うとおりに行かないものです。 今回のタイヤ交換は、ボルトの取り外しの際にインパクトドライバーを使ってみたため、作業時間がトータルで15分くらい短縮したように感じました。 十字レンチでボルトを1本1本回すのと比べて、そんなに圧倒的な短縮になるような気はしませんが、なんとなく一瞬でボルトが外れてくれるのは気持ちの良いものです。 加えてタイヤ交換のあとには空気を規定値まで入れますが、今回はSUNの店主さんに教わった電動の空気入れを使ったので、これもあっという間でした。 気持ち的にはじっくり手作業でやりたいところですが、時間がない時には機械に頼ってしまうのも良いかもしれませんね。 さて、今日は納品待ちのWさんの靴をご紹介します。 レンガ色のカーフレザーで作ったダブルモンクストラップです。 カーフレザーは仔牛の革なので革のキメはとっても細かくてキレイなのですが、厚さが1㎜ちょっとほどなので、力のかかるストラップ部分にはしっかりと補強を入れています。 ダブルモンクストラップのデザインは、作り手によってストラップの角度が違ったりして結構個性が出ますよね。 私の場合、つま先側のストラップのバックルは固定なのに対して、足首側のバックルはビラゴムというゴムで止めているため、まっすぐに引っ張るとさすがに足の力に負けて伸びてしまいます。 そうなると、歩くたびにカカトが浮いてしまうので、少しでも角度をつけて簡単にのびないようにし、なおかつ内側のストラップが付いているハネと外側のハネを少しでも多く重ねるようにして摩擦の抵抗を大きくしてカカトが浮かないようにしています。 効果はわずかかもしれませんが、できることはしっかりとやって快適に履いていただけるように設計しています。 Wさんはしばらくお忙しいそうで、お越しいただけるのが年内ギリギリになってしまうかもとおっしゃっていました。 履いていただけるのを楽しみにしています。 ★★★お知らせ★★★ ★シューリパブリック20周年記念モデル第3弾は、完売いたしました。 ★2024年1月より、靴の価格を改定させていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 ★私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 ★打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ★ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。  

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