その前におしらせをひとつ。
私たちシューリパブリックは、今年の7月25日(木)から8月2日(金)まで夏季休暇とさせていただきます。
それに伴い、本来であれば定休日の7月24日(水)を営業日とさせていただきます。
あわせまして、夏季休暇中の7月29日(月)と翌30日(火)はシューリパブリックのウェブサイトのリニューアルの為、サイトをご覧いただくことができません。
休暇中なので特にお知らせはないと思いますが、この2日間はブログもご覧いただけなくなってしまうのでちょっと残念です。
メールとインスタは普通に稼働しますので、ご連絡はメールでお願いいたします。
ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、在庫の革の残りが少しずつ少なくなってきて、もうあと1足ほどになった時には、ダブルブッキングのないように念のためリストから外して倉庫の中に保管しておくのですが、そんな革が結構溜まってきたので「幸運のラストワンプラン」として格安でご注文をお受けしています。
今回の革は、こちら。
とってもキレイな黒い革ですが、これはデュプイのSaddle Calfです。
Saddle Calfはマル革と言って牛一頭分が1枚の革になっているのですが(マル革じゃないものでは半裁と言って背筋で左右の半分に切っている革もあります)、これは左半分の頭から前脚に近い部分の革になります。
大人の牛は革の大きさが大きくなるため、ほぼ半裁にされるのに対し、仔牛の革は大きさが小さいのでマル革が多いです。
Saddle Calfは日本ではキップというサイズになりマル革で220デシ程度ですが、同じくらいの革でも半裁になっているものもあります。
革の大きさはそのくらいにして、今ではなかなか入手が困難なSaddle Calfです。
私どもでももうこれが最後の黒のSaddle Calfなので、加えて部位が比較的首に近いところなので今回はこのラストワンプランとして出すことにしました。
参考までに、靴の世界で首の部分をショルダーと呼びます。
ショルダーのみを使って商品としている革もたくさんあるので、決してショルダーがダメという訳ではないのですが、マル革におけるショルダーはグロースマークと言って牛の首の後ろ側にある深いシワが入ってしまうので、こんなビジネスに使うような革で作る靴においてはあまり好ましくないのです。
写真の中心から右にやや深いシワがあるのがお分かりになるかと思いますが、これです。
なので、この革の性格に合うような靴に使えるのは私の手より左側になります。
そう考えると、多少大きいサイズのお客様でもプレーンのギブソンブーツやチャッカブーツ、そしてギリーシューズやオックスフォード、ギブソンブーツであれば良い部分だけで十分に靴を作ることが可能です。
ただ、フルブローグやセミブローグ、モンキーシューズ(ブーツ)、サイドゴアブーツなどの場合、通常よりも革を多く使うため、多少これらのグロースマークのエリアも使うことになります。
そのあたりをふまえてご検討ください。
恒例の革の裏側チェック。
クオリティの良い部分の裏側は、安定のきめ細かいキレイな状態です。
ここもとってもキレイ。
この半分ベリー(脇腹)にかかりそうな部分ですが、
私の手よりも右側であれば全く問題ないようです。
反対に、私の手よりも左側はベロなどに使うための部位になります。
そして、これまでに裁断した革が少し残っておりまして、たとえば私が右足を2つ型入れしてしまったものとか、パーツを切ろうとしたら端っこの方にキズがあったというものを、それよりも小さいパーツを裁断する時に使えるだろうと思いまして残していました。
こんな感じで、デザインを選べば良い部分のみを使って靴を作ることができる今回のラストワンプランのデュプイのSaddle Calfです。
大変貴重な革なので、黒いビジネスシューズを作っておきたいと考えている方は、ぜひご検討ください。
詳細は以下の通り。
〇 ご注文をお受けできるのは基本的に1名のみ(先着)。
〇 価格は1足の基本仕様が101,200円(税込み)。
〇 オプションを追加することはOKですが、別途オプション費用がかかります。
〇 初めてご注文される方は、別途ラスト費用(税込み28,600円)が必要です。
〇 通常のオーダーメイドの靴と同様に足に合わせて製作+ハンドソーンウェルテッドで製作します。
〇 こちらはご予約はOKですが1か月を超えるお取り置きの対象外とさせていただきます(現在靴をご注文の方は靴の納品の時まで)。
この革を使って靴を作ってみたいという方、お早めにご連絡ください。
皆さまからのご連絡をお待ちしております。
★★★お知らせ★★★
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