今日は靴とはあまり関係ない話です。 私は、今年の春先から家の端っこで家庭菜園をやっていまして、家庭菜園初年度ですがトマトやナス、ピーマンなどの野菜が順調に収穫できています。 こちらはミニトマトの木。 苗を2本植えて、あれよあれよという間に大きくなって、毎日結構たくさんのミニトマトが収穫できています。 でも、よくよく考えてみると、スーパーで買ってくる野菜ってとっても割安のような気がします。 最近でこそ天候不順の影響で高くなっていますが、普段の価格を考えてみると、 私が住む埼玉の北東部は比較的物価が安いのかもしれませんが、 たとえばトマトは20個以上入った箱で1,000円くらい、安い時には580円だったりします。 それって、ひとつ当たりの価格を考えると50円未満です。 私が家庭菜園でこんなに毎日水をあげたり、ときにはカラスに食べられないように対策を施したり、病気にならないように農薬を散布したりして、 1本の苗から採れるトマトの数は、多分10個にも満たないでしょう。 3か月以上の月日がかかっているのにです。 ピーマンだってナスだって、実際に栽培してみるととっても大変なのがよくわかります。 なのに、スーパーで買う野菜にはその大変さが感じられないような値段がついています。 正直、自分で野菜を育てるまで野菜の価格のことをそこまで真剣に考えたことなんてなかったのですが、 これでは野菜を育てている方々が日々の生活費のほかに旅行に行くとかクルマを買うとか、そういう費用を捻出するのって難しいのではないかと心配になってしまうほどです。 一方、買ってきたカボチャの種をキレイにして保管しておいて、適当に撒いたら芽が出て、それを育てたらいくつか収穫できたという、比較的手間のかからない野菜もあります。 私たちシューリパブリックの靴は、お客様から結構頻繁に価格に関して言われることがあります。 一般的にハンドソーンウェルテッドのオーダーメイドの靴はもっとずっと高くて、私たちの価格の倍くらいするのが普通なのに、 ここはかなり安いけどなぜかと聞かれたり、その安いことが理由でオーダーすることを決めてくださったり、 お客様からすれば、安いことは良いけれど心配でもあるようです。 私たちの靴の価格が一般的な価格よりも安いのは、ホームページでも書いているのですが、工房の場所が郊外(地方と言われることも)にあるため、固定費が安く、 完全予約制で通りがかりのお客様がいらっしゃることもないので、それに対応する接客の人もいらないため、 トータル的に固定費を安く済ませられているというのが大きな理由のひとつです。 さらにもうひとつは、普段に履いていただくことを目的とした靴を作っているので、それがあまり高すぎると気持ち的に普段に履けなくなってしまうということもあります。 それでも、私たちなりにこだわりをもって良いものを作るために考えて製作しているので、 余裕があって価格を下げているということはありません。 野菜にしても靴にしても、なかなかその価値をお客様に認めてもらうのは難しいと思います。 オーダーメイド靴だから高くて当たり前とか、ハンドソーンだから高くて当たり前ということはなく、どんなに手間をかけて作ってもお客様にとって価値がないものだったとしたら、割高なものになってしまうわけで、 その逆で、高かったけれど実際に食べてみたら、もしくは使ってみたらその価格以上の価値があって、 これなら高くても買いたいと思っていただけるものを作るのが、私たちのようなモノづくりに携わるもののあるべき姿です。 ときどき私も気まぐれで高い物を買ってみることがあるのですが、たとえば果物だったらやはり高いだけの価値があると思えることが多く、 Tシャツでもやはり買って良かったと思えることが多く、 そう考えると、高いものはそれなりに高い理由があると感じます。 私たちシューリパブリックの靴は、一般的な既製品に比べればそこそこ値が張りますが、平均的なオーダーメイドに比べればかなりお買い得。 この立ち位置がなかなか難しいのかもしれませんが、そもそもが私を含めてモノづくりの人たちは商売人ではないわけで、 ネダンのつけ方が、今思えばあまり上手ではないのだろうなぁって思います。 今日も新型コロナウィルスの感染者数が高い数値を示していました。 皆さんなかなか外に出にくい環境なのかももしれませんが、テレワークの方はご自宅の中やご近所で、普通に通勤されている方もこれまでに比べると運動量が減っているというケースが増えているそうで、 新型コロナの感染を防ぐのと同時に、身体を動かして健康の維持に心がけてください。 歩くことで体調が結構大きく変わります。 家の中でも近所でも、ぜひしっかりと歩いていただいて、コロナ禍の体調不良を起こさないようくれぐれもご注意ください。 ★★★お知らせ★★★ 【お知らせ 1 】 2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。 履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。 詳細は、1月31日のブログをご覧ください。 インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。 ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。 ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。 【お知らせ 2 】 新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。 ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、 前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。 靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。 こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。 詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。 オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。 まずはメールやお電話でお問い合わせください。 【お知らせ 3 】 シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。 イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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■ 高山純一 ■ Shoe Republic の代表及びクリエーターとして靴の製作を担当しています。 |
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