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フィッティング

今日、私たちの工房に友人が遊びに来てくれて、話題が靴のフィッティングになりました。 私は靴の仕事をしているので普通に当たり前だと思っていたことが、靴と直接的にかかわりのない世界にいる人にはあまり知られていないことを目の当たりにしまして、 せっかくなので、今日友人に話したことをお伝えしてみたいと思います。   私たちが新しい靴を買いに行った時に、どのようにサイズを選ぶかと言いますと、 とりあえず、今履いている靴と同じサイズを出してもらってためし履きして、 それで問題なければそれに決定ということになっているのではないかと思います。 一般的にお店で靴のサイズを選ぶ場合、よほどフィッティングに力を入れているお店でなければ、さっと履いてさっと決めるということになってしまいます。 その結果、実際に靴を履き始めたら何となく合わないという話をよく聞きます。 じつは、靴選びって思いのほか難しくて、ましてや靴のフィッティングの専門家ではない方が正しいサイズを選ぶのは、かなり難しいのです。   では、靴のフィッティングのポイントをいくつかお伝えします。 まず、靴はちょっときついくらいのサイズを選びます。 そして、その靴を履いてしっかりとヒモを締め(ヒモもちょっときつく締めるくらいが理想です)、5分くらいそのまま履いていて、ストレスがないようなら大丈夫です。 何をストレスと感じるかは人それぞれですが、実際に履いて見て、 「これはきつくてダメだ!」 と感じたら、それはストレスです。 ただ、私が見ていて感じるのは、靴のサイズ選びで正しいサイズよりも大きいサイズのモノを履いている方がとっても多いこと。 靴は、履いているうちに横方向には多少ゆとりができます。 なので、ちょっと締められていると感じても、特に屈曲するジョイント部分は結構緩くなってきます。 実際、靴は大きければ履いた時にどこかが当たらないので痛くないのは間違いないのですが、 大きすぎる靴は足が靴の中で動いてしまい、動いてしまうから熱が発生して熱くなり、靴の中は不快になりますし、 靴の中で足が動いてしまうのは歩くたびに足の指が当たるわけですから、場合によっては外反母趾や内反小趾の原因にもなると言われています。   どれくらいの締め具合が良いのかイマイチ自分では自信がないというのであれば、一度専門家に足を計測してもらって、適したサイズや足の特徴を確認しておくと良いと思います。 また、私の感覚では8割の方が既製品の靴ではちゃんとフィットしないと感じていますので、 既製品を買ってそのまま履くのではなく、修理屋さんなどに持って行って調整をしてもらうのもひとつの手です。 フィッティングは、道具としての靴を上手に使いこなすうえで大変重要なことです。 私もあちらこちらに出向いて足の計測のイベントを開催していますので、そのようなイベントにぜひ一度お越しください。   ★★★お知らせ★★★ ①3月3日(土)と4日(日)には、長野市のIVY PRODUCTSさんにてイベントを開催いたします。IVY PRODUCTSにて開催するイベントは、今回が初めてとなります。足の計測、オーダーメイド靴のご注文をお受けするほかに、お客様に楽しんでいただけるようなこと只今思案中ですので、詳細が決まりましたらご案内させていただきます。 ②4月21日(土)には、大阪北堀江のRifare大阪店さんにて、恒例の「足の計測会&靴のオーダー会」のイベントを開催します。大阪近郊にお住いの方、ぜひいらしてください。 ③4月22日(日)には、神戸三宮のSUNさんにて、シューリパブリックのハンドソーンウェルテッドの靴のオーダー会を開催いたします。神戸近郊の皆様、ぜひお越しください。 どのイベントも、オーダーするしないにかかわらず、靴に興味があるとか、靴のフィッティングに問題を抱えているとか、とにかく作り手である私たちに質問を投げかけたり、相談したりということも大歓迎です。 もしかしたら一緒に問題を解決ということになるかもしれませんが、何かしらお役に立てるのではないかと思います。 おばあちゃんが、ご近所のおうちの縁側にお茶を飲みに行くような感覚で、ぜひお気軽にお越しください。   シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。 スケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。 メールアドレスは  info@shoe-republic.com です。

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