伝えること

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今日は水曜日で 私たちシューリパブリックの工房はお休みです。

朝から雨が降っていまして、今日はおとなしく過ごす日にしました。

 

ところで、みなさんは加須市についてどれくらいご存知ですか?

埼玉県北東部にあって、田んぼが多い田舎の町には違いありませんが、思いのほか歴史が古く、それなりに文化もあります。

そもそもは不動岡の不動尊の門前町として発展した経緯があり、そのためにうどん屋さんが多かったり、和菓子屋さんが多いという特徴もあります。

また、5年くらい前に近隣の3つの町と合併して新たな加須市ができまして、その中には食品のアウトレットのお店もあったりして、知っていると楽しい町なのです。

じつは、私は加須市に隣接している羽生市にある「キヤッセ羽生」という、いわゆる道の駅的な施設に行ってきました。

隣の市といっても、加須市を出てほんの数分のところにあります。

ここには何があるかというと、地元の食品などを売っている店舗がひとつ、

そこには、地元の「いがまんじゅう(ご存じない方はネットで検索してみてください)」や地元のパン屋さんのパン、そして地元で採れた野菜などがあります。

また、その隣にはやや小さめな店舗があり、ここが私の目的だったのですが、日新ヨークのアウトレットショップがあるのです。

日新ヨークアウトレット

日新ヨークという会社自体あまりなじみがない方もいらっしゃるかもしれませんね。

「十勝飲むヨーグルト」や「ピルクル」を製造している会社です。

扱っている商品は、上記のほかヨーグルトやゼリーなどもあります。

アウトレットなので普通に買うよりも安くて、スーパーで特売の時の価格には敵わないかもしれませんが、スーパーの通常の価格より少々お得です。

アウトレットなので、扱っている商品は至って気まぐれで、かつて500ミリのパックのジュースが数十円ということもありました(今日はありませんでした)。

クルマで加須にいらっしゃる方は、ちょっと足を延ばして行ってみてください。

向かいは「埼玉水族館」です。

 

そうそう、今日はおとなしく過ごしました。

私、雨振りの日が好きで、家の中でお茶を飲みながら静かに本を読むのが憧れなのです。

今日は、こんな本を読んでいました。

ロバートキャパ

戦場カメラマンのロバートキャパの伝記と、

秀島史香さん

少し前に買った秀島さんの本。

どちらも共通点は「伝えること」です。

ロバートキャパは、スペインの内戦、第二次大戦のヨーロッパ戦線から第一次インドシナ戦争などを取材した戦場カメラマンで、

彼は戦争の悲惨さ、そこに生かされる人々の現実を伝えるべく、戦場カメラマンとして活動していたそうです。

秀島さんは、私がいつも聞いているJ-WAVEの番組のナビゲーターをされていた方で、

この本は、どちらかというと不器用な秀島さんの努力を紹介しているように感じました。

以前にピストン西沢さんと秀島史香さんが渋谷のHMVにあったスタジオで番組を放送していたころに見に行ったことがあるのですが、

秀島さんは本当に口を大きく開けて一言一言をはっきりと話していたという印象があります。

ラジオを聴いている方にはわかりませんが、そもそはがあまり話すのが上手ではなかった彼女がたくさん失敗して自分なりに考えて改善して、その都度感じたことを本にまとめたもののようです。

 

伝えることって、本当に難しいと思います。

こちらとしては好意的に伝えたいと思っていても、それがもしかしたら相手には何か裏があるのではないかと取られてしまうことだってあります。

靴を作って販売することにおいても、やはりその難しさは感じられます。

ただ馬鹿正直に「履きやすい」ということを伝えたところで、そんな使い古された言葉ではお客様の心に響きませんし、

かと言って何か目新しい手段を使って伝えたところで、目新しさはすぐに古くなってしまいます。

知名度を上げるために多大な宣伝広告費を使って知ってもらうという手もありますが、そのことで商品の価格が上がってしまっては本末転倒ですし、私はそのようなやり方は好きではありません。

結局は、お客様一人一人に丁寧にお伝えして、その中から共感していただいたお客様やご希望に合致したお客様に買っていただくという、地道な手法に落ち着くのです。

じっくりと付き合っていただく商品ですから、伝えかたも対大多数ではなく対一人となるわけですよね。

それでも、しっかりと丁寧に伝えることが大切だと思っています。

秀島さんの本は、とっても勉強になりました。

 

シューリパブリックでは、日常仕様の快適オーダーメイド靴をお作りしています。

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