日中にInstagramでもご紹介させていただきましたが、「新しい生活様式」に対応するべくトイレにペーパータオルを設置しました。
手ごろなペーパータオルホルダーをAmazonで購入し、ペーパータオル自体はモノタロウで購入したのですが、
なんとこの莫大な量にビックリです。
こんなにたくさん、どうしよう?という気分ですが、思いのほか使ってしまうのではないかと勝手に解決しています。
さて、今日はオックスフォードのパターンの話です。
パターンといっても、ミシンをかけた状態のものを使ってご覧いただきます。
パターン自体は、イギリスの学校で教わったものをほとんどそのままで作っています。
カーブの感じなどは作り手によって若干異なります。
今日見ていただきたいのがこの部分。
VampとQuarterをつないでいるミシンです。
2本ステッチがあるのをよく見ておいてください。
これがライニング側です。
こちらも2本ステッチがありますが、先ほどと違って2本が離れています。
私が指してているのは表側とぶち縫っていなくて、単にVamp LiningとQurter Liningを縫っているもので、
こちらのステッチが表側までぶち縫っています。
表側に2本ステッチがあったうちの1本です。
なぜこのようになっているのかと言いますと、表の革もライニング(裏の革)もVamp(つま先側のパーツ)とQuarter(カカト側のパーツ)に分かれていまして、
写真の通りだいたい中間あたりのところでつないであるのですが、これが表の革とライニングを同じところでつないでしまうと、重なる部分がそれぞれにあるわけですから厚くなってしまい、
場合によっては足に当たったりして履き心地に支障が出るということも考えられるわけです。
なので、表の革とライニングとでは重なる部分のラインを6ミリほどずらしまして、重なった部分が厚くならないようになっています。
となると、当然に全部まとめてぶち縫ってVampとQuarterをつなげるということができなくなってしまいます。つないでいるところが表と裏で違うわけですから。
さらに製作工程の都合上、ぶち縫いしないステッチに関しましては、表側のステッチを先にかけてその後にライニング側のステッチをかけたほうが仕上がりがキレイということがあり、
順番としては表のぶち縫わないステッチ→ライニングのぶち縫わないステッチ→表からぶち縫うステッチという順番になり、
写真のようなステッチが出来上がるわけです。
そもそも、表とライニング(裏)の革をぶち縫う必要があるのかというご質問をいただくことがあるのですが、
これはぶち縫っておいて表とライニング(裏)をしっかりとくっつけておくことで、ラスティングの際にしっかりと引いて形が崩れないようにすることや表とライニング(裏)がズレないこと、
さらには靴になった時にぶち縫ってあることでその部分は柱の役割をして型崩れを起こしにくいことなど、
結果としてはなかなかのメリットがあります。
ミシンの作業でこっちをめくって表だけ縫うなどの若干面倒な作業がありますが、ぶち縫いを入れておくことでそれ以上の効果が期待できるのです。
この2本のうちの1本がぶち縫いになっています。
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私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
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