今日のニュースで、まだ緊急事態宣言が解除になっていない1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)と北海道において、
明日にでも緊急事態宣言の解除が発表されるかもしれないということを伝えていました。
緊急事態宣言が発令されたのが4月7日ですから、かれこれ1か月半ほどになるわけです。
すでに緊急事態宣言が解除になっている関西圏では、その後どんな変化が起きているのか気になるところですが、
データを見る限りでは首都圏の感染者数は減少しているようなので、今は今回の問題が良いほうへ進むことを願うばかりです。
ただ、今後緊急事態宣言が解除になったからと言ってすべてが解決するわけではありませんし、秋から冬にかけてどうなってしまうのかが全く分からない状態ですから、
早い時期にワクチンなのか治療薬なのか、もしくはほかの手段なのか、先の見通せるような解決策が出てほしいですね。
私たちシューリパブリックの工房におきましては、これまでの自粛期間においては特にお伝えはしていませんでしたが半分自粛的な、
言ってみればおとなしく細々と作業のみの営業を進めていました。
お客様にお越しいただくような用件は、なるべく緊急事態宣言が解除になってからと考えておりまして、
ご注文はリモートでお受けしており、納品は少々お待ちいただいております。
今後の様子がはっきりしましたら、お客様にご案内させていただきます。
さて、今日はサイドゴアブーツのクロージングの作業の日でした。
今年の3月ころに、神戸三宮のSUNさんでご注文をお受けしたぶんです。
サイドゴアブーツのクロージングは、面倒な工程があります。
面倒って言ったらいけないのかもしれませんが、どうやったら縫えるのか考えながら進める必要があります。
スカイヴィング(革の裏側を漉く作業)のあとは、このモデルに関してはビーディング(折り込み)の作業です。
ビーディングの距離が短く、いくつにも分かれるのでちょっと手間がかかりますが、これはそんなに大変というほどではありません。
普通にこんな感じに仕上がります。
ここからミシンの作業が続きます。
これは、靴の後ろのほう。
縫い割った両サイドにステッチをかけています。
これは、筒の前側のバーツにゴムを縫い付けているところ。
そして、筒の後ろ側のパーツとつなぎます。
これは、ちょっと見にくいかもしれませんが、履き口の後ろ側の部分を縫っています。
ポストミシンでもこの形状になるとなかなか厳しいものがありまして、無理矢理というほどではありませんが、丁寧にひと針ずつゆっくりと縫います。
そして、そのままサイドへとつながります。
今回のデザインでは、作業性を良くするためにサイドの部分を2つのパーツに分けましたが、
以前のものではこれがつながっていたので、前側の履き口の周辺が特に縫い難かったです。
2つのパーツに分けたことで、かなり作業効率が改善しています。
そして、こんな感じに出来上がりました。
今後の予定では、早めにラスティングをしてしばらく放置して保形します。
6月末頃の完成を予定しています。
ちなみに、ハンドソーンウェルテッドのオーダーメイド靴では、このデザインのサイドゴアブーツは作っておりませんでした。
というのも、ハンドソーンのサイドゴアブーツって初めはかなりタイトフィッティングにしないといけなくて、本当に最初は履くのが大変なのです。
でも、ブラックラピドでインソールをそれほど厚くしなければ、そこそこのフィッティングが出るようなので、
それはそれでよいかなって思っています。
以前の旅チャッカのような、ハンドソーンウェルテッドの靴よりももっと道具のように使うというノリで、サイドゴアブーツを作りたいという方、いらっしゃいますか?
ご希望があれば、企画商品として考えてみたいと思っております。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 2 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
【お知らせ 3 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。