先日、初めてのオーダーとのことでお越しいただいたお客様のYさん(男性の方)が、これまで靴選びで大変なご苦労をされてこられたとおっしゃっていました。
お話をうかがってみると、ことごとくついていなかったとでも言うべき経験をされていて、気の毒に思えるほど。
Yさんは、今はアーチが落ちてしまっていて外反母趾があり、なおかつ内側に傾げてしまっています。
察するところ、おそらく足そのものが比較的弱かったのではないかと思うのですが、
それだけではないようです。
Yさんの足は決して幅広ではないのですが、お伝えしました通り足が弱いためにアーチが落ちて開いているため、
これまで行った靴屋では、いつも幅広の靴を勧められていたのだそうです。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、幅の細い足の方が必要以上にゆとりのある靴を履くと、靴の中で足が動いてしまい、結果的に外反母趾や内反小趾になってしまうことがあります。
男性でもやせ形の方に外反母趾などがあるのは、これもひとつの原因と言われています。
Yさんは、結局常に幅広の靴を履くようになって、外反母趾は悪化し、そのうちに足の親指にタコができるようになり(タコの原因のひとつに、大きすぎる靴や小さすぎる靴で足が靴の中で当たって皮膚が硬化することがあるそうです)、
最近ではほとんどの靴が履けなくなってしまいました。
ある時は、ご家族で旅行に行くので歩きやすいと言われているウォーキングシューズを購入したものの、ほんの1時間ほどで歩けなくなってしまったのだとか。
長時間履くときには、新しい靴は事前に慣らしておくことが必要なので、そのことも良くなかったのですけれど、
出かけることや歩くことが楽しみだったのに、それができなくなって本当に困ったとおっしゃっていました。
Yさんのケースは、きわめて不運が重なったのかもしれませんが、似たようなケースがどなたにも起こっているのではないかと思います。
足が弱くても、ある程度正しいサイズのものを履いていたらこんなに外反母趾がひどくなることがなかったかもしれませんし、タコができて痛くて困ることもなかったのかもしれません、結果論ですけど。
私たちシューリパブリックのお客様でも、女性ではかなりの確率で外反母趾や内反小趾の方がいらっしゃいますし、
男性でもそのような方が思いのほかたくさんいらっしゃいます。
靴選びって、本当はどうしたら良いのか、どれくらいのサイジングで選べばよいのか、これはぜひ皆さまに覚えていただきたいことです。
あくまでも大まかな感覚としては、初めはちょっときついくらいが理想です。
ただ、足の形が合わないと元も子もないのですが、既製品の靴は履いて行くうちに少し緩くなるのが一般的ですので、ちょっときついものをお選びください。
さらに、足に左右差が合ってどちらを基準にしたら良いかということに関しては、極端な差でないのなら小さいほうの足に合わせましょう。
そうすると、大きいほうの足はさらにきつくなってしまうのですが、こちらはストレッチをかけてもらうなどの対策をとり、左右ほぼ同じくらいのちょっときつい程度で履けるようにしていただくのが理想です。
ただ、既製品には限界があります。
私たちのようなオーダーメイドを作っているものからすれば、オーダーメイドの靴はただ足に合ったサイズのみならず、
動きや使用する素材、さらに既製品ではなかなかそこまでできない作り込みが可能になり、履きやすさが大きく異なります。
一度、何かの機会にオーダーメイドもお試しください。
★★★お知らせ★★★
【お知らせ 1 】
2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。
履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。
詳細は、1月31日のブログをご覧ください。
インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。
ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。
ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。
【お知らせ 2 】
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、工房にいらっしゃるのが難しいけれど靴のオーダーをご希望されるお客様へお知らせです。
ここ数年の間にご注文いただいた方、もしくは前回のご注文がそれ以前の方でも何足かご注文いただいているお客様は、
前回のデータを確認して問題なさそうであれば、そのままそのデータを元にオーダーをお受けすることが可能です。
靴の仕様に関しては、メールなどで打ち合わせをし、革に関してはご希望をうかがったうえでこちらからサンプルをお送りしてお選びいただく予定です。
こんな時だからこそ、足に合った快適な靴を履いて毎日を大切に過ごしたいという皆さま、ぜひご検討ください。
詳細は、4月18日のお知らせをご覧ください。
ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。
オーダーではなく、ちょっと話を聞いてみたいとかちょっと相談してみたいという場合には、リモート見学という方法もございます。
まずはメールやお電話でお問い合わせください。
【お知らせ 3 】
シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。
イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。
私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。
旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら。
メールアドレスは info@shoe-republic.com です。