Lストームを斬る

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私たちシューリパブリックでは、2種類のウェルトを用意しています。

ひとつは平ウェルト、そしてもうひとつが通称Lストームと呼ばれるウェルトです。



ちょうど今日、あるお客様の靴のウェルティングの作業をしていたので、写真を撮ってみました。

この写真のウェルトが、通報Lストームと呼んでいるウェルトです。

厳密に言えば、ストームウェルトというのはこれとは違う形状のものなのですが、まぁそこそこ似ているものなので総称としてそう呼んでいます。

このLストームウェルトですが、そもそもは湿地などに入っていったときにウェルトの隙間などから泥や水が浸入しないためと聞いていますが、

実際にその効果はどうなのかという質問をいただくことがあります。

その答えは、構造を見ていただければすぐにわかります。



ウェルトを縫い付けた部分の断面がこちら。

縫っている途中です。

イマイチ良くわからないかもしれません。



ウェルトの形状はこういう形をしていまして、これを・・・、



こんなふうに開いて縫い付けます。



この写真も参考になるかもしれませんね。

私が指さしている部分にこれからウェルトを縫っていくのですが、その際に針を刺して糸を通してギューと締めます。

その糸は、写真の向かって左側(ウェルトの下側)で完結するので、上から降ってくる雨などが隙間から靴の中に侵入することは理論上はなさそうですが、

でも実際にはウェルトが濡れて、縫っている糸の穴を伝ってインソールが濡れて、その量が多くなるとアッパーの内側を伝って靴下が濡れるということもあります。

つまり、マッケイの靴のようにちょっとでも濡れたところを歩くと靴の中に水が浸入するというほどではないものの、

完全防水の構造ではないということです。

結論として、ちょっとくらいの雨なら問題ないですが、ソールがガッツリ水に浸かるほどの雨だったり、

もしくは長時間雨の中を歩くとなると、靴の中に水が入ってくる恐れありといったところです。

構造の特徴をよく知っていただいて、靴と上手にお付き合いください。

お知らせ

【お知らせ 1 】

2月から、お客様が履きこんで格好良く成長したシューリパブリックの靴をインスタにアップしていただけるようにハッシュタグを作ってみました。

履きこんだ靴を見てみたいというご要望が多く、ぜひシューリパブリックの靴・ブーツを履いていらっしゃるお客様にご協力をお願いいたします。

詳細は、1月31日のブログをご覧ください。

インスタをやっていないというお客様におかれましては、私たちシューリパブリックへメールに添付して写真をお送りいただければ、私が代わりにアップさせていただきます。

ハッシュタグは #shoerepublicjpn です。

ぜひ皆さまの元に嫁いだシューリパブリックを見せてください。


【お知らせ 2 】

シューリパブリックでは、日常仕様のオーダーメイド靴をお作りしています。

イベントなどの予定は、ホームページトップの下の方のスケジュールをご覧ください。

私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。
打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。
ご検討中の方は、見学も大歓迎です。

旧ブログ(2016年3月25日まで)はこちら

メールアドレスは info@shoe-republic.com です。