今日のお客様は、群馬県にお住いのSSさんです。 ご注文いただいた靴が完成いたしましたので、納品&フィッティング確認のためにお越しいただきました。 SSさんは今回の靴が初めてのシューリパブリックになります。 早速履いていただきました。 今回完成したのは、赤系の型押しの革を使って製作したサイドゴアブーツです。 1足目からサイドゴアブーツというのは作り手にとってはやや難しいのですが、しっかりと計測をさせていただいて製作したのでフィッティングは問題ありませんでした。 SSさんのご要望は、なるべく脱ぎ履きが楽なこととのことで、標準的な仕様よりも履き口をやや広めにして製作しました。 サイドゴアブーツの場合、靴ヒモで調整する事ができないため、フィッティングはややタイトめというのが一般的なのですが、そのあたりはそれほどタイトではないフィッティングにして、しかしながら靴の中で足が動かない程度のフィッティングは必須なので、ハードルが高めなのです。 といいながら、結局はなかなか良い感じに仕上がりまして、SSさんにも気に入っていただけました。 よかったよかった。 ところで、SSさんは足のサイズが大きくて既製品だとかなり選択肢が少なくなってしまうのですが、さらに親指が少々出ていることもあって、これまではとにかく履ける靴を買って無理して履いていたとのことでした。 なので、今回完成したサイドゴアブーツは、オーダーメイドですから当然と言えば当然なのですが、初めからどこも当たらないと喜んでいただけたのでした。 私自身も既製品の靴を履くとだいたい血だらけになってしまう方なので、合わない靴の辛さは十分にわかります。 たくさんの方に靴を快適に履いていただける日が早く来て欲しいものです。 SSさん、ありがとうございました。 靴の仕様 デザイン: サイドゴアブーツ レザー: 型押し ソール: ダイナイトソール ラスト: マイサイズラスト(SRD+お客様の足に合わせた調整) 製法: ハンドソーンウェルテッド 今回使用した革の在庫の有無: 完売ののちまた入荷しました ★★★お知らせ★★★ ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています(残りが少なくなってきました)。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む皆さんは、これから靴をオーダーするために靴の工房に行くという時には、どんな靴を履いて行きますか? 今持っている中でもっとも高価な靴? 今持っている中でもっとも履きやすい靴? 特に気にしない? まぁ、考え方はいろいろあると思いますが、私がお客様をお迎えしていて感じるのは、初めていらっしゃる方は良い靴、もしくは高い靴を履いていらっしゃることが多いということ。 「靴が好きなんですよ。」 ということをアピールするためにも、さらには靴には高い関心がありますということをアピールするためにも、一番良い靴を履いてきていただくのは悪いことではありません。 ですが、世の中にはたまたまなのか、もしくはそれを知っていたのかわかりませんが、足の計測の究極の準備をしているかの如くこんな履物を履いていらっしゃる方が存在します。 それは、サンダルです。 もしかしたら、全くやる気がないと思われてしまうサンダルですが、じつは足の計測をする側からすれば非常に好ましい履物なのです。 というのも、もしお越しいただくときにキツイ靴を履いていらっしゃったとしたら、足が締め付けられて数値が小さくなってしまいます。 それは、靴を脱いだからといって瞬時に戻るわけではなく、本来の足に戻るまで多少の時間を要します。 対するサンダルは、足を締めつけることがありませんので、本来の足の状態をすぐに確認することができます。 なので、靴のオーダーの際にサンダルを履いていらっしゃる方がいたら、それはかなり知識をお持ちの方、もしくは全く靴に興味をお持ちでない方と判断します。 実際にこれまで数名の方がサンダルでいらっしゃいました。 さすがです。 もし、皆さんが足の計測に臨まれることがありましたら、サンダルが好ましいということを知っておいてください。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日はお客様のSHさんが、新たな靴のご注文のためにお越しくださいました。 普段ならご注文の時のことはこのブログに書かないのですが、今回はSHさ靴に関するご意見やご感想をお話ししてくださったので書いてみたいと思います。 こちらがSHさんのチャッカブーツです。 そもそもSHさんは私どものお客様であるSさんの義弟さんで、Sさんからお勧めされたというのがきっかけでした。 それまでは服のオーダーに関しては興味がありましたが、靴のオーダーはあまり興味がなく、それほど必要性も感じていなかったのだそうですが、せっかくの機会なのでオーダーして完成した靴を履いてみたところ、考え方が全く変わったとおっしゃっていました。 これまで履いていた靴はサイズがそれほど合っているとは思っていなかったものの、オーダーメイドの靴は結構重いのに足にピタリと吸い付くような感覚で、でも全然嫌な感じがしなくて、靴に対する見方が大きく変わったのだそうです。 以前はちょっと出かける時はスニーカーを履いていたのに、このチャッカブーツを履くようになってからはこっちの方が長時間履いていても疲れにくく、ついついこちらを選んでしまうようになったとのこと。 それに、なんとなくですが背筋がピンと伸びるような感じがあって、この靴を履いている時は姿勢が良くなっているのかもしれないとおっしゃっていました。 正直なところ、靴なんてと思っていたのが、靴はこんなに違うのかということを知って、世界観が大きく変わったのだそうです。 職場では、周りの方々に靴の大切さを熱く語ってしまうこともあるようですが、こういうのって実際に履いて見ないとわかってもらえないものなんですよね。 ともあれ、SHさんにこんなに気に入っていただけて、私もとっても嬉しいです。 まだ履き始めて3か月ほどですので、これからも靴が少しずつ成長していくはずです。 ぜひ、これからも靴と仲良くしてあげてください。 そして、興味深いお話をたくさんうかがうことができまして、とっても楽しかったです。 ありがとうございました。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む靴を作る工程のひとつに、ミシンをかける作業があります。 この作業は、比較的何も考えずにできるので楽と言えば楽なのですが、じつはアッパーのデザインによって結構大変なものもあります。 その代表的なものが、サイドゴアブーツなのです。 というのも、ギブソンブーツやギブソンシューズ、チャッカブーツなどはパーツがつま先側とカカト側とに分かれるため、カカト側とつま先側をそれぞれ完成させてからつなぎ合わせるという手順で行けるのですが、 サイドゴアブーツは完全に筒状になっているので、 こんな感じでエラスティック(ゴム)周りの表側とライニングを縫う時には、まだこの辺りは良いのですが、 この辺りになると結構無理くりな縫い方になってしまうのです。 それも、サイズが小さいものだといくらポストミシンでも自由が利きません。 そうやって、何とか大変な部分を切り抜けて、またこうして少し楽な部分を縫っています。 と言いつつ、出来上がりはちゃんときれいに仕上がっていまして、ミシンで苦労した形跡はみじんも見せません。 靴づくりを始めたばかりの頃は、ミシンは針穴が残ってしまうので絶対に失敗できないため、かなり慎重に作業をしていましたが、もう今となっては慣れたものです。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日は水曜日なので私たちシューリパブリックの工房はお休みですが、荷物が届くとのことで午前中だけ工房を開けていました。 今日届いたのがこちら。 ダイナイトソール。 ダイナイトソールは、イギリスのレスターシャーにあるハーバララバーから直接発注して買っているので、毎回商品が成田に到着するという時には、運輸・通関業者さんとあれやこれやと連絡を取り、荷物の受け取り方などを確認したのち、これまた毎回私とドライバーさんがトラックからこれらの箱をおろすという流れになっています。 海外から商品を輸入するのは簡単なことではありませんが、靴の価格を少しでも低く抑えるためにできることは自分たちでやるようにしています。 このあと、すべて箱を開けて検品をして、問題なければその旨連絡をするという流れになります。 今はポンドが少し高くなってきていて、決済のタイミングがどうなるのか今から冷や冷やです。 そのほか、午後には近所に買い物に行ったのですが、市内になんと「ワークマン女子」ができたので覗きに行ってきました。 「女子」と言えども男性用の商品も扱っています。 なぜ「女子」というネーミングにしたのでしょうか? それはそれとして、ワークマンでもワークマン女子でも靴も販売していまして、ちょっとしたスニーカーが1,900円とか2,900円で購入できるので、特にこだわりがない方には良いと思うのですが、靴屋から言わせていただくとやはりコストの制約もあってソールがちょっと・・・と個人的には思いました。 防寒のジャケットやそのほかの衣類に関しては、全然そんな細かいことを思わないのですが、靴に関してはついつい厳しい目で見てしまいます。 でも、そのほかのレインブーツなどはとてもよくできていて、私も必要な時は買いたいと思いました。 たまにはそんな感じでいろいろと見て歩くのも楽しいものですね。 そうそう、「頑張った自分にご褒美企画2022」という、デュプイのサドルカーフの企画ですが、だんだん残りが少なくなってきました。 高いクオリティのボックス調の革自体が少なくなってきていますので、キレイな革で靴を作りたいという方は是非この機会にご検討ください。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む基本的にサンプルの靴の製作は仕事に合間に進めているので、やるぞと思ってはじめてもしばらく放置されたりします。 そんなこんなで、やっと完成しました。 黒の型押しの革を使って製作したギブソンブーツです。 型押しの革でも、この型押しは比較的シュリンクの雰囲気に近いかもしれませんね。 遠目に見たら違いがよく分からないかも? それにしても、毎回言っていますがギブソンブーツはとても格好良いと思います。 カカト側のラインもしっかりとS字を描いています。 今回の仕様では、Lストームのウェルトにしてみました。 どちらかと言えばカジュアルテイストを強めに出していまして、 こんな感じでソールを厚くするセミダブルソール仕様になっています。 つま先の形を決めるラストは#SREというやや丸めのラストを使っています。 これもカジュアルテイスト強めということで統一しています。 私たちシューリパブリックで製作するブーツは、このギブソンブーツのほかにチャッカブーツやモンキーブーツがありますが、しっかりと履いてしっかりと歩くということであればこのギブソンブーツが適していると思います。 これからの季節には、足首をしっかりと守ってくれるので良いかもしれませんね。 寒い時は、首と名の付く部分はしっかりと温めろと言いますから。 また、真夏でも靴の中は蒸れにくい構造になっていますので、とっても快適です。 真夏だけではなく、冬の間でも暖房で靴の中は蒸れやすいということを聞きますので、そういうことを考えても良いかもしれませんね。 格好良くて、機能的で、愛着を持って付き合えそうなギブソンブーツです。 ちなみに、この革はこの黒のほかにネイビーとグリーンがあります。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む今日は11月14日、埼玉県にお住いの方はご存じだと思いますが、埼玉県民の日です。 埼玉県内の遊園地や県内を走る私鉄各社は様々な企画やイベントを開催していたようです。 ちなみに、私が通っていた高校の創立記念日が11月11日なので、今年の学生さんたちは土日をはさんで4連休になっているはず。 羨ましい限りです。 さて、今日は靴が完成して、でもお客様のご都合ですぐに取りに来られないという方の靴をご紹介させていただきます。 お客様もきっとご覧になりたいはずですから。 こげ茶のスウェードで作ったギブソンベースのフルブローグシューズです。 残念ながらこのスウェードはすでに完売してしまっていて、今はもう黒しか残っていません。 このスウェードは、スコッチスウェードという商品名なのですが、革の厚さが2㎜もあってとってもしっかりしているのに履いた時の足当たりがとってもマイルドで優しい履き心地が特徴です。 さらに、毛足が短く仕上がりがとってもキレイで、なおかつ耐久性があって、何年も履き込んだ靴をお客様が履いてきてくださることもあるのですが、ボソボソになったりすることなく、この雰囲気を保っている素晴らしい素材なのです。 スウェードはメンテナンスができないと思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、最近は栄養補給のスプレーなども発売されていまして、定期的に吹きかけてあげることで栄誉を与えることができ、良い状態を保てるのです。 また、これは以前から発売されているものですが、色が薄くなってしまった時には補色スプレーもありますのでそのようなものを使ってあげればかなり長いこと良い状態を保つことが可能です。 スウェードのフルブローグシューズは、こうして写真で見れば穴飾りの存在が分かりますが、実際には暗いところだと穴飾りがあるのかないのかいまいちわからないこともあります。 でも、誰かに見せるためのものではないので、履いている方が気に入っていていいなぁって思っていただければOKだと思います。 スウェードのフルブローグは、これからの季節に大変活躍してくれるはずです。 キレイな服に合わせるもよし、思いっきりカジュアルな服に合わせるもよし、かなり守備範囲は広そうですね。 もし、黒のスウェードで何か靴を作りたいという方がいらっしゃいましたら、お早めにご連絡ください。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読むもう、いつ始めたのか全然覚えていないくらいなのですが、少しずつ仕事の合間に製作を進めているギブソンブーツが、ウェルティング、ボトムフィラー、そしてだし縫いまで終わりました。 この後はヒールを取り付けるのですが、ヒールに関しては昨日のブログでお伝えした通りレザーボードの積み上げを使い、いつも通りのダイナイトのトップピ-スを使います。 カカトの高さはこれくらい? いやいや、もっと低い設定です。 このままの高さでヒールを取り付けると、結構前下がりの状態になってしまうので、もうあと1.5~2㎜くらいカカト側が下がるような設定にします。 それにしても、ギブソンブーツは本当に格好良いですよね。 単に見た目が格好世だけではなく、足をしっかりとホールドしてとっても快適に歩けるという機能面も優れていて、申し分のないブーツです。 履く人から見た時は、こんな感じなのでしょう。 型押しの革を使っていてカジュアル感が強いので、つま先の形はややおとなしい感じのラストを選んでいます。 完成は近し。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
… 続きを読む靴のカカトは、接地面のトップピースとその上にある積み上げとで構成されています。 このような状態です。 じつは、私たちシューリパブリックではこの積み上げに大変こだわりを持っています。 一般的に、革靴の積み上げはレザーであることが多いのですが、私たちの場合はレザーボードを使っています。 それも、積み上げ用のものではなく、おしぶち用の海外製のものです。 まず、レザーボードとは何かということですが、レザーボードは革を細かく粉砕したチップを元に接着剤やその他の材料を混ぜて固めたもので、お肉で言うならレザーがステーキだとすればレザーボードがハンバーグ?なのかな? 余計にわかりにくくなったような気がします。 ともあれ、革のチップをベースにしたもので、時々「木」と間違われるのですが木ではありません。 そのレザーボードですが、なぜレザーの積み上げを使わないでレザーボードを使うのかと言いますと、これは実際に歩いていただくとよくわかるのですが、レザーボードの積み上げの方が適度な弾力(と言っても手で触ったくらいでは単に硬い板でしかありません)がありまして、ダイナイトのゴムの硬さと相性が良いのです。 対するレザーの積み上げは、私の印象ではちょっと硬い感じがします。 自転車のフレームに例えると、レザーがアルミフレームで、レザーボードがクロモリフレームと言ったところです。 すみません、また余計にわかりにくくなってしまいました。 重さ的にはレザーボードの方がちょっと重いようです。 でも、物質としてレザーボードの方が粘る感じがしますし、衝撃の伝わり方はレザーボードの方が遅くて途中で衝撃を吸収している感じがします。 あくまでも感じです。 そんな理由がありまして、私たちの場合はレザーボードを好んで使っているのです。 そのレザーボードでも、積み上げ用のものとおしぶち用のものがありまして、積み上げ用のものは加工がしやすい反面重量が軽く、例えるならサクサクした感じの素材なのに対し、おしぶち用のレザーボードは加工が大変で削っても削ってもなかなか削れない大変厄介な素材ですが、ねっとりとした感じの素材です。 通常は、こんな感じで確認しないとわかりにくいパーツなのですが、大変優れた素材であることは間違いありません。 ちなみに、レザーボードの積み上げというと、昔はコストダウンというイメージがあったようですが、このおしぶち用のレザーボードはレザーのおしぶちに比べて全然コストダウンになりません。 材料費はほとんど変わりませんし、加工が大変なので、工賃的にはマイナスなのですが、靴として長時間履いていただくことを考えると非常に好ましい素材です。 お客様のIさんは、朝はスニーカーを履いて職場へ行き、職場についたら私たちシューリパブリックの靴に履き替えるそうなのですが、シューリパブリックの靴の方が適度な硬さで安心感があって歩きやすいとおっしゃっていました。 この硬さに慣れてしまうと、足にも力がついて良い状態になりますし、だんだんこの硬さが心地よくなってくるようです。 ★★★お知らせ★★★ ★只今受付中の「幸運のラストワンプラン」は、こちらをご確認ください。 ★最後のデュプイの革を使った企画「頑張った自分にご褒美企画2022」の受け付けをしています。 ★オーダーメイド靴をご注文の際には、事前にご予約をいただいたうえでお越しいただいております。 私たちの工房のスケジュールはこちらをご参照下さい。 打ち合わせ等でお越しいただく場合のお時間は、10時、13時、16時の中からお選びください。 ご検討中の方は、見学も大歓迎です。 また、オンラインによる見学や打ち合わせにも対応させていただいております。 ★メールアドレスは info@shoe-republic.com です。
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